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車検のシールの貼り方!スピーディーな剥がし方も含めて解説するよ

こんにちは!

現役の自動車整備士まいこです!

突然ですが、みなさんは車のフロントガラスに貼られている車検のシール(検査標章)って普段気にしていますか?

じつは、車検のシールは何度かデザインが変わっており、普通車だと2017年に変更がありました。

・旧タイプ

・新タイプ

 

私が子供の頃は普通車の車検シールは「緑や赤などの色」で車検の切れる年が分かるようになっていたのですが、そこから「3センチ四方の小さいシール」に変わり、そして2017年に再度サイズが大きくなりデザインも一新されたんですね。

新しいシールは「年数の位置を変更していく」ことで、パッと見て車検の有効期限を確認できるようにすることが目的だそうです。

ちょっと補足

※ 私たちは検査標章を「車検ステッカー」とも呼びますが、一般的にはステッカーよりもシールという認識が強いようなので、ここでは車検シールとして解説していきます。

 

ちなみに、この車検シールに関しては結構質問されることが多くて、

  • 車検のシールってどうやって貼るの?(剥がすの?)
  • 車検後に貼られる仮シールみたいなのって何?
  • フロントガラスの丸いシールって何?

というようなことをよく聞かれます。

とくに指定工場で車検を受けると車検のシールを自分で貼ることになる方もみえるので、どうやって貼るのかは一番気になるところかもしれません。

というわけで、今回は「車検のシール」について貼り方も含めて全て解説していきましょう!

 

 

車検シールの「貼り方」と「剥がし方」について

まいこ
まずは車検シールの貼り方かたお伝えしますね。

ディーラーなどの指定整備工場で車検を受けると、車検シールと車検証はすぐに貰えません。

指定工場とは「車検(検査)を工場で行える」のですが、車検証などの発行は後日陸運局となるのでタイムラグが発生します。

(より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください)

車の車検は「指定工場」と「認証工場」のどちらを選ぶべきか?

 

その代わりに「保安基準適合標章」が貼られます。(仮の車検シールのようなもの)

車検証とシールをお店に取りに行けばシールの貼り替えもお店の方がやってくれますが、保安基準適合標章の有効期限(15日間)までに取りに行けない場合は郵送になるケースもあります。

その場合は車検のシールも自分で貼ることになりますが、失敗しないか緊張しますよね。

というわけで、ここではまず「貼り方」を説明しますね。

(ちなみに保安基準適合標章は車検シールと貼り替えたら処分して大丈夫です)

 

車検シールの「貼り方」を写真でわかりやすく!

車検が完了してシールを貰う時は、以下のような状態になっています。

(こちらは軽自動車の車検シールです)

裏を見ると

シールの折り方の説明がありますが、実際に写真で見ていきましょう。

シールを表にして黄色のシールが貼られている下の紙を山折りします。

すると黄色のシールが写真のように剥がれます。

そして下の紙の中心を谷折りにすると黄色のシールが右側の透明のシールにちょうど貼りつきます。

次に黄色のシールの左側の下の紙を剥がせば、あとは透明のシールの上に黄色のシールが綺麗に貼りつきます。

最後に透明シールが貼られていた方を山折りすればシールが剥がれますので、車のフロントガラスに貼り付けて完了です。

基本的に普通車も同様で、裏紙の説明を見ながら山折り谷折りで完成します。

あとは車検シールを貼る位置で少し注意点があるので以下をご覧ください。

 

車検シールを貼る位置はどこ?

車検シールは「自動車の前面ガラスの内側に前方から見やすいように貼り付ける」と定められています。

基本的には「ルームミラーの後ろ辺り」に今までの車検シールが貼られていたと思うので、同じところに貼れば問題ないでしょう。

ただ最近はフロントガラスの上部が着色されている車があります。

車検シールは「全体像が把握できる」ように貼る必要があるのですが、たまにシール全体が把握できない位置に貼っているケースを見かけます。

その点だけ注意して下さいね。

 


 

ここからは補足ですが、車検のシールを貼ったはいいけど「上下逆さまに貼って失敗した」なんて話もたまに聞きます。

また、もし逆に貼ったりして失敗した場合ですが、しっかりと張り付けた後だと張り直しは難しいので「剥がして再発行」になります。(普通車は陸運局、軽自動車は軽自動車協会で再発行は3~400円で可能)

というわけで、失敗して剥がさないといけない時のために車検シールの剥がし方についても合わせて説明しておきます。

 

 

車検シールの「剥がし方」を写真でわかりやすく!

