こんにちは!
自動車整備士のまいこです!
突然ですが、みなさんは「デフオイルの交換」は定期的に行っていますか?
私の会社はトラックなど事業用で使う車両も多く入庫するので比較的交換しますけど、一般の方だとあまり交換しないことが多いかもしれませんね。
では、なぜデフオイルの交換ってあまりされないのか理由を考えてみると、私は「デフ(デファレンシャル)のことがイマイチ分からない」からだと思っています。
上記の写真は軽トラックのデファレンシャル(この中に入っているのがデフオイル)ですが、これがどの車にも付いているかというとそうでもありません。
また、その他の疑問として、
- デフオイルを交換する時期の目安や費用はいくらなのか?
- そもそもデファレンシャルの役割って何なのか?
- 内部のデフオイルを交換しないとどうなるのか?
ということも出てきますよね?(出てこないかもですが)
デフオイルは交換の必要性があるのか判断するためにも、まずはデファレンシャルの役目を知っておくのは良い事だと思います。
順番に解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね♪
まずは「デフオイルの交換時期と費用」について!
もちろんデフオイルの交換費用は車種によって多少前後はありますが、基本的にはそんなに高いものではありません。
デフオイルの交換時期や費用の目安
- デフオイルの交換費用…5,000円程度
- 交換時期の目安…2万kmもしくは5年
逆にデフオイルを交換しないで故障すると「修理代はかなり高く付く」ので、個人的には定期的にデフオイルは交換することをお勧めします。
でも、先程もお伝えしましたが「役割が分からないと必要性は感じにくい」と思います。
というわけで、ここから車が詳しくない女性の方でもピンとくるように「デファレンシャルとは何なのか?」解説していきますね。
デファレンシャルの役目って何なの?
まず車のタイヤは「左右まったく一緒に転がっているわけではない」のです。
ちょっと恥ずかしいですが、私がエクセルで頑張って作った下記の図を見てください。
車が直進で走っていれば左右のタイヤが一緒の回転数でも問題ありません。
でも、上の図の右側「左折してグルグル回っている」状態であれば、左のタイヤよりも右のタイヤの方が転がる距離が長くならないとグルグル回れないことが分かります。(もし左右のタイヤが一本の棒で繋がっていたら直進しか出来ないということですね)
上記の動画を見ると「右側のタイヤを止めても左側のタイヤが回っている」ことが分かります。
これが左右のタイヤが一本の棒で繋がっていたら左側のタイヤも止まりますよね。
そういった「左右のタイヤの回転数をギアで調整するのがデファレンシャルの役目」であり、そのデファレンシャルギアの稼働を潤滑にするのがデフオイルの役割です。
デフオイルを交換しないとどうなる?
上記の説明や動画をご覧いただくとイメージが付くと思いますが、デフオイルを交換しないと「ギアの稼働がスムーズに行われずに破損する」可能性が出てきます。
デファレンシャルの機能を考えるとイメージしやすいと思いますが、分かりやすい症状としては「ハンドルを切ると曲がりにくい」ことが上げられます。
その他にも、ギアが破損してかみ合わない時には
- ハンドルの振動
- 異音(「ゴツン」とか「ガコッ」みたいな)
なども症状として出てきますが、最終的に待っているのは「走行不能」です。
そして、破損したデファレンシャルを交換するとなると「修理代も高額」です。
もちろん車種によりますが、とりあえずデファレンシャルの交換となると「20万円は覚悟したい」ところ。
ですが、正直デファレンシャルは頻繁に壊れる場所では無いので「車を買い替えるまで無交換という方が多い」のも実情です。
というか、あまり整備工場でも勧められないと思います。(こういった保全整備は勧めにくい)
でもデフオイルの交換費用は5,000円程度ですし「保全として考えればデフオイルを交換しておくメリットは大きい」と思います。
長く安心して乗り続ける為にも「車検の時に一緒に交換」しても良いのではないでしょうか。
デフオイルを交換したら効果は実感できるの?
車のオイル類を交換すると「なんだか走りがスムーズになった」なんて話を聞きますが、デフオイルを交換したら効果は実感できるのでしょうか?
こちらに関しては個人の感性も関係すると思いますが、少なくとも私はデフオイルを交換しても効果を体感するはできません。
ここまで「デファレンシャルが装着している車」を前提にお伝えしてきました。
しかし冒頭でも少し触れましたが、全ての車に(記事はじめの写真のような)デファレンシャルが装備されているわけではありません。
この記事を読んでいる方の多くは、自分の車にデファレンシャルが付いているかどうかはご存じだとは思います。
でも、一応念のために「どういった車だとデフオイルの交換が必要なのか」ご説明しておきますね。
デフオイルの交換が必要なのは「FR車」と「4WD車」
デファレンシャルが装備されているのは「後輪が駆動する車(FR車・4WD車)」になります。
逆に、エンジンが前で駆動が前輪(FF車)であれば「CVTなどのミッションに内蔵」されていて、冒頭の写真のようなデファレンシャルはありません。
そのためFF車の場合は「内蔵しているミッション(ATやCVTなど)のオイル交換」が、FR車などのデフオイル交換の役目を果たすことになります。
というと、じつはそうでもないんです。
CVTオイルの交換は「車種によっては無交換が推奨されている」こともあります。
オイルだけで考えれば「古いよりも新しい方が良い」のですが、ミッションの内部が精密でオイル交換のやり方や頻度によっては不具合を起こす可能性もあるんです。
CVTオイルの交換は必要?新しく入れ替えたら故障するって本当なの
こちらの記事で私の見解を述べていますが、詳しくはオイル交換を依頼する整備工場でご確認くださいね。
おわりに
いかがでしたか?
今回は「デフオイルの交換について」お伝えしてきました。
記事の内容を”おさらい”としてまとめると…
- デファレンシャルは左右のタイヤの回転バランスを調整する重要な部品!
- そのためデフオイルを交換しないと最悪「走行不能」になり、部品交換は20万円程度と高額になりがち!
- デフオイル交換の費用は5,000円程度なので、2年に一度くらい交換しておくと安心!
ということが言えます。(車検の時に一緒にオイル交換しておくと良いと思います)
あとこの記事ではデフのことを「デファレンシャル」とお伝えしてきました。
私は普段もデファレンシャルと言っていますし、部品製造メーカーのサイトを見てもデファレンシャルと記載されています。
しかし、じつはコレを英語で書くと 「differential (ディファレンシャル)」なんですね。
そのため「正しくはディファレンシャルかもしれません」が、記事中では”一般的に使われている方を選択”してデファレンシャルで統一しました。
ということを最後にお伝えいたします。
以上「デフオイル交換しないとどうなる?壊れるまで放置は賢い選択じゃないよ」でした。
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