こんにちは!
現役の自動車整備士まいこです!
早速ですが、みなさんは愛車にボディコーティングを施工してますか?
一昔前は車をピカピカにする時はワックスを掛けるのが主流でしたが、最近ではワックスより高い艶感と長期間の耐久性が簡単に実現できるコーティングが主流になっていますよね。
ですが、カーコーティングにもいろいろと種類があり「何がどう良いのかわからない」という声を頂くことも多いです。
確かにコーティングは
- ディーラー(販売店)
- カー用品店
- ネット通販
- コーティング専門店
など様々なところで販売されていますし、なんだったらショッピングモールで実演販売までしています。
また、それぞれの商品にセールスポイントがあり、どれが効果が高くてコストパフォーマンスが良いのか考えだすと切りがありません。
というわけで、今回はカーコーティングについて詳しく解説していきます。
車のコーティングの種類とは?
コーティング(coating)は直訳すれば「上塗り」です。
つまり車の塗装面に上塗り薬を塗ってボディを保護するというものになります。
保護するだけでなく、コーティング剤自体に艶がありますので光沢のある美しい仕上がりにもなるというわけです。
しかし、コーティングには種類があり、
- ポリマーコーティング(樹脂系)
- ガラス系コーティング
- ガラスコーティング
に分かれます。
またワックス(油脂系)も「車のボディをコーティングしている」と言えばそうなんですが、世間的に「ワックス」と「コーティング」は別モノだと思うので、ここでは分けて解説します。
コーティングとワックス(油脂系)の違い
ワックスは油脂系での保護膜に対して、コーティング剤は化学的性能を利用したものになります。
どちらも車のボディに保護膜を張るわけですが、実際の使用感として、
- ワックスは汚れが付くと除去するのが大変
- 雨が降るとワックスが流れてガラスやメッキ面が汚れる
というような欠点があります。
ですが、ボディコーティングの場合は、ワックスよりも薄く、耐候性・耐熱性のある強い皮膜で、より美しい仕上がりが期待できます。
これを知ってしまうと、もう体力勝負のワックス掛けなんてしてられません。
ではコーティング剤についてもう少し詳しく見てみましょう。
コーティング剤の種類は大きく分けて3つ!
コーティング剤も色々と種類があるように感じますが、プロ施工によるコーティングも市販のコート剤も大きく分けると
- ポリマーコーティング
- ガラスコーティング
- ガラス系コーティング
3つに分かれます。
それぞれの特徴について見てみましょう。
ポリマーコーティング(樹脂系)
主にフッ素やシリコンなどの樹脂を成分としています。
フッ素は一般にはあまりなじみの無い言葉かもしれませんが、フライパンなどでお馴染みのテフロンと同じイメージですね。
ポリマーコーティングの特徴は、専門店で施工してもらうと価格は1~3万円くらいと費用が安いことです。
ただし、効果も3か月程度とそれほど長くはありません。
また、ポリマーコーティングしてからコンパウンド(研磨剤)を行うとコーティングが落ちてしまうので気を付けてください。
ガラスコーティング
ポリマーコーティングの後発として誕生したのがガラスコーティングです。
後発だけにコーティング性能は上回りますが、それに伴いコストも施工技術も必要になってきます。
ガラス被膜を化学反応により定着させるので堅牢で耐久性にも優れます。
目に見えない程度の薄い傷であればボディを守ってくれます。
施工価格は3~10万円くらいにはなってしまいますが、ポリマーコーティングに比べ美しい仕上がりと長期間の効果が期待できます。
現時点で最高のコーティングを求めるなら「ガラスコーティング」になります。
ガラス系コーティング
ガラスコーティングには、「ガラス系」と呼ばれるものもあります。
ガラス系コーティングは、樹脂素材にガラス繊維が入っているコーティングで、ポリマーコーティングよりは長持ちしますが、ガラスコーティングよりは性能が落ちるという感じです。
イメージとしてはガラスと名称が入っていますが、樹脂系の仲間と考えたほうがいいでしょう。
お値段もポリマーとガラスコーティングの間くらいです。
水のはじき方にも種類がある
コーティングの種類と合わせて、水のはじき方にも種類があります。
一般的に、「撥水・親水・疎水・超撥水」などがあります。
撥水タイプ(超撥水タイプ)
撥水タイプは、ボディの上を水がコロコロ流れ落ちるようなタイプのものです。
水を弾く見た目が良いということで人気ですが、水玉が出来るのでウォータースポットは出来てしまいます。
ただ、撥水のさらに弾く「超撥水」というタイプもあり、こちらは水や汚れも残さず流してしまうくらい撥水するので強力です。
親水タイプ
親水タイプは、ボディに水玉が出来ずに「べたー」っと水が張り付きながら流れていくタイプです。
メリットは、水玉が出来ないのでウォータースポットが出来にくいです。
疎水タイプ
撥水と親水の間のような状態です。
水の量が多ければ、水はけがよく流れていきますが、小雨程度だと撥水のように水玉を作ります。
コーティングで手間いらずは間違い!
コーティングの種類について解説してきましたが、そもそもコーティングを行う目的は「車のボディを綺麗にしておきたい」からですよね。
ちょっと調べてみると専門店でのポリマーコーティングで1か月程度、ガラスコーティングだと1年以上、中には5年保証というのもあります。
では、「5年間も手入れしなくてもコーティング効果が持続するのか?」というと、残念ながらそうではありません。
耐久性というものはコーティング剤そのものの性質もさることながら、車の使用状況、保管環境、メンテナンスの程度の方が重要です。
ポリマーコーティング(樹脂系)は、特に注意!
常に雨・風・紫外線にさらされる環境では比例的に耐久性も落ちます。
そしてメンテに関してはコーティングをしておけば「洗車をしなくてもいい」「屋外駐車でも汚れない」は間違いです。
とくにポリマーコーティングは、油脂成分が含まれるので劣化するとしつこい油膜となります。
そして、固まった油膜はなかなか取れませんし、そのままにしておくとボディ(塗装)の劣化につながります。
ガラスコーティングに関しては、ガラス被膜が強いですからポリマーコーティングほどのメンテナンスが必要というわけではないですが、それでもメンテナンスは行ったほうが良いです。
ですから、「コーティング=NOメンテナンス」ではないので注意してください。
自分でコーティングする?お店に出すか?
結論から言うと、お店で出したほうが高いですが、仕上がりは圧倒的に綺麗でしょう。
というのは、コーティングを行う前の「磨きの作業」が違うからです。
ですから、ボディの綺麗さを求める方はお店に出すのをお勧めします。
しかし、洗車もある程度行うから、その時に安価でもコーティングを行っておきたいという方は、カー用品店や通販でもたくさん出ているコーティング剤を試してみてはいかがでしょうか。
従来のワックスに比べると手軽に塗れますし、1回あたりのコストが自分ですると断然に安いので定期的にも出来ます。
市販の人気コーティング剤
現在、市販されているコーティング剤の中から人気アイテムを紹介します。
ガラス系ポリマーのコーティング剤です。
濡れたボディに塗り込んでいくように使用します。
硬化ガラスコーティング剤 ピカピカレインPREMIUM ( プレミアム )
比較的高額ですがガラスコーティングがセルフで行える人気商品です。
3年間ノーワックスと謳う通り耐久性にも優れますが洗車は必要です。
水のはじき方は滑水(疎水)タイプです。
シュアラスター コーティング剤 [親水] ゼロウォーター
洗車後の濡れたボディに使えるので簡単に施工できます。
親水性でボディに水が溜まらないので汚れが付きにくくなります。
長期間のコーティングというよりは洗車後毎回行う手軽なものです。
まとめ
車のコーティングについて解説してきましたが、いかがでしたか?
コーティングの目的は「ボディをピカピカに維持すること」ですが、ほったらかしでは意味がありませんね。
よって綺麗なボディを保つ秘訣はこの3つです。
- 専門店で下地処理も含めたコーティング処理をして、定期的に手洗いする。
- 定期的な洗車の仕上げで、市販のコーティング剤を使う。
- コーティングなどせずに、洗車機で都度撥水仕上げを行う。
「洗車が面倒だからコーティングする」という人は、むしろコーティングせずに(数万円かかりますから)洗車機で撥水仕上げ(2,000円くらい)を定期的に行ったほうが良いかもしれません。
逆にポリマーコーティングをして、何もせずにコーティングが劣化してくるとボディを傷める原因にもなりますから、よほど洗車機の方がマシです。
みなさんの性格とお財布に相談しながら、自分に合うものを選んでくださいね。
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