こんにちは!
現役の自動車営業マン田中です!
今回は「車の色」について話をしたいと思うのですが、実際に私が商談をしていて「もう車は買う!」と決めても最後の最後まで悩むのがボディーカラーです。
車の色で悩む理由も様々でして、
- 今人気の車の色はどれ?
- 事故が心配だから目立つ色を教えて!
- あまり洗車しないから汚れが目立たない色はどれ?
- 車を売るときに高く売れる色って何色?
上記のような点で悩まれることが多いです。
もちろんお客様が気になることについて話をするようにしていますが、自動車の営業マンとして長く色々な車を見てきたからこそわかる「ボディーカラーによっての色褪せ方」という話もすると、何色か悩まれているお客様には喜ばれます。
もしかしたら、あなたも「今度買う車の色は何にしようかな?」と思って、この記事を読んでくれているかもしれませんね。
というわけで、今回は車の色で悩まれている方に役立つ「ケースに合わせておすすめの車の色」を紹介していきましょう!
最近の傾向で考える!車の色で人気なのは?
少し前の車の人気色といえば「パールホワイト」と「ブラックメタリック」の2色でした。
しかし、最近はカラフルな色も増えてきて車の色選びの傾向も変わってきたように思えます。
まずは最近の車の人気色についてお伝えしていきましょう。
「パールホワイト」は根強い人気!
まずは、どんな車種でも安定して人気なのは「パールホワイト」です。
基本的には「オプションカラー」として有料になりますが、それでも選ばれる方は多いです。
また車のボディカラーを見ていると「マイカ」という単語が入っている塗装色がありますが、これは「パール塗装」が施されており色を塗る回数が多いので有料色となります。
「ブラックメタリック」は低迷してきたか!?
「ブラック」に関しては一昔前よりも人気が落ち着いてきました。
中古車では未だ根強いですが、新車に関しては最近は「明るい色」「目立つ色」を選ぶ方が多いです。
またお客様と話をしていると
- 小傷が目立つ
- 汚れが目立つ
というような意見をよく耳にして、この点がブラックが選ばれなくなってきた理由になってきています。
確かにブラックはピカピカに光沢が出ているからこそカッコいいので、洗車などの手間暇を惜しみたい方にはおすすめできない色ですね。
「彩度の高い色」も人気があります!
アルファードのような大きな車であれば「パールホワイト」や「ブラック」が人気ですが、それ以外では「明るく目立つ色」に人気が出てきました。
とくに最近は室内スペースが広いコンパクトカーがよく売れています。
そもそもボディーカラーのラインナップが色鮮やかなので明るい色が人気という印象を受けるのかもしれません。
ただ私が商談をしていて感じることなんですが、明るい色が好まれるようになったのは「事故に対する意識の変化」にも関係がありそうです。
車の色によって事故率は変わるのか?
車の商談の際に「事故に合いにくい色って何色」という質問を受けることがあります。
最近は、自動ブレーキや衝突軽減支援システムなど「万が一の事故」のための装置が付いている車を選ぶ方も増えて、それと同時に事故に対する意識も変わってきたのかなと思います。
一昔前なら「俺は運転上手いから事故らないし」という方も結構みえたのですが時代の流れですね(笑)
では本題に入りまして「車の色と事故の関係について」は、いろいろな機関がデータを発表しています。
例えば1999年にオークランド大学が発表したデータでは「茶色や黒」が最も事故率が高かったのですが、「Using Colour to Sell」という書籍には「青が最も事故件数が多かった」というデータが掲載されています。
しかし、これだけで事故に合いやすい車の色は「青や茶色」と決めつけるのは少し気が早い意見です。
というのは「事故が発生しやすい時間」があるからです。
事故が発生しやすいのは「薄暮時」
警察庁は「平成24年から平成28年の5年間における死亡事故発生状況」を分析した結果、もっとも事故が多い時間は
- 日没時刻と重なる17時台から19時台
と、発表しています。
この時間帯は周囲が見えづらくなる時間で運転者も歩行者も「お互いを認識するのが遅れる」傾向にあります。
つまり「明るい時間は何色でも目立つ」のですが、薄暮時や夜間になると「見えにくい色があり事故に繋がる」というわけですね。
では、一体何色が夜間に「見えにくい色」なのかというと、群馬県警察のHPにわかりやすい写真が掲載されています。
参照元:群馬県警察
まさに一目瞭然ですね。
そして、先ほどのオークランド大学