こんにちは!
自動車整備士のまいこです。
突然ですが、あなたは今まで車のバッテリーが上がったって困ったことはありませんか?
JAFのロードサービス出動理由では、四輪・二輪共に「バッテリー上がり」が第1位です。
それだけバッテリー上がりは頻繁に起こるトラブルと言う事ですね。
マイケルさんのように、バッテリー上がりは本体の寿命だけではなく、使用者の”うっかり”から起こってしまうことも少なくありません。
ですが、エンジンがかからない原因が全てバッテリー上がりというわけではありませんし、女性だと「エンジンがかからないけど原因は何?」という方もいらっしゃると思います。
というわけで、今回は「バッテリー上がりの症状や前兆、また対応方法について」詳しく話をしていきますね。
バッテリー上がりの症状ってどういうの?
エンジンがかからない原因で最も多いのは「バッテリー上がり」ですが、具体的にどういった症状が出るのかわからないと、バッテリー上がりなのかどうか判断出来ないですよね。
症状を一言でまとめると、バッテリーは電池なので車の電気系統が付かなくなります。
完全にバッテリーの電圧が足りなければ、アクセサリー状態にしてもスピードメーターが点灯しません。
また、多少の電圧があってもセルモーターを回す力が無ければ、弱々しく「キュル…キュル……」と回る程度、もしくは「カッ…」と鳴ってセルモーターが停止してしまいます。
※ちなみにセルモーターとはエンジンをスタートさせる装置です。キーを回す(スマートキーではスイッチを押す)と「カシャカシャカシャ!」と勢いよくセルモーターが回転する音が聞こえます。
上記のように、
- スピードメーターのランプが点灯しない
- セルモーターの回転が弱い、もしくは回転しない
というような場合は、バッテリー上がりと考えられます。
バッテリーが上がる前に出る”前兆”
バッテリーが寿命で弱くなってくる場合は、車種によっては事前に分かることがあります。
バッテリーが上がってから対処するよりも、上がる前に交換する方が遥かに楽ですし安心ですよね。
というわけで、バッテリー上がりの前兆について解説します。
ハイブリッド車のバッテリー上がりの前兆
ハイブリッド車は「補機バッテリー」と「走行用の大容量バッテリー」があります。
このうち補機バッテリーが一般的なバッテリーと考えていいでしょう。
全てのハイブリッド車がそうではありませんが、最近のタイプだと補機バッテリーの電圧が下がってくると液晶モニターでお知らせしてくれます。
バッテリーが上がると面倒なので事前にディーラーで交換するのがベストですね。
とはいえ「長い渋滞で電気を使い続けてバッテリーが突然上がってしまった」というケースもあるかもしれません。
そういった場合、ハイブリッド車の補機バッテリーでも、ブースターケーブルでつないでエンジンを始動させることは出来ます。
但し、従来のバッテリーと繋ぎ方が違うので注意して下さい。
引用元:トヨタプリウス
上記はトヨタ・プリウスです。
詳しくは車の取扱説明書などで確認してください。
アイドリングストップ車のバッテリー上がりの前兆
アイドリングストップとは信号待ちなどで車が一時停止する際に、エンジンを切り燃費を向上させる機能のことです。
アイドリングストップ車を「第3のエコカー」と呼んで一時期は燃費競争が加熱していましたが、今では軽自動車などの乗用タイプには大体付いていますね。
またメーカーによっては名称が異なりますが(例えばダイハツだとエコアイドル)ここではアイドリングストップで統一します。
アイドリングストップ車の場合は、バッテリーも専用の高機能バッテリーが搭載されていますが、バッテリーが弱くなってくるとアイドリングストップの機能が停止します。
アイドリングストップのランプが付かないなどの症状が出たらバッテリーの寿命かもしれませんので、早めにディーラーに持ち込み点検・交換をしてもらいましょう。
一般的なバッテリー搭載車のバッテリー上がりの前兆
一般的なバッテリー搭載車でも、ランプの消し忘れなどでバッテリーが上がったわけでは無く、バッテリーが寿命で弱くなってきた場合は症状が出ます。
- パワーウィンドウの開閉スピードが遅くなる
- ラジオの音量が安定しない
- ヘッドライト(ハロゲン)が暗くなる
- ルームランプが暗くなる
- エンジンの掛かりが悪い
というような症状が表れます。
基本的には電気を使用する箇所に何かしらの違和感が出てきますから、「あれ?いつもと違うような」と感じたらバッテリーが弱くなってきている前兆かもしれませんから点検を受けましょう。
バッテリーが上がった時の対応について
ここではバッテリーが上がってしまった時の対応方法について解説します。
万が一のために車に積んでおいて安心なモノもご紹介します。
ブースターケーブル
バッテリーが上がった時は一般的には「ブースターケーブル」で繋げることが多いです。
ブースターケーブルを使用するには、救援車(バッテリー)が必要なので、簡単なようで結構大変です。
また、とくに注意したいのはブースターケーブルの繋げ方です。
私も一度うっかりプラスとマイナスを間違って繋げてしまった時は、ケーブルから煙が出ていたので焦りました。
また、先ほど記載しましたがハイブリッド車の場合はブースターケーブルの繋げる箇所が違うので、取り扱い説明書を確認してから行って下さいね。
ジャンピングスターター
緊急時のために1つ持っておくと便利なのが「ジャンピングスターター」です。
ガソリン車で2000ccクラスであれば、ジャンプスターターはかなりお勧めです。
何が便利かと言うとブースターケーブルと違って、救援車が無くてもエンジンスタートが出来るという点でしょう。
またLEDライトにもなりますし、スマートフォンの急速充電器にもなるという優れものです。
但し、ディーゼル車やガソリンで2500cc以上の車には対応できないので注意して下さい。
任意保険のロードサービス・JAF
原因がバッテリー上がりとわかっていても、上記の道具が無ければ自力でエンジンをかけるのは難しいです。
そうなると任意保険のロードサービスかJAFを呼ぶしかありません。
任意保険のロードサービス
任意保険のロードサービスでは、バッテリー上がりの対応は無料のところが多いです。
(但し、年1回のみ、30分以内の作業という条件が付くケースもあります。)
また任意保険の場合は”契約車”が対象となるので、友人の車を借りてバッテリーが上がった場合は非対応となるので注意しましょう。
JAF
JAFは会員・非会員でバッテリー上がりの対応の費用は変わります。
会員は無料ですが、非会員は15,000円くらいかかります。
またJAFの場合は、対象が”会員”ですから車は関係なく対応してくれます。
バッテリーの交換費用を抑えたい!充電でなんとかならないの?
