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ラジエーターの水が減る!じつは水漏れしていないのに減る事もあるよ

こんにちは!

自動車整備のまいこです。

みなさんはボンネットを開けてエンジンルームの点検を行いますか?

その中でも「ラジエーターの水が減っていないか?」を確認できるリザーブタンクは重要ポイントですよね。

 

もしリザーブタンクの冷却水が無くなっていれば、ラジエーターの水が足りず「オーバーヒート」を起こすかもしれません。

また、定期的に冷却水を補充しているのに関わらず減ってしまうのであれば「冷却水漏れを起こしている可能性」もあります。

どちらにしてもラジエーターの水が減って良い事は無いですし、放置しておくとエンジンに大きなダメージを与える危険もあるので「早急な発見と対応が肝心」です。

というわけで、今回はラジエーターの水が減る原因や対処法についてお伝えしていきしょう!

 

 

ラジエーターの水が減る!考えられる原因は?

まずラジエーターの水が減る原因で最も疑うべきは「水漏れ」です。

「水漏れなら車の下が濡れるからすぐに発見出来そう」と思うかもしれませんが、一概にそうとも言い切れません。

というのも、水漏れが確認できなくてもラジエーターの水が減るケースもあるからです。

 

水漏れしていないのに「水が減る」場合は?

車の下を覗き込んでも水が漏れていないけど、ラジエーターの水が減る場合は「ガスケット抜け」の可能性があります。

シリンダーヘッドに使用されるガスケット(以下、ヘッドガスケット)とは、エンジン内部の気密を保つパッキンのようなものです。

 

ヘッドガスケットは、エンジンオイルと冷却水のラインを保つ重要度の高い部品です。

ヘッドガスケットが一部破損する状態を「ガスケット抜け」と言いますが、破損した部分によっては冷却水がエンジン内部に流れ込むことがあります。

その場合は、エンジンの熱で冷却水が蒸発するため「車外に水漏れの痕跡が出ない」というケースがあります。

まいこ
その代り、エンジンオイルと冷却水が混ざる事で「オイルが白濁する」症状が見られます。

 

ガスケット抜けは頻繁に起こるものなの?

最近の車でガスケット抜けを起こすことは稀ですから、そこまで心配する必要はないでしょう。

しかし、オーバーヒートを起こしてシリンダーが歪んだりすると「ヘッドガスケットに無理な圧力が加わり破損する」恐れがあります。

そのため、

  • 車のスピードメーターに赤色で水温警告灯した
  • 水温計が高温側に振れている

場合は、速やかに停車しないと被害が拡大することになるので注意がしてください。

 

ラジエーターの水漏れ!はじめに疑う場所はどこ?

ラジェーターの故障で最も多いのが、アッパータンクと言われる部分からの水漏れです。

ラジェーターにはアッパータンクとロアタンクという黒いカーボン部分(エンジンからのホースが取り付いている部分)が存在しており、とくにアッパータンクには圧力がかかるので水漏れが発生しやすい場所でもあります。

 

まいこ
ここから水漏れすると熱を帯びたエンジンに冷却水が降り注ぎ「ボンネットから煙(蒸気)が上がる」ことがあります。

こうなると「エンジン側に冷却水が回らずにオーバーヒートを引き起こす」ので注意が必要です。

 

ラジエーターの寿命はどれくらい?

ラジエーターの寿命ですが、早い車種だと10年経過したあたりから水漏れを起こします。

一昔前はラジエーターの修理は高額でしたが、最近では社外品などが出回り安く交換修理できるようになり、今では3~4万円くらいで修理が可能です。

 

さらに水漏れが軽度であれば1,000円程度で「漏れ止め剤」が販売されています。

ラジエーターに入れるだけで水漏れを止める事が出来るので、修理費用を抑えたい場合には試してみる価値はあります。

 


 

また冷却水漏れに関しては、他にも

  • ラジエーターホース
  • ヒーターホース
  • ウォーターポンプ

などに不具合があっても起こります。

結果、ラジエーター内部の水も減っていくので「エアコンもつけていない」のにエンジンルームの下に水たまりがある場合は要チェックですね!

 

 

ラジエーターの水が減っていたら「水道水」を補充すれば良い?

ラジエーターの水が減っている場合は、とりあえず水道水でも補充した方が良いのでしょうか?

結論から言えば「緊急時に限って」は水道水でも良いですが、日常点検で少し足りないという程度であればダメです。

まいこ
現在は「水で希釈をしないタイプのクーラント液」が主流になりつつあります。

 

また、水道水で希釈するクーラント液でも40%前後(水6:クーラント4)ぐらいで調整をするのが好ましく「水道水の割合が増えると錆が発生しやすくなり」エンジン内部など、クーラントを利用しているあらゆる部品が錆に侵されることが考えられます。

実際に水道水を足していた車で「あらゆる冷却水の通路が錆で詰まってしまいオーバーヒートを起こした」事例もあり、そちらの車は修理(錆の除去)が難しく結局廃車となりました。

仮に緊急時に水道水を補充したのであれば、あとで新しいクーラントに入れ替えるようにしましょう!

 

冷却水の補充は「冷えてから」です!

田中
ちなみに、冷却水を補充する時は「冷えている状態」で行わないと大変危険です。

例えば、走行して水温が高くなった状態でラジエーターキャップを開ければ「熱湯が噴き出して火傷を負う」可能性があります。

また高温になっているラジエーターに水道水を入れて急激に冷やすのもよくはありません。

もし車のメンテナンスについて詳しくないのであれば、無理せずJAFや自動車保険のロードサービスにお任せした方が安心でしょう。

 

 

おわりに

いかがでしたか?

今回は「ラジエーターの水が減る原因や対処について」お伝えしてきました。

ラジエーターの水が減る原因については、

  • アッパータンクなどの破損
  • ラジエーターホースやヒーターホースの亀裂
  • ウォーターポンプの破損

などがありますが、これらは「冷却水が外に漏れる」ので比較的発見はしやすいです。

しかし、水漏れをエンジン内部で起こす「ヘッドガスケットの破損」は、発見もしにくいですし症状としても深刻です。

 

通常はオーバーヒートなど起こさなければ発生しないと思いますが、水温警告灯(赤)が点灯しているのに無理に走り続けたりすると引き起こす可能性が出てきます。

修理費もかなり高額になるので無理せず早めに停車するのがベストの対応ですよ。

以上「ラジエーターの水が減る!じつは水漏れしていないのに減る事もあるよ」でした。

 



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