こんにちは!
自動車整備士のまいこです!
私が住んでいる所は田舎なので「田んぼや畑で軽自動車を使っている」おじいちゃんやおばあちゃんが多いです。
そんなお客様の一人から「まいこちゃん!車のブレーキがスカスカするんだけど…」という連絡がありました。
それは一大事と言うことで慌てて伺うと「運転席の足下のマットがオイルでベタベタ」していました。
おばあちゃんに何か調子悪いことなかったか聞くと「至って健康だよ!」とのこと。
「ばあちゃん、体のことじゃなくて車の調子のことだよ!」と言うと、笑いながら畑でとれた白菜を持って行けと手渡されました。
というわけで、今回は白菜の…ではなく「車のブレーキがスカスカする原因や対応について」お伝えしていきましょう。
車のブレーキがスカスカする原因!あわせて事前症状の解説も
…気を取り直しまして、まず「車のブレーキがスカスカする原因」は大きく3つ考えられます。
- ブレーキオイルが漏れている
- 油圧ラインに空気が混入した
- ブレーキ部品の不具合
ですが、それぞれブレーキが効かなくなるスカスカ状態になる前に「何らかの症状や違和感」が出ます。
そちらについても解説していきましょう。
ブレーキオイル不足になる様々な原因!?
まず、ブレーキがスカスカする原因で考えられる1つ目は「ブレーキオイル(ブレーキフルード)が不足している」ことです。
ブレーキは油圧で作動させているわけですが「オイルが無いので油圧が掛けられない」からペダルを踏んでもスカスカするわけですね。
ブレーキオイルが不足する原因としては、
- ブレーキ関係の部品から漏れている
- ブレーキの摩耗剤が減ってブレーキオイル不足になった
などが考えられます。
ブレーキオイル漏れで多い部品は「ブレーキホース・キャリパー・ホイールシリンダー・ブレーキマスターシリンダーなど」です。
「そんな部品からブレーキオイルが漏れても気づけないかも?」と思われるかも知れませんが、ブレーキオイルが不足するとスピードメーターの所に「ブレーキの警告灯が点灯する」のですぐに気が付きます。
ブレーキオイルの劣化で「ベーパーロック現象」を起こしている!?
ベーパーロック現象とは「液体が加熱され生じた気泡により圧力が生じなくなる」ことを言います。
車のブレーキオイルは空気中の水分を吸収する性質があり、長期間ブレーキオイルを交換しないと「水分の混ざったブレーキオイル」となって沸騰しやすくなります。
沸騰すると気泡を含み、その気泡がオイルの間に入ってしまうことで「ブレーキを踏み込んでもスカスカの状態」になるというわけです。
ブレーキオイル中に気泡が発生しても「グーっと踏み込めるような症状」になり、完全にブレーキが効かないというよりも「効きが悪い、甘い感じがする」ような状態に先になります。
対応としては、ブレーキオイルの中にある空気(気泡)を抜く「エア抜き」をすることで症状は改善されます。
車検を安く抑えたいときでも、せめてブレーキオイルの交換はやっておきたいですね。
ケースは少ないけど「ブレーキの固着」にも注意!?
こちらは例としては少ないですが、何年間も走行せずに保管していた車の場合は「ブレーキの固着」も注意したいところです。
そういった車の場合はブレーキだけでは無く、クラッチなど他の油圧系統のゴム部分に劣化や錆びが発生して動きが悪くなり「ペダルを踏み込んだ状態で固着する」事があります。
どちらにしても「ブレーキペダルを踏み込んだときに違和感がある」ので気が付きます。
こちらの対策としては「定期的な走行」と「点検整備」をしてあげる事です。
ブレーキがスカスカする原因として3つ挙げましたが、どちらにしても定期的な点検整備を受けておけば「突然ブレーキがスカスカになる」ということは稀です。
まず先に「何らかの症状」を感じると思います。
ブレーキに違和感を感じたらそのままにせず、必ず整備工場で点検を受けるようにしましょう。
もしも突然「車のブレーキがスカスカになった」場合はどうすればいいの?
あまり考えたくないですが「万が一走行中にブレーキがスカスカになった」場合は、慌てずにパーキングブレーキを掛けましょう。
車種によって「手で引くタイプ」や「足で踏み込むタイプ」などありますが、どちらにしても構造はブレーキオイルと違う(油圧式ではない)ので、もしオイル漏れを起こしたりパイプライン内に空気が混ざってもブレーキが効きます。
この状態で急ハンドルを切ってしまうと「ドリフト」になってしまうので、ハンドルはまっすぐにして慌てずにパーキングブレーキをかけて下さいね。
おわりに
今回は「車のブレーキを踏んでスカスカする時の症状や対応について」お伝えしてきました。
ブレーキ関係は車検時にきちんとチェックしますので、よほど突然ブレーキがスカスカになるようなことはありませんが、考えられる原因としては
- ブレーキ関係の部品の不具合でオイル漏れ(オイル不足)が発生している
- ベーパーロック現象を起こしてオイル内に空気が入り込んでいる
- 長期間使用しないことでブレーキが固着してしまっている
などがありました。
万が一ブレーキがスカスカして効かなくなったら「サイドブレーキ」で停止することが出来ますが、原因が上記のどれでも一度きちんと整備工場で点検を受けるようにしましょう。
ブレーキが効かないと人を巻き込む大きな事故になる可能性もあるので「車検などの定期的な整備でしっかりブレーキはチェックして貰う」ようにして下さいね!
以上「車のブレーキがスカスカ!考えられる3つの原因と事前症状とは? 」でした。
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