こんにちは!
現役の自動車営業マンの田中です!
突然ですが、私は疑問に思っていることがあるんです。
というのも「アイドリングストップ車のバッテリーって寿命が早くないか?」ということ。
先日も点検時の電圧テストで「注意」と表示されていました。
なんだったら、新車購入から1~2年の車でも注意になることがあるので「テスターが壊れてるんじゃないの?」と疑うレベルです。
それで「アイドリングストップ車のバッテリーって、なんですぐに電圧下がるの?」と整備士のまいこさんに聞きました。
そしたら、思わずなるほどと呟いた納得の理由があったんです。
というわけで、今回は
- アイドリングストップ車のバッテリーの寿命が短くなる理由!
- バッテリーの寿命を延ばすために一体どうすればよいのか?
というテーマで話をしたいと思います!
アイドリングストップ車のバッテリーは寿命が短い!?
まず、アイドリングストップのバッテリーがすぐに電圧が下がる理由からお伝えします。
そもそも、最近の車は「充電制御システム」が一般的に搭載されています。
充電制御システムとは「バッテリーの充電を常に行わず、一定値を下回った場合に充電を行い上回った場合は充電を停止(放電)する」というものです。
その結果、オルタネーター(発電機)を稼働させる時間が減るので「エンジンの負担が減る(=燃費向上につながる)」というわけですね。
そして、アイドリングストップは「停車時にエンジンをストップさせて燃費を向上させるシステム」です。
アイドリングストップ中はエンジンが停止しているのでオルタネーターも停止します。
つまり、アイドリングストップ車は「充電制御+アイドリングストップ」の両方で充電時間を削られているので「バッテリーに充電される時間が短い」ということになります。
さらに、アイドリングストップしたら再始動する際にセルを回す必要も出てきます。
アイドリングストップは「燃費の向上に繋がる」のですが、バッテリーにとっては過酷な環境になっているのです。
もちろん対策として「アイドリングストップ車専用のバッテリーは高機能に作られている」のですが、それでも車の使用状況によってはバッテリーの充電が間に合わないのでしょう。
結果、電圧テストを行うと注意や要交換の車が多いのです。
アイドリングストップ車のバッテリーを長持ちさせるには?
「じゃあ、バッテリーを長く使用するにはどうすればいいの?」
というと、答えは単純明快です。
寿命が早くなる原因が「充電不足なので充電すれば良い」のです。
では具体的にどうするかというと、方法としては以下の2つ。
- 定期的に長距離走行をする
- アイドリングストップを解除する
それぞれ詳しくみていきましょう。
定期的に長距離走行をする
点検時にバッテリーの電圧が注意となるお客様に車の使用状況を聞いてみると「通勤や買い物に行くだけ」ということが多かったです。
車を使用する時間を聞いてみると”15分未満”が大半でした。
「冬場だと暖房が効いてくる前に目的地に到着してしまうんだよね」なんて話をよく聞きます。
目的地まで5分10分の街乗りではバッテリーが充電する時間が少ないので、たまにはしっかりと長距離を走ってバッテリーを充電させることが大切です。
じゃあ、具体的にどれくらい走ればいいの?
一度注意になったバッテリーも「3時間アイドリング」させているとかなり回復します。
ですが、バッテリーへの充電はエンジン回転数が高い方が早いので走った方が間違いありません。
信号の無いバイパスなどを走行するのであれば「1時間」走れば大丈夫でしょう。
アイドリングストップを解除する
軽自動車やコンパクトカーだと、運転される方も女性で「バイパスなんて走るの怖いし長距離運転も苦手」という方もみえると思います。
では、そういった場合はどうするか?
もう普段から「アイドリングストップを解除」にして走りましょう。
「せっかく燃費向上させるのに解除して走るのは勿体ない」と思われるかもしれませんが、アイドリングストップを解除することで「信号待ちでもバッテリーに充電させる」ことが出来ます。
普段から長距離走行しないのであれば、燃費よりもバッテリーの交換費用を気にされた方が財布にも優しいと思います。
それに、バッテリーが上がると面倒ですしね。
「バッテリー上がりする”前”」のサインがあります!
