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車のブレーキが効かない時の対処法!故障の原因も合わせて解説するよ

更新日:

こんにちは!

現役の自動車整備士まいこです!

みなさんは車を運転していたら「ブレーキが効かなくなった(効きにくくなった)」という経験はあるでしょうか?

先日「車のブレーキが効きにくいんだけど…。まいこちゃん、怖いから見に来てくれない?」と、いつもお世話になっているおばあちゃんから連絡がありました。

いざブレーキを踏んでみると完全に効かないわけではないのですが、明らかに効きは悪くなっています。

本当は積車で運びたいのですが、このおばあちゃんの家は狭い道なので「自走」するしかありません。

 

「ブレーキの危機が悪いのに危ないな」と思うかもしれませんが、そこは私も自動車整備士の端くれなので無事に工場まで運転して帰ってきましたよ。

もちろん普段の運転から推奨は出来ませんが、もし突然ブレーキの効きが悪くなった場合に「安全に停止する」ためにも今回お伝えする方法は知っておいた方が良いと思います。

また、合わせてブレーキが効かない原因も色々ありますから、そちらも合わせてご紹介しますね。

 

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車のブレーキが効かない時の対処法!

車のブレーキが効かなくなる原因はいくつかありますが、対処法は1つです。

減速してパーキングブレーキで止める。

ブレーキが効かなくなったら以下の方法で速やかに停止しましょう。

下を指すまいこ

走行中であればシフトダウンしてエンジン抵抗を高める!

車の走行中にブレーキが効かなくなってきたら、まずは慌てずにシフトダウンをしていきましょう。

シフトダウンとは「高速ギアから低速ギアに切り換えること」です。

低速にギアを変えることで、エンジン摩擦や圧縮抵抗が生じてスピードが落ちます。

 

では何をすれば良いかというと、まずは「アクセルから足を離す」だけ。

スピードが出ている状態(おおよそ60km/h以上)で急激なシフトダウンを行うのは危険ですし、AT車やCVT車は「D」で走行しますが、こちらは自動でシフトチェンジしてくれます。

スピードが落ちてきたら、AT車はシフトノブに「2」や「3」CVT車は「S(スポーツモード)」や「B(ブレーキモード)」がありますから手動でシフトチェンジを行いましょう。

 

パーキングブレーキで車を止める!

ブレーキペダルを踏んでも効かない場合は、減速して「パーキングブレーキ」で止めます。

車のブレーキ(ペダル)は油圧式ですが、パーキングブレーキは「ワイヤー」で止めるため、ペダルが効かなくてもパーキングブレーキは効きます。

ですから最後はパーキングブレーキでしっかり停車しましょう。

 

ちなみに、減速しないでパーキングブレーキで止めても壊れるようなことはありませんが「ロックしてスピンする可能性」があります。

それもスピードが出ている状態で慌ててパーキングブレーキをかけて、さらにハンドルを急に切るようなことをしなければ大丈夫ですが、安全に停車するために「まずは慌てず減速」するように心がけましょう。

まいこ
「シフトダウンって何だっけ?」と慌てるようであれば、まずは「アクセルを足から離す」だけでOKです。それで減速していきますから、落ち着いて最後はパーキングブレーキで停車させましょう。

 

車のブレーキが「完全に効かない」ことはあるのか?

あと安心して頂きたいのは「車のブレーキが完全に効かなくなる」ということは、ほぼ起こりません。

火曜サスペンス劇場のようにブレーキに細工をしてということであれば起こりうるかもしれませんが、車のブレーキは走行中に効かなくならないように「油圧ラインが分かれて」います。

ようするに「どこかのブレーキは効く」ように作られているのですね。

 

仮に完全に効かない状態であればブレーキのオイルが空になるような状態ですから、走行する前に「パーキングブレーキの表示灯」が付きっぱなしになるでしょう。

※ ブレーキオイルが不足しているとパーキングブレーキを解除しても表示灯が消えません。

 

もし「ペダルを踏んでもブレーキが効かない」という状態になったとしても、原因はどうであれ

  • 走行中であれば慌てずに減速させる
  • パーキングブレーキで停車する

という対処を取ってもらえれば停車できますから、とにかく慌てないで大丈夫です。

 

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車のブレーキが効かない原因は?

車のブレーキが効かなった時の対処法は1つでも、ブレーキが効かなくなる原因は1つではありません。

そのため「症状」も色々あります。

 

  • 朝、車に乗ろうと思ったらブレーキが奥まで踏み込めてしまう
  • 逆にブレーキが固くて踏み込めない
  • 走行中になんだかブレーキの効きが悪くなってきた

例えば上記のようなシチュエーションの場合はどうなのでしょうか。

それぞれ症状別にブレーキが効かない原因についてみていきましょう。

ブレーキが奥まで踏み込めてしまう!

ブレーキが奥まで踏み込めてしまう場合、まず疑うのは「ブレーキオイル」です。

車のブレーキは「油圧式」になっており、

  • ブレーキオイルが漏れている
  • ブレーキオイルに空気が混ざっている

場合は、圧力がきちんとブレーキに伝わらずにペダルが奥まで踏み込めてしまいます。

 

またブレーキオイルが漏れる箇所で考えると、以下の箇所が多いです。

  • ブレーキホース
  • シリンダーカップキット
  • マスターシリンダー

などが多いですが、ブレーキオイルに空気が混ざる(エアー噛み)でも自宅で直すには大変なので、異常を感じたら整備工場で点検を受けるようにしましょう。

 

ブレーキの仕組みは「意外と簡単」です

なんだか「油圧」とか出てくると難しそうと感じるかもしれませんが、じつはブレーキの仕組みはそんなに難しくありません。

イメージとしては「水鉄砲」みたいなもの。

こちらの動画を見るとわかりやすいので興味のある方は是非。

 

