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車の下を擦った!修理が必要なヤバいケースには何がある?

こんにちは!

自動車整備士のまいこです!

「車の下回りを擦ってしまったので見て欲しい!」

こういったご用命はたくさん頂きますし、私自身も下回りを擦ってしまった経験が何度かあります。

単純に車の下を覗き込んでも「しっかりとは見えない部分」なので、下回りを擦ってしまうと心配になりますよね。

 

車の下を擦ってしまったケースのほとんどは「車の前側」を擦っています。

場所としては、

  • サスペンションメンバー
  • ロアアーム
  • エンジン
  • ミッション
  • フロア(床)

などが多いですが、擦った時の感覚や状況から「どの部分を擦ったのかを判断することは困難」です。

そのため、実際には整備士が下回りを目視点検する必要がありますが、今回は「車の下回りを擦ると具体的にどのような問題が出てくるのか?」お伝えしていきましょう!

 

 

車の下を擦った!どのような不具合が起こるの?

まず擦ったといっても、コンビニの駐車場など乗り入れしやすいように「少しだけ坂になっている所に勢いよく進入してフロントバンパーを擦った」程度で、車の下周りを覗いても各部表面を軽く擦ったくらいであれば大きな影響はないでしょう。

ただ、塗装が剥ぎ取られ鉄の表面がむき出しになっていることも考えられるので、念のため「錆び止め(塗装)」はしておいた方が良いと思います。

 

まいこ
放置すると錆が広がっていくので早い方が良いですね。

では、車の下を覗き込んだら何か漏れていたり、運転しようとすると違和感を感じるなど「何かしらの症状が出ている」場合はどうすれば良いのでしょうか?

 

車の下の覗き込んで液体が漏れている場合は?

車の下周りを除いたときに「何か液体が垂れている」のであれば、オイルパン(エンジンやミッションの下部にあるオイルを貯める場所)が損傷してオイル漏れを起こしている可能性があります。

オイル漏れに気付かず走行してしまうと「潤滑不良や異物の混入」により、エンジンやミッションを破損させてしまう場合があります。

その場合は修理費も数十万円になる事があります。

ですが、その場でレッカー車を呼び整備工場に搬入出来ればオイルパンの交換で済みます。

オイルパンの交換だけであれば修理費は2万円前後です。

 

走ると明らかに不具合を感じる!?

車を走らせようとすると「まっすぐ走らない」などの症状がある場合は、すぐに停車してレッカー車で整備工場に運んで貰いましょう。

サスペンションメンバー、ロアアームが損傷や変形している可能性が考えられます。

サスペンションメンバーとは「車体とタイヤの中間役」で、車体を支えたり衝撃を吸収するサスペンション機構の土台となり骨格となる部品です。

またロアアームは「タイヤが段差で上下運動する支点」となり、前後の運動の力も支えている部品です。(こちらもサスペンション機構の一部)

 

これらの部品が変形や切損、衝撃でボルトが緩んだりすることで「重大な事故を招く」こともあります。

ロアアームについては片側交換で3万円前後ですが、サスペンションメンバーの交換は10万円前後になることもあるので、損傷具合によっては車両保険を適用する高額修理になる場合があります。

 

 

ハイブリッド車や電気自動車は更にリスクが増す!?

ハイブリッド車や電気自動車では、トランク付近に高電圧バッテリーを設置し、エンジンルームにはモーターやインバーターがある車種も多いです。

この場合、バッテリーからエンジンルームまで高電圧ケーブルが車の下周りを通っているので漏電や高額修理のリスクが出てきます。

まいこ
但し、漏電した場合「強制的に電気を遮断する」ようにプログラムされています。

 

ハイブリッド車は事故や水没すると感電のリスクがあるの?

WEBを見ると「ハイブリッド車の事故で感電した例が無い」という意見も見かけます。

ですが、メーカーでは「高電圧システムが停止状態になっていないと感電のリスクはある」と注意しています。(車両が停止しても10分程度は高電圧システムは電圧を保持します)

また、レッカー業界や整備業界のマニュアルには「ハイブリッド車の事故車を扱う場合は耐電手袋と耐電靴を使用しないと触れてはいけない」というマニュアルもあります。

つまり、感電のリスクの有無で言えば「ある」ので、むやみやたらに手を出すのは危険なので止めましょう。

 

ただ、事故で中に人が取り残されて救助しないとヤバいという場合は「オレンジ色の被膜のコード」には絶対に触れないようにしてください。(高電圧ケーブルはオレンジ色の被膜で統一されています。)

ハイブリッド車や電気自動車で「下回りの高電圧ケーブルを擦ってしまった」けど人命に関わるような状況では無いのであれば、運転を控えてレッカーを呼び整備のプロに任せるようにしてくださいね。

 

 

おわりに

いかがでしたか?

今回は「車の下回りを擦った時に考えられるトラブル」について解説してきました。

車の下周りを擦るといっても「上り坂に勢いよく侵入してバンパーを擦った」という程度であれば問題ありませんが、縁石に乗り上げて下周りを擦ったというような場合は「問題なく走るからといって軽視するのは危険」す。

また、擦った後に

  • 車の下の除いたら液体が垂れている(オイル漏れの可能性アリ)
  • 車がまっすぐ走らない(サスペンションアームやロアアームに損傷の疑いアリ)

ということであれば、高額修理や最悪は事故に繋がる場合もあるので、整備工場で点検を受けることをお勧めします。

 

とくにハイブリッド車や電気自動車に関しては「感電による事故」を招く恐れもあるので、何かしらの不具合を感じるようであれば安全を優先してJAFや任意保険のロードサービスでレッカー車で運んで貰うようにして下さいね。

以上「車の下を擦った!修理が必要なヤバいケースには何がある?」でした。

 



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寛ぐまいこ

 


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