「バッテリーを気にしながら走らないといけないなんてアイドリングストップ車は面倒だなぁ」
そう思われるかもしれませんが、アイドリングストップ車は「バッテリーが弱っている」というサインがあります。
女性の方でも簡単に分かるので、ぜひ覚えておいてくださいね。
アイドリングストップの表示灯が点滅する!
アイドリングストップ車は、バッテリーの電圧が弱くなってくると「アイドリングストップの表示灯が点滅する」ようになります。
また、信号待ちなど交差点内でアイドリングストップして再始動できないと危険なので「バッテリーが弱くなってくるとアイドリングストップしない」ようになっています。
(車種やメーカーによって表示灯は変わります。)
安心して頂きたいのは「警告灯が付いても最悪アイドリングストップ機能が止まるだけ」なので、とりあえずの走行には問題ありません。
※ ただし「バッテリー以外の故障が原因」のこともありますし、バッテリー上がりになる可能性もありますから早めに近くのディーラーで点検を受けてくださいね。
アイドリングストップ専用バッテリーの寿命は?
長距離走行を行ってみてもアイドリングストップの警告灯が点滅したままだと「本当にバッテリーの寿命」かもしれません。
使用して2,3年であれば交換時期の可能性があります。
最近の車は、イモビライザーやナビなど待機電力を使用する電飾品が多いので「車を使用していなくても電気は消費」しています。
バッテリーの寿命は車の使用状況によって異なるので一概に何年と言い切れませんが、目安としては2,3年です。
(※ バッテリー本体の寿命よりも「車の使用状況」が使える年数に大きく影響を与えます。上手に使えば5年でも使えると思います。)
とはいえ、アイドリングストップ車であれば警告灯が点滅するので「そちらで交換の判断を行っても良い」でしょう。
アイドリングストップ専用バッテリーの交換費用は?
長距離走行してもアイドリングストップの警告灯が消えないのであれば、バッテリーを交換する必要があります。
そのままにしてバッテリー上がりになると大変ですからね。
ちなみに、アイドリングストップ車は専用バッテリーを搭載しないといけません。
通常のバッテリーでは充放電を繰り返すアイドリングストップ車での使用に耐えられないからです。
そのため、アイドリングストップ専用バッテリーは標準仕様のバッテリーよりも少し割高です。
ちなみに私の店では軽自動車やコンパクトカーで使用する「M-42」というバッテリーで11,880円(税込み)です。
通常のバッテリーに比べて少し高いですが、その分性能はアップしています。
昔から寒冷地でも使用できるような高機能バッテリーは同じくらいの値段だったので、そう考えると大して変わらないかもしれません。
ハイブリッド車も含めてバッテリーの交換費用について気になる方は、こちらで詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
車のバッテリー交換費用は?ハイブリッドや標準車それぞれ調べました
まとめ
いかがでしたか?
今回は「アイドリングストップ車のバッテリー」について詳しく解説してきました。
実際に現場で働いている私の感想として「アイドリングストップの表示灯が1年くらいで点滅した」という方もみえるので、最近では出来るだけ納車の際に以下の「走行時のポイント」をお伝えしています。
チョイ乗りで使用するなら、
- たまには「長距離走行」を行う!
- 長距離走らないなら「アイドリングストップをオフ」にする!
また「アイドリングストップの警告灯が点灯したらバッテリーが弱まっている可能性が大」ですから気を付けてくださいね。
ちなみに、バッテリー上がりは「JAFの出動件数でも一番多い」車のトラブルです。
バッテリー上がりで急に車が動かなくなると大変なので、アイドリングストップ車にお乗りの方はバッテリーのことも少し気にしてあげてくださいね。
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