フロントガラスに貼られている車検や点検のシールの剥がし方をWEBで調べると「暖めて手でカリカリやると剥がせる」「アルコールを掛けた後にラップを貼ってふやかす」など色々とありました。

ですが、暖めたりラップを貼って待つとなると時間が掛かりそうです。

まいこ
私は「早さを重視した別の方法」で剥がしていますので、その剥がし方をお伝えします。

 

必要なものは下記のような「顔そりカミソリ」です。(100円均一などで売ってます)

あとは濡れタオルがあればOK!

では、写真で剥がし方を見ていきましょう。

今回は点検シールを剥がします。(車検シールも同様です)

濡らします。

カミソリの刃を寝かせて「シールとガラスの間に滑り込ませるように」当てていきます。

こんな感じで削り取る感じで簡単に剥がせます。

ただ、カミソリだけに手を切るのは気を付けてください。

シールが剥がれたところも水で濡らせば糊も簡単に取れます。

1分程度で綺麗にシールが剥がせました。

フロントガラスに貼られたシールなどを剥がしたい場合は参考にしてくださいね。

 

車検シールを貼らないと罰則はあるの?

ちなみに車検シールを貼らないと「50万円以下の罰金」となります。

これは「道路運送車両法」で定められています。

第百九条 次の各号のいずれかに該当する者は、五十万円以下の罰金に処する。
~中略~
八 第六十六条第一項(第七十一条の二第四項において読み替えて適用する場合を含む。)の規定に違反して、自動車検査証若しくは限定自動車検査証を備え付けず、又は検査標章を表示しないで自動車を運行の用に供した者

「フロントガラスにシールを貼ったらカッコ悪い」なんて思って貼らなかったら大変な出費となるかもしれませんので気を付けて下さいね。

 


 

ここまで車検シール(検査標章)について詳しく解説してきました。

しかし、車には「もう1つフロントガラスに貼られた丸いシール」がありますよね?

これも車検の時に「これって何?」とよく質問されるので、合わせて解説していきますね。

 

 

車検のシールで丸いのがあるけど、これって何?

またフロントガラスには車検のシールと、もう1つ丸いシールがあります。

こちらも車検を受けた時には「新しいシールに変わる」のですが、何のシールなのかというと…、

こちらは「定期点検シール」です。

このシールは車検を受けたから貰えるわけではなく「法定点検」を受けた際に張られるシールになります。

 

法定点検とは?車検と何が違うの

車検は自動車が保安基準に適合しているかの「検査」ですが、法定点検とは文字通り「法で定められた点検」です。

「法律で定められた点検なんだから受けないとヤバいんじゃない?」とドキッとした方もみえるかもしれませんが、車検とは違って点検を受けなくても罰則はありません。(法で定められているのに)

極端な話を言えば、点検を受けなくても車検に通れば日本の道路を走ることは出来ます。

そのため車検でも自分で陸運局に持ち込む「ユーザー車検」の場合は、こちらの丸い点検ステッカーは貼ることが出来ません。

ビックリするマイケル

ディーラーなどの整備工場で車検を依頼すれば「安全と一発で車検に合格するためにも24か月点検は行う」ので、丸いシールは新しく交換されます。

基本的に期限の切れたシールは貼ってはいけませんので、先で解説したフロントガラスのシールの剥がし方で剥がしておきましょう。

車の点検については以下の記事で詳しく解説していますよ。

車を点検する頻度が知りたい!車検まで受けなくても問題ないの?

 

おわりに

いかがでしたか? 今回は「車検のシール」について詳しく解説してきました。

記事の中でも話に出ましたが、ディーラーなどの指定工場で車検を受けると仮の車検シールとして「保安基準適合標章」が貼られています。

その期限内にお店に取りにいけないと車検証とシールを郵送してもらって自分で貼ることになるので、とくに貼り方については気になるポイントなのかWEBで検索される件数も多いようです。

 

それと合わせて注意したいのは「車検シールの貼る位置」です。

記事の中でもフロントガラスの上部が暗くなっている(トップシェイドガラス)の部分は、車検シールの全体像が見えないので貼ってはいけない位置になります。

これ、たまに車屋さんでも関係なしでペタッと貼っているところがあるので本当に注意して下さいね。

以上「車検のシール!貼り方も含めて気になるポイントを全部解説するよ」でした。

 



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