こんにちは!
現役の自動車整備士まいこです!
さてさて、今回は「充電制御車」について話をしたいと思います。
というのも、先日車のバッテリーを自分で行いたいという方からお問い合わせがありまして、その時に「標準車(充電制御車)」という記載があったそうです。
自分の車はハイブリッドやアイドリングストップ車では無いことは間違いないけど「充電制御システムが搭載されているかわからない」ということでした。
たしかに充電制御車(充電制御システム)は、あまり聞きなれない単語だと思いますし、自分の車が該当するか気になるところですよね。
というわけで、まずは充電制御システムって何なのか?
また、自分の車が充電制御車かどうかの見分け方について詳しく解説していきますね!
そもそも「充電制御車(充電制御システム)」とは?
車にはカーナビやパワーウィンドウなど電気を動力にしている箇所がたくさんあります。
そのため「オルタネーター」という発電機が搭載されています。
充電制御システムが付いていない車は、エンジンが始動している間は常にオルタネーターを動かし発電を行っている状態なのでエンジンに負荷が掛かります。
そこでエンジンに掛かる負担を減らすために「一定量の充電がバッテリーに行われたら充電をストップする」ようにしたのが充電制御システムです。
参考:充電制御システムとは
つまり、充電ストップ(=発電しない)ことでエンジンの負担を下げ、燃費を向上させるのが狙いというわけですね。
充電制御車の見分け方!3つあるけど正しく解説すると…
充電制御車の見分け方をWEBで調べると、下記の3つが紹介されていました。
- リアガラスのステッカー
- 車検証の型式
- バッテリーのターミナルに電流センサーがある
これ、充電制御車を見分ける方法としては「確かに見分けることは出来る」のですが、ちょっと誤解を生むな~という面もあります。
ここでは正確に掘り下げて解説させてもらいますね。
バッテリーのターミナルに電流センサーがあれば間違いない!
自分の車が充電制御車かどうか見分ける方法として、一番間違いないのは「バッテリーのターミナルに電流センサーが付いているか」を確認することです。
「電流センサーってどういうのかわからない」という方でも、バッテリーの端子をつなぐターミナルに何か箱みたいなものが付いていれば、それが「電流センサー」です。
(※ 写真ではマイナスのターミナルについていますが、車種によってはプラスの場合もあります。)
この電流センサーからの信号をコンピューターが算出して充放電の指示を出すのですが「ようするに電流センサーが付いているのであれば充電制御車で間違いない」ということになります。
しかし、それでも「電流センサーがどれか自信がない」という場合に、以下の2つを”参考に”して頂くと良いでしょう。
型式やステッカーは「充電制御車のマーク」ではありません!
WEBでは、上記の写真のように車のリアガラスに低排出ガス車の認定を受けた車に貼られるステッカーや、車検証の型式で「CBA」や「DBA」と記載があれば「充電制御車」という解説が見受けられます。
ですが、このステッカーは「低排出ガス基準」を達成した車という証明であり、車検証の型式(CBAやDBA)は、平成17年規制以降の自動車排出ガス規制の識別記号となります。
ちなみに1桁目(CやD)は「低排出ガス認定を何パーセント達成しているか」であり、2桁目は「燃料種別やハイブリッドの有無」です。
3桁目は「乗用車か貨物などの用途とその他の条件」となります。
参考:国土交通省(平成17年規制以降の自動車排出ガス規制の識別記号)
ですから、厳密に「充電制御車の識別と言われると違う」のですが、それらを達成するために充電制御システムを導入しているので見分け方として目安になるということです。
※ 国産車であれば、低排出ガス認定を受けている車は「まず充電制御システムは搭載されている」と思います。
ですが、ステッカーが貼っていなくても充電制御システムを搭載している車もあると思うのでその点は注意が必要です。
私が調べた限りWEBでは、上記3つが充電制御車を見分ける方法として紹介されていました。
どれも見分け方としては間違いではないと思いますし、逆にステッカーや車検証を見るだけなら簡単に出来ます。
そういう意味では良い方法なんですが「低排出ガス基準を達成しているのであれば充電制御システムは導入されている」と考えるのが正しいです。
充電制御車で気を付けたい!バッテリーは専用のものを選ぶ
基本的に私たちが日常的に車を運転する上で、充電制御車だから困るということはありません。
ですがバッテリーの交換では少し気を付けましょう。
というのは、充電制御車は専用のバッテリーを選ばなければいけないからです。
充電制御車に普通のバッテリーを使用すると寿命は早くなります!
先の解説で充電制御車は「バッテリーには過酷な状況」とありましたが、充電制御システムが付いていない車と付いている車では「バッテリーへの充電の仕方」が異なります。
充電制御車はオルタネーターを必要な時だけ動かすことでエンジンへの負担を軽減させます。
しかし、バッテリーにとっては今まで常に充電してくれていたのに、充電制御システムによって充電してくれる時間が短くなった(=放電)ので負担が大きくなりました。
そのため充電制御車は、その負担に耐えられるだけの「専用のバッテリー」を使用しなければいけません。
仮に標準のバッテリーを使用した場合は「充電が間に合わず」に、新品に交換しても早くバッテリー上がりなどを起こすことになります。
ちなみに「アイドリングストップ専用バッテリー」であれば充電制御車にも使用可能です。
アイドリングストップ車も充電と放電を繰り返すので、充放電に対応できるように作られています。
ただ、お値段はアイドリングストップ専用バッテリーの方が高いですけどね。
バッテリーを自分で交換する時の注意点!
あと補足ですが、もしバッテリーを自分で交換する時はナビなどのバックアップに注意してくださいね。
これは充電制御車専用バッテリーでもアイドリングストップ車専用バッテリーでも一緒です。
車の電飾品(ナビなど)は、エンジンを切って車を使用していなくても電力を使用しています。
そのため、バッテリーを外すとナビの設定やコンピューター等がリセットされる場合があります。
そういった時に「一時的にバッテリーの代わりに車側に電力を提供する」バックアップメモリーがあると安心です。
使い方も簡単なので自分でバッテリー交換を行う時には必須アイテムですよ!
また、裏ワザとして「エンジンをかけたままバッテリーを交換する」という方法もあります。
これはオルタネーターに負担が掛かるのでお勧めしませんが、オルタネーターが稼働していれば発電するので車両の電飾品への電力供給は保つことは出来ます。
でも危ないですし、パパッと交換できないと故障の元になるのでお勧めはしません。(じゃあ言うなという話ですが)
ちょっとした豆知識としていうことで参考程度にお願いします。
まとめ
今回は「充電制御車」について解説してきました。
充電制御車は「オルタネーターの稼働をコントロールして燃費の向上行うシステム」で、見分け方としては以下の3つがあります。
- バッテリーのターミナルに「電流センサー」がある
- リアガラスに「低排出ガス基準達成のステッカー」が貼られている
- 車検証の型式で「CBA」や「DBA」で始まるもの
この中で間違いないのはターミナルの電流センサーの確認です。
その他は「低排出ガス基準を達成する中で充電制御システムを導入している」ので充電制御車だと言えるわけですね。
充電制御システムは、平成4,5年から採用され始めていたように思います。
当時は充電制御車に普通のバッテリーを搭載して「なんですぐにバッテリー上がりを起こすんだろう?」と思った記憶があります。
平成4,5年の車だと「まだまだ現役!」で頑張っている車もたくさんありますから、そういった車のバッテリー交換を自分で行う際は種類に気を付けてくださいね。
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