バッテリーの寿命は2年~3年です。
そのため2年未満で「半ドアでルームランプが付きっぱなし」「ヘッドライトの消し忘れ」というような寿命というわけでは無くバッテリー上がりとなった場合は、充電で回復します。
ある程度は、エンジンをかけることで車の発電機(オルタネーター)から回復可能ですが、100%回復させるためには充電器を使います。
充電は普通充電で数時間かかります。
バッテリー充電の注意点としては、
- 内部のバッテリー液が規定量あるか確認(足りなければ補充)
- バッテリー液を入れるフタは開けて風通しの良い場所で行う
- フタが開けられないタイプのバッテリーは急速充電は行わない
- バッテリー内部の液が皮膚や衣服に付いたらすぐに洗い流す
ようにしましょう。
バッテリー内部の液は希硫酸ですから、絶対触ったりしないようにして下さいね。
また、間違った充電方法を行うとバッテリーが爆発する恐れもあるので気をつけて下さい。
自分でバッテリーを交換しても問題無い?
バッテリーの種類を確認する
バッテリーはネット通販でも購入できますが、「性能数値」「高さ・幅」「長さ」「端子の向き」を確認する必要があります。
例えば・バッテリーに「65D23L」と記載されている場合
- 65…性能数値
- D…高さ・幅
- 23…長さ
- L…端子の向き
として読む事が出来ます。
また、アイドリングストップ車の場合「M-42R」と記載されている場合
- M…外形の寸法
- 42…性能数値
- R…端子の向き(記載が無ければLです。)
として読みます。
また欧州車の場合も記載方法が異なりますが、バッテリーだったらなんでもOKというわけではないので、バッテリーを購入する前に必ず適合サイズを調べましょう。
専用のバッテリーを使用する
たまにアイドリングストップ車に通常のバッテリーを搭載する方がいますが、専用のバッテリーを使用しましょう。
アイドリングストップ車に通常のバッテリーを使用するとバッテリーの性能は20%まで落ちると言われています。
また電圧が弱くアイドリングストップが正常稼働しない場合もあります。
ハイブリッド車はもちろんですが、アイドリングストップ車でも専用バッテリーを使用しましょう。
こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
ナビの設定確認
バッテリー交換で気をつけたいのは「ナビ」です。
短時間でバッテリー交換を済ませば問題ありませんが、長時間バッテリーを外しているとナビが初期化される場合があります。
しかし、初期化であればマシな方で、なかにはセキュリティーパスワードを求められる場合があります。
もちろんパスワードがわからないとナビが使用できませんから注意して下さい。
また、そういったことが心配な方は
バックアップをとって交換しましょう。
バッテリー交換作業の注意点
バッテリー交換の手順は順番があります。
引用元:GS YUASA
「マイナスやプラスって何?」と思うかもしれませんが、バッテリーから見た場合で考えると分かりやすいです。
- バッテリーから電気が出ていく(マイナス)
- バッテリーに電気が入る(プラス)
ということですから、先にマイナスを外してしまえば電気の流れは止まる=安全というわけですね。
ですから、「マイナス端子⇒プラス端子」で外して、「プラス端子⇒マイナス端子」で取りつけます。
その他、バッテリー交換の際には
- エンジンを付けっぱなしで行わない
- 取りつけの際にプラス・マイナスを間違えない
- 電極(ターミナル)に工具が触れている時に、工具を他の金属部分に触れさせない
いずれもショートする可能性があるので気をつけて作業は行って下さい。
バッテリーの廃棄処分
バッテリーはゴミの日に捨てるわけにはいきません。
きちんと処分しなければいけませんが、探せば無料で引き取ってくれる業者さんはあります。
実際のところ、私の会社では不要になったバッテリーは業者さんがキロいくらで買い取ってくれています。(そういう業者もある)
とはいえ、個人の方がバッテリー1つ持ち込んで買い取ってくれるかどうかはわかりませんが、買い取りがあるくらいですからバッテリーを無料で引き取ってくれる所は見つかると思います。
不法投棄は絶対にダメですよ。
まとめ
というわけで、如何でしたでしょうか?
今はハイブリッド車やアイドリングストップ車など車種も増えたので、それに合わせてバッテリーも種類が増えましたね。
バッテリー交換で注意したいのは
- バッテリー交換の前に品番を確認する
- バッテリー交換や充電、ジャンピング作業は端子の間違いに注意する
- ナビが付いている車は(できれば)バックアップを取って作業する
など、細かく言えばたくさんありますが、間違えると余計な故障や出費に繋がるので気を付けてください。
またバッテリー交換の工賃も大体1,000円未満だと思いますから、無理せず業者に依頼するのもご検討下さいませ。
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