(2:20あたりを見ると仕組みがよくわかります)

 

ブレーキが固くて踏み込めない

意外と相談されることに「ブレーキが踏むと固くて踏み込めない」というものがあります。

よくよく話を聞いていると「エンジンが停止している時」なのですが、じつはこれは故障でも何でもありません。

エンジン停止中は「マスターバック(倍力装置)」という装置が作動していないからです。

まいこ

ここでの解説は「ガソリン車」ですが、電気を利用するハイブリッド車やEV車にも「仕組みは違います」が踏力をサポートしてくれる装置があります。

 

マスターバックというのは「ブレーキの踏み込む力を倍増させる装置」です。

仮に時速5km/hで走る車を人が踏む力だけ止めようとすると、相当思いっきり踏み込まないとブレーキは効きません。

実際それだと大変なので、ガソリン車の場合はエンジン吸入負圧を利用してブレーキを踏み込む力を倍増させるというわけです。(ハイブリッド車などは、モーターが発電する抵抗をブレーキに利用します)

ですから「エンジンが始動してない状態」では作動しない(=ブレーキペダルが固い)ことが正しく、エンジンが始動している場合は「踏み込めるようになる」のが正常と言えます。

 

アイドリングが異常に乱高下してブレーキが効きにくくなる!?

ある日、お客様から「エンジンを始動させるとアイドリングとブレーキがおかしい」という症状の連絡が入りしました。

私が車を見に行ったときにはアイドリングの症状は治まっていてましたが、確かにブレーキの効きは甘い状態でした。

「ブレーキとアイドリングって何かな?」と考えていると、再度アイドリングの症状が出てきました。

 

アイドリング不調も「ブオーン!ブオーン!」と乱高下するような状態です。

珍しい症状でしたが原因は「VVT」でした。

VVTとは、吸排気バルブの開閉タイミングをエンジン回転に応じて変化させるシステムです。

そのためマスターバックに影響が出ていたのかブレーキまでおかしかったのですが、VVTを交換することで改善しました。

「こんなこともあるんだな」と勉強になった出来事でした。

 

走行中にブレーキの効きが悪くなることってある?

車を運転して「急にブレーキが効かなくなったらどうしよう」ということを考えたことはないでしょうか?

そんなことがあれば本当に大変なのですが、かなり古い車では状況によって起こることはありました。

それは「べーパーロック現象」と呼ばれ、ドラムブレーキのシリンダー内に過熱により気泡を生じてエア噛み(圧力が掛けられない)となり、ブレーキペダルを踏んでも「スカッ」とブレーキが利かなくなることです。

 

また他の可能性としては「フェード現象」があり、ブレーキパッドやブレーキライニングが過熱で摩擦力がなくなりブレーキが効かなくなることです。

どちらにしても「通常運転」で発生することは無い現象で、あるとすれば猛スピードから急ブレーキを切り替えしたり、下り坂で長時間ブレーキを使用し続ける時でしょう。

 

ブレーキの効きを守る!私たちが出来る点検は?

いろいろとブレーキの効きが悪くなる原因についても解説してきましたが、ほとんどの場合は「ブレーキオイルの減少」が原因です。

ブレーキオイルは漏れることで減少しますが、それ以外にもブレーキオイルが減ることはあります。

 

ブレーキパッドの減少でもオイルは足りなくなる

ブレーキパッドは、ブレーキを踏み込むために摩擦で削れていくようになっています。

パッドが削れていくと「その分ブレーキオイルで押し込んでいる状態」になるので、リザーブタンクの量が少なくなります。

ブレーキオイルが規定値よりも少なくなると「パーキングブレーキの表示灯が付きっぱなし」になります。

リザーブタンクのブレーキオイルが少ない状態でも当面はブレーキは問題なく効きますが、マスターシリンダーまでオイルが下がると空気が間に入り込んでしまい「エア噛み」の症状を起こします。

そうなるとブレーキを踏んでも「スッ」と踏み込めてしまうので効きは悪く危険です。

一般的にブレーキ関係で出来る点検は「リザーブタンクの残量チェック」ですが、気になる時はまずはこちらをご確認ください。

 

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まとめ

いかがでしたか?

今回は「車のブレーキが効かない時の対処法や原因について」解説してきました。

ブレーキが効かない時の対処法は、

  • 落ち着いてアクセルを離し減速する(出来ればシフトダウンでエンジン抵抗を高める)
  • パーキングブレーキで停車させる

パーキングブレーキも一気に掛けずにゆっくり調整して行えば問題ありません。

とにかくパニックにならずに落ち着くことが大切です。

 

またブレーキが効かなくなる原因はいくつかありますが、違和感を感じたら迷わず整備工場で点検を受けましょう。

他にもブレーキトラブルとして「異音がする」ということもあります。

異音については、こちらの記事で詳しく解説しています。

車のブレーキから音がキーと鳴る!そのまま放置すると一体どうなる?

是非、合わせて読んでみてくださいね!

 

田中さん
ブレーキって走ってる最中に突然効かなくなることは無いのは安心だったな。たしかに急にブレーキが効かなくなったら恐ろしいよね。
まいこ
私も大好きな「名探偵コナン」で急にブレーキが効かなくなって事故を起こしたという話の時は「いやいや」って突っ込んじゃったけどね。
田中さん
そうなんだ。でも車のブレーキに細工したら出来るんじゃないの?
まいこ
実際ブレーキオイルを漏れるようにしたらエンジンをかける時にブレーキを踏むから違和感で気が付くんじゃないかしら?って、もうそんなこと言ったらコナン君に失礼よ!

 



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