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車のハンドルが重い!原因は重さによって違うからそれぞれ解説するよ

こんにちは!

現役の自動車整備士まいこです!

車をゆっくり動かそうとすると「ハンドルが…、お、重たい!」ということが稀にあります。

先日もお客様のマイケルさんから「ハンドルが動かないですぅ」と半べそで連絡が入りました。

 

マイケル
まいこさん大変ですぅぅ!今、車を動かそうとエンジンをかけてハンドルを回したら凄く重たいんです!
まいこ
マイケルさん、ハンドルが重いってどれくらい重たいの?ちょっと重いかなという程度かしら?
マイケル
いえ、もう両手で力いっぱい回して動くような感じです。もうカッチカチやぞ!って感じです。
まいこ
カッチカチなの?…って、ザブングル加藤さんのネタを放り込んでくるあたり、まだ余裕ね。

 

車のハンドルが重たいという症状も、じつは「片手で回せそうな重さ」から「両手で目いっぱいじゃないと回らない」というものがあります。

それによって故障の原因も大きく変わります。

というわけで、まずはハンドルを回した時の重さを頼りの故障の原因を予測していきましょう!

 

 

車のハンドルが重い!まずはその重さから原因を考えるよ

車のハンドルが重い場合「ちょっと普段より重い気がするなぁ」と「両手で力いっぱい回さないと動かない」と2パターンに分かれます。

というわけで、まずは症状の軽い方からみていきましょう。

 

車のハンドルが「ちょっと重いかな?」という場合

ハンドルが重いといっても回すことは問題ない程度であれば、まず考えるポイントは「タイヤ」です。

  • タイヤの空気圧が不足している
  • 前輪のタイヤがパンクしている

というようなことが考えられます。

 

タイヤの空気圧が不足すると「転がり抵抗が増す」ので、ハンドルを切る時に重さを感じるようになります。

当然「完全にパンクしている」場合はより重たく感じると思いますし、そもそも走行しているとガタガタと違和感が出てくるでしょう。

 

原因が「空気圧が少なくなった」ということであれば、タイヤの空気圧を適正値にすればハンドルの重さも解消します。

ただ、空気圧をチェックする時には「他のタイヤも確認する」ようにしましょう。

仮に1本だけが少なくなっている場合は、タイヤがパンクしている可能性があります。

タイヤに釘が刺さったなどでパンクした場合は、空気もすぐに抜けずジワーッと抜けていきます。

1本だけ空気圧がおかしい場合は、パンクを疑ってみましょうね。

 

「両手で回さないと動かない」くらい重たい!

今の車はハンドルを回す力を「パワーステアリング」で補助する仕組みになっています。

このパワーステアリング関係が故障すると「両手で思いっきり回さないと動かない」くらいハンドルは重たくなります。

 

パワーステアリングは単体部品ではなく、また「油圧式」と「電動式」の2種類あります。

それによっても原因は異なるので、それぞれ詳しく解説をしたいと思います。

 

 

「油圧と電動」それぞれのパワーステアリングについて

先ほどもお伝えしましたが「パワーステアリング」には、以下の2種類があります。

  • 油圧式
  • 電動式

 

「油圧式」は歴史が長く古くは戦車にも活用されていました。

しかし、製造コストや省エネ化が進むについて「電動式」に切り替わっていき、最近の一般乗用車では多くが電動式になっています。

ただ、どちらにしても「パワーステアリングに異常が発生する」と、以下の警告灯が走行中でも点灯するようになります。

 

基本的にパワーステアリングの故障は自力でなんとかするには大変なので、警告灯が点灯したら速やかにディーラーで点検してもらった方が安心です。

 

油圧式パワーステアリングが重たくなる原因は?

油圧式のパワーステアリングが重たくなる原因も色々ありますが、比較的多いのは以下の3つ。

  • 油圧を発生させる「ポンプ」の異常
  • オイル漏れギアボックス
  • ベルトが緩む(切れる)

その他には「シャフトやステアリングコラムの劣化など」も考えらますが、パワーステアリングシステムには様々な部品があるので原因は幅広くなります。

 

修理費用について

油圧式のパワーステアリングが故障した原因が、「ホースの劣化」などによるオイル漏れであれば1万円程度で済むと思います。

ですが「パワステポンプ」となると3万円は覚悟したいところ。

さらに「ギアボックス」などは車種にもよりますが、7,8万円は必要になってきます。

 

まいこ
高額な修理にならないために出来ることもあります!

油圧式のパワーステアリング車であれば「パワーステアリングオイルの交換」は行った方が良いです。

ホースの劣化などは仕方がありませんが「ギアボックス」などはオイルの状態に左右されます。

 

交換時期の目安としては5万kmですが、

  • オイルに汚れが目立つ(通常は赤い。汚れると黒ずんでくる)
  • ハンドル操作時に違和感を感じる

場合は、早めに行った方が良いでしょう。

費用も5,000円程度ですし「そう何度も交換するオイルではありません」から予防のためにもオイル交換はおすすめです。

 

電動式パワーステアリングが重たくなる原因は?

電動式のパワーステアリングは「モーター」の力でパワーアシストを行います。

使用する部品は油圧式と大きく変わって当然「電気系の部品」が多くなります。

  • コントローラー(ECU)の異常
  • モーターの故障
  • センサーの故障

その他には「減速機」などの故障も考えられます。

 

また「一時的にパワーステアリングが効かないけど、すぐに戻った」というケースもあります。

この場合考えられるのは「センサーなどの信号エラー」かもしれません。

すぐに回復する異常でも、ディーラーに行けばコンピューターで検査出来るので、念のため見てもらいましょうね。

 

修理費用について

ちなみに電動式のパワーステアリングが故障すると費用はかなり高額です。

コントローラー(ECU)の交換でも5万円以上は一般的です。

さらに「モーター」の場合は、

  • コラムアシスト式
  • ラックアシスト式
  • ピニオンアシスト式

と種類があるので「どれを採用しているか」でも変わりますが、修理費用10万円は覚悟という感じなので涙がこぼれ落ちそうになりますね。

 


 

パワーステアリングにも色々な種類があることがわかりました。

ですが、まだパワーステアリングには「電動油圧式」というのもあります。

日産の高級車フーガハイブリッドに搭載されていますが、一般的に使用されているシステムではないのでここでは割愛しますね。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は「車のハンドルが重くなる原因」について解説してきました。

まずはハンドルを回した時の重さで疑うべき原因は変わってきます。

  • 少し重たいかなという程度(片手で十分回せる)…タイヤの空気圧不足
  • 両手で回さないと動かせないくらい重い…パワーステアリングの故障

またパワーステアリングに関しては「油圧式」や「電動式」と種類があることから、故障の原因も異なってきます。

ただ、どちらにしてもパワーステアリングの故障となると整備工場で点検を受けた方がよいでしょう。

 

最後に、稀にですが電動式のパワーステアリング車が走行中にエンストして、急にハンドルが重くなることもあります。

とはいえ「パワーステアリングが効かなくなった」としても車の走行は可能です。

タイヤが止まっている状態よりも「走行している時の方がハンドルは効きやすい」ので、惰性で車が動いているうちに慌てずに路肩に止めるようにしてくださいね。

慌てないことが大切ですよ!

 



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