こんにちは!
自動車整備士のまいこです!
車を修理に出して「これはエンジンのオーバーホールが必要ですね」と言われると、少し財布が心配になってしまう。
具体的にエンジンのオーバーホールのことがよく分からなくても、イメージとして「高額で大変な修理だ」という認識はあると思います。
一般的にオーバーホールは、エンジンの分解や部品交換を伴う重整備を意味します。
ただ、その内容も「ヘッドガスケットやピストンリングなどの部分交換」から「全てを分解して一から丁寧に組み上げる」ことまで幅広くあります。
当然かかる費用も大きく変わるので費用を聞くまでドキドキです。
今回は、エンジンのオーバーホールに掛かる費用について詳しく解説していきます!
車のエンジンのオーバーホール!費用はどれくらい必要なの?
一般的にエンジンのオーバーホールに掛かる費用は「凄く高い」というイメージがあるのではないでしょうか?
しかし、オーバーホールは分解整備点検の総称であり、作業内容やエンジンによって金額はまったく異なります。
ここでは比較的簡単なケースから費用がどれくらい掛かるのかお伝えしていきます。
オーバーホールには最低どれくらいの費用が掛かる?
一般的にオーバーホールで必要な部品代はそれほど高くはありません。
しかし、残念ながら高度な技術や専門の工具を必要とするため作業工賃が高額になります。
具体的な金額として、正常に作動している「EJ20(スバル車の普通車で使用されるエンジン)」で考えてみましょう。
まず、標準的なオーバーホール(エンジンを降ろして分解)を依頼した場合、工賃と部品代併せて20~40万円ほどかかります。
こちらにピストン交換やクランクシャフト交換、バルブ交換など「主要部品の交換」も実施すると、さらに20~30万円ほどが必要となります。
エンジンの状況によってオーバーホールに掛かる費用は大きく変わりますが、高い場合だと60~70万円は覚悟しておかなければいけません。
エンジンはオーバーホールせずに載せ替えるという手も!?
エンジンの主要部品まで交換が必要なケースでは、オーバーホールを行なわずにリビルトエンジンを載せ替えた方が安価なこともあります。
リビルドとは再構築という意味で、ようするに「再生エンジン」のことです。
ちなみに、新品のエンジン供給がある場合には「70~90万円ほど」です。
エンジンの信頼性は、一般的には「オーバーホールエンジン→リビルトエンジン→新品エンジン」となります。
交換部品が多く、分解清掃等に一定の手間がかかる場合には、新品やリビルトエンジンの載せ替えを勧められる場合もあります。
高額な費用が掛かるエンジンのオーバーホールですが、では実際にどのような症状に注意しなければいけないのでしょうか?
早期発見が間に合うケースと、オーバーホールが必要なケースに分けて確認していきましょう。
エンジンのオーバーホールが必要!?注意すべき症状について
エンジン内部のダメージが進行してくると、以下のような症状が発生します。
- 白煙の発生
- オイル漏れ
- エンジンの出力低下
こういった症状が出る前、もしくは出始めに「予防」としてオーバーホールを行なうこともありますが、近年では「故障や不具合が発生してから」オーバーホールすることが一般的です。
「正常な運転に支障をきたす症状」が出ると、オーバーホールが必要になる!
オーバーホールは、以下のような「正常な運転に支障をきたす症状」になると必要に迫られます。
- エンジンが動かない
- 激しい異音がする
- オイル漏れがひどい
また、故障の原因が明らかで無い場合には、まずトラブルシュートとして原因を探る作業が必要になります。
実際に、車の修理で「なかなか原因が得的出来ない」ということは多く、仮に原因を誤って修理するとオーバーホール完了後に再び壊れるなどのトラブルを招く可能性があります。
部品の廃盤や、主要部品の大ダメージなど「修理の見込みがない」場合には、中古や新品のエンジンへ乗せ換えが行われる場合もあります。
これらの症状を知ることで、オーバーホールを必要としないように車を管理することも出来ます。
エンジンを長持ちさせるために必要な点検整備は何なのでしょうか?
オーバーホールをやりたくない!エンジンを長持ちさせるために出来ることは?
車が好きで予防のためにオーバーヒートをする方で無い限り、修理費用も高額ですし出来ればオーバーヒートは避けたいと思います。
では、そのために日々どのように車のメンテナンスを心掛ければ良いかというと「エンジンオイルや冷却水などの油脂類管理」が重要です。
エンジンは一般的にエンジンオイルにより内部の循環を行っており、これが不足してしまう場合や、劣化して潤滑能力が低下してしまうと焼き付きなどのトラブルを招きます。
また、冷却水が無くなってしまった場合には「エンジンの冷却を行うことができない」ため、オーバーヒートやそれに伴うブロックやヘッドの歪みなどを併発させてしまいます。
その他の車のエンジンを長持ちさせるコツ
また、エンジンそのもののダメージを軽減するためにも、
- きちんと暖機運転を行う
- 急加速・急発進などの無謀な運転により高負荷を与えない
ことも大切です。
ただし、レッドゾーン付近までエンジンを高回転で運転することで「内部に蓄積したカーボンや汚れを焼き切り」綺麗な状態に復元することも可能です。
その他、あまり頻繁に使いすぎるのもよくありませんが「エンジンオイル添加剤」を使用してエンジンの保護や、オイルの潤滑促進を促すこともおすすめします。
近年の車は「壊れにくいけど、壊れたら修理費が高い」のが特徴です。
ですから、エンジンのオーバーホールに限らず「定期的な点検整備がもっともコストダウンに繋がる」と思いますよ!
エンジンのオーバーホールは自分でDIYできないの?
自動車の整備は、自ら所有する車に対して行うのであれば自動車整備士などの資格は必要ありません。
ただし、オーバーホールとなると、
- エンジンの脱着が可能な設備
- エンジン内部の部品交換用の必要工具
- 高い組立精度を維持するための測定工具
- メーカー規定の数値などを確認するための整備解説書
などが必要となるので、ホームセンターで工具を揃える程度では厳しいでしょう。
もちろん、エンジンの脱着が出来る方ならオーバーホールにチャレンジしても良いと思いますが、危険な作業も伴い、エンジン部品の組間違いなどがあると発火や突然のエンジン停止などにつながるケースがあります。
自信のない方は素直にディーラーなどに依頼した方が、安心ですしコストも安く済むと思います。
エンジンのオーバーホールの実施時期はどれくらい?
まだ車がコンピューター制御されていない「昭和の車」であれば、走行距離10万km以上がオーバーホールの実施時期の目安でした。
しかし、平成に入りコンピューター制御が当たり前になってからは、オイルなど消耗品の交換は行なってもエンジンを分解するほどの点検は行なわれません。
一方で普通車の話ではありませんが「レースやラリーなどの競技で使用されているエンジン」は極めて過酷な状況で連続運転されます。
そのため、通常の走行状態よりも何倍も高い負荷が加わることから「1回の走行ごとにオーバーホールする」こともあります。
おわりに
今回は「エンジンのオーバーホールについて」お伝えしてきました。
エンジンのオーバーホールにかかる費用は、最低でも20万円以上は覚悟しておく必要があります。
しかも、エンジンの主要部品が壊れていたら修理費用は積み重なって60万円、70万円になることも!
そういった場合は、リビルドエンジンを使用することで費用を抑えることも出来ますが、それでも30万円、40万円は正直厳しい金額ですよね。
エンジンオイルの交換や冷却水の補充点検など、私たちが免許を取得する際に習った日常点検をするだけでも「エンジンの寿命は大きく変わる」ので定期的に行なっていきたいですね。
以上「エンジンのオーバーホール!費用が高額だけど安くする方法はないの?」でした。
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