こんにちは!
自動車整備士のまいこです。
突然ですが、あなたは車のブレーキを踏むと「キー」となる異音を聞いたことはありませんか?
高音の金属が擦れたような「キー」という音です。
車内で音楽などを聴いていると、外で「キー」となっても気が付かないこともありますが、じつはこれ「ブレーキがピンチのお知らせサイン」なんです。
また、はじめのうちは「キー」という音も小さいのですが、そのまま気が付かずに車を運転し続けると「大きな修理」が必要になる可能性も出てきます。
でも、この車のブレーキの「キー」という音。
- 一体何が原因で「キー」と鳴るのか?
- 鳴ったらどうすればよいのか?
- そのまま放置して運転しているとどうなるのか?
ブレーキは走っている車を止める大切な装置なだけに、気になることが色々あります。
火曜サスペンス劇場のように「ブレーキが効かなくなって崖から転落」とかイヤですからね
というわけで、今回は「車のブレーキの音」についてのお話です。
なぜブレーキを踏むと「キー」と音が鳴るのか?
ブレーキが「キー」と鳴る原因を解説するには、まず車のブレーキについて説明する必要があります。
出来るだけ簡単にしますので、少しだけお付き合いくださいね。
ブレーキの仕組みと「キー」となる原因
まず、車のブレーキは「ディスクブレーキ」と「ドラムブレーキ」の2種類があります。
■ディスクブレーキ
■ドラムブレーキ
それぞれのブレーキの仕組みを簡単に説明すると、以下のような感じです。
- ディスクブレーキ…ディスクローターを「ブレーキパッド」でギュッと挟んで止める
- ドラムブレーキ…ブレーキドラムを「ブレーキライニング」で内側から押し広げて止める
タイヤの回転と共にすごい勢いで回っている「ディスクローター/ブレーキドラム」を、挟んだり広げたりして止めるので「ブレーキパッド/ブレーキライニング」は摩擦ですり減ってしまいます。
パッドやライニング部分が摩擦ですり減っているうちは問題が無いのですが、パッドやライニング部分が無くなってしまうと今度は「ディスクローターやブレーキドラムを傷つけてしまう」恐れが出てきます。
ディスクローターやブレーキドラムに傷がついて変形すると「ブレーキを踏むとガタガタと振動が起こり、また破損すれば走行に支障を起こすほど危険」です。
ですから、ディスクブレーキにはパッドが無くなる前に金属が擦れることで「キー」という音でお知らせするようになっているのです。
ドラムブレーキは「キー」という音でお知らせしてくれないの?
ブレーキパッドは金属部分がこすれて音が鳴るようになっていますが、ライニングに関しては残量をお知らせしてくれるようなものはありません。
しかし、ドラムブレーキからも「キー」という音は鳴ります。
正確な材料までは私も分からないのですが、ブレーキライニングは10~20種類の摩擦材を混ぜ合わせて作れらているそうです。
新品のライニングは表面にザラつきがあるのですが、残量が少なくなるにつれ表面は固くなり「固形」の材料も出てきます。
ライニングの残量によって素材が変化し、ブレーキから「キー」という音が出てくるようになります。
ですから、パッドやライニングに関係なく「ブレーキからキーという音が鳴ったら」早めに点検を受けるようにしましょう!
走行距離が少ないのにブレーキから異音がする
走行距離が少ないのに「キー」音がする場合のは、ディスクブレーキの場合は「小石などの異物が噛んだ」のかもしれません。
またライニングの場合、摩擦で表面が焼けて固くなってくることでも「キー」という音が鳴ることもあります。
その場合はライニングの残量に応じて「サンドペーパーで表面を削れば」音は消えますので引き続き使用することが出来ます。
走行距離が少なければ上記のどちらかの可能性が高いですが、ブレーキのことなので念のため点検を受けることをおすすめします。
ブレーキから「キー」という音が鳴りだしたらどうする?
ブレーキが「キー」と鳴り出したら交換時期のサインですから、整備工場で点検を受けて必要であれば交換してもらいましょう。
ブレーキは「パッド・ライニング」ともに消耗部品で、使用頻度にもよりますが「4~5万km」で交換が必要です。
交換費用は、パッド・ライニング共に軽自動車やコンパクトカーサイズで「1~2万円」くらいです。
また車検や法定1年点検などタイヤの脱着がある時に一緒に行うと「工賃が安くなる」ところが多いと思います。
走行距離が5万キロ前後であれば、ついでに交換しておくと安心です。
「キー」と鳴り出して放置してたらどうなる?
ブレーキから「キー」と鳴っているのに、そのまま放置していると「ガガガー」とか「ゴー」という重たい音に変わります。
そうなると「ディスクローター」や「ブレーキドラム」を削っている可能性が大です。
そのまま放置していると「ブレーキを踏むと振動が発生」するようになり、さらに放置していたら走行に支障を起こすようになるでしょう。
修理費用は「損傷の度合い」によって大きく変わりますが、仮にディスクローターの交換となると5万円以上は掛かってくると思います。
どちらにしても「キー」の段階を放置して良くなることはありません。
早めに整備工場で点検を受けてくださいね。
ブレーキを踏んで振動が出る「他の原因」は?
ちなみに、ブレーキを踏んで振動が出るのはディスクローターやブレーキドラムが「変形する」からです。
「キー」音の放置であれば「削れることで変形する」わけですが、他にも熱で変形することもあります。
例えば、ドリフトのように急激にブレーキを踏み込むような運転を繰り返していると「熱膨張」を起こして変形することがあるんですね。
街乗り運転でブレーキを酷使することは無いと思いますが、参考までに覚えておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「車のブレーキ音」について解説させて頂きました。
ブレーキから「キー」という金属が擦れあうような高音が聞こえたら考えられる原因は3つ。
- ブレーキパッド・ブレーキライニングの残量不足のお知らせ
- 小石などの異物が挟まってしまった
- ライニングの表面が摩擦で固くなってしまった
どちらにしてもブレーキから「キー」と鳴ったら整備工場で点検を受けることをおすすめします。
そのまま放置しておくと「ディスクローターやブレーキドラムを傷つけてしまい修理代も高額」になってしまいますし、何よりも危険です。
ブレーキが効かなくなって事故に繋がってはいけませんから気を付けてくださいね。
車のブレーキが効かない時の対処法!故障の原因も合わせて解説するよ
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