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車の修理期間が長い!なかなか車が戻ってこない故障トップ3は?

こんにちは!

自動車整備士のまいこです。

先日、修理で車を預かっているお客様から「まだ車の修理終わらないかな?」と連絡がありました。

お客様の修理は「エンジンのオーバーホール」でしたので、早くても2週間は掛かると勝手に判断してしまいました。

WEBを見てみると、

  • 車を修理で預けたらなかなか戻ってこない
  • 連絡も無いけどこれって普通なの?
  • 催促したいわけでは無いがおおよその期間が聞きたい

という声もあったので、なおさら連絡をしなかったのは反省すべき点ですね。

 

ちなみに今回の車は2週間で納車となりましたが、じつは車の修理には「何ヶ月もかかる」こともあります。

車の修理で何ヶ月も掛かるって一体どんな内容か気になりませんか?

というわけで、今回は自動車整備士のまいこ調べで「車の修理期間で長いケースTOP3」を紹介したいと思います。

 

 

車の修理期間が長い!第1位は「板金塗装」

車の板金塗装は、ドアやフェンダーなどのへこみの板金や塗装で1~2週間程度です。

しかし、骨格が歪んだ板金修理や屋根が歪んだ板金修理などが絡むと数ヵ月かかる事もあります。

また、長期預かりする修理の中で「最も入庫数が多い」こともポイントです。

 

田中
ちなみにオマケ情報ですが、板金塗装の板金は本来「鈑金」という字が正しいんです。
  • 板金(木へん) … 木材を加工する
  • 鈑金(金へん) … 金属板を加工する

なので、車の板金塗装は「鈑金」ですが、一般的には板金(木へん)が使われているので記事内も板金で統一します。

 

なぜ板金塗装には時間がかかるの?

板金塗装は物凄く地道な作業になります。

例えば「ボンネット・フロントフェンダー・フロントドア」の3カ所を板金するとして、1つ1つの合わせ面のすき間を調整するだけでも大変です。

ボンネットとフェンダーを合わせるとドアとフェンダーがずれるとしたら「結局全体的に歪んでいる」ので振り出しに戻って調整します。

 

また、塗装についても下地の磨き1つ手を抜けば仕上がりは悪くなりますし、ちょっとした油分や湿気で塗装の不具合が起きればすべて剥ぎ落としてやり直しという事もあります。

塗装を乾燥させる時間もありますし、無駄なやり直しをしないためにも「熟練の技と必要な作業時間はしっかりかける」ので車両の預かり期間は長くなります。

 

第2位!どこが悪いか分からない「難解修理」

修理の中には「どこが悪いのか分からない」難解修理というケースがあります。

内容として多いのは「エンジンやミッションの不調、警告灯が消えない、電装品の誤作動など」ですね。

とにかく原因を探すのに一苦労で、診断機や整備書の内容をふまえて整備しても直らない。

また同案件がメーカー側にも報告されておらず、他の現場整備士も経験したことがないので原因探しに1ヶ月掛かることもあります。

 

まいこ
過去の例を挙げると「エアコンの風がMAXになって止まらない」というものがありました。

エアコンのコントローラー、ファン、アンプ等も問題なく、実際には「シガーソケットから使用している携帯用充電器からの電気ノイズが原因」でした。

分かってしまえば簡単ですが、原因を特定するまでが本当に大変です。

 

 

第3位!エンジン載せ変え(またはオーバーホール)

近年はエンジンをオーバーホールするよりも「載せ変えが一般的」になっています。

理由は「早くて安い」につきます。

期間としても載せ変えで比較的早く終わるものであれば1~2週間で納車できます。

これに対してオーバーホールは「車体からエンジンを降ろし分解、洗浄、組み付け、測定、調整、組み付け」という手順をふみます。

そのため時間もかかり工賃も高くなります。

 

現在は物流や中古部品店のお陰で中古のエンジンはもちろん、リビルト(オーバーホールしてあるエンジン)エンジンも手に入るようになりました。

ですから、エンジンの故障した部位によりオーバーホールが必要な場合は「中古エンジンやリビルドエンジンを載せ変えする」事が多いです。

 

但し「部品が手に入らない」こともあります。

エンジンに限った話ではありませんが、長期間預かる車では「部品が手に入らない」というケースも意外と多いです。

旧車と呼ぶにはまだ早い15年落ちの車でも部品が製造されておらず、在庫も無いという事があります。

車検で預けたら故障しており、修理するための部品が無いので車検が終わらないというパターンもありました。

まいこ
その場合の修理期間は中古の部品が見つかるのか、手直しがきくのかなどがキーポイントになりますね。

 

車が壊れたら全部整備工場に依頼すればいいの?

今回、車の修理期間で長いケース第1位が「板金塗装」でしたが、車の修理全般を整備工場に依頼して構いません。

車業界は住宅業界と同じで様々な業者で成り立っています。

「板金塗装屋、電装屋、タイヤ屋、ホイール修理屋、ガラス屋、ブレーキ屋、ラジエター屋、鍵屋、研磨屋(エンジンを)など」職人は多種多様です。

すべての作業をまず整備工場で請け負い、必要に応じて外注業者へ依頼する形が一般的になっています。

 

でも直接専門業者に依頼した方が安いんじゃないの?

と思われるかもしれませんが、整備工場が間に入っても割り増し請求されるのではなく「外注先が割り引き」をします。

例えば、一般の方から10万円で仕事を受ける内容であれば、整備工場からの仕事は8万円(2割引)で受けます。

板金塗装などの専門業者にとってディーラーなどの整備工場は「大口のお客様」です。

一般の方が直接飛び込みで修理依頼に来たからといって、整備工場と同じ価格で引き受けていたら整備工場からの信用を失います。

ですから、一般の方が直接専門業者に依頼しても「定価」なのです。

 

 

おわりに

いかがでしたか?

今回は「車の修理期間で長いものトップ3」をお伝えしてきました。

トップ3については、

  1. 鈑金塗装
  2. 難解修理
  3. エンジン載せ変え

ということでした。(あくまで「まいこ調べ」です)

 

私の友人がランドクルーザーで大きな事故を起こして「フレーム修正を必要とする板金塗装」をしましたが、車が戻ってくるまでに6ヶ月掛かっていました。

それだけの長期修理であれば、まずは代車を借りられるのかも重要になってきます。

自動車保険の加入の際はレンタカーや代車が借りられる特約に加入しておきたいですね。

以上「車の修理期間が長い!なかなか車が戻ってこない故障トップ3は?」でした。

 



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夏のまいこ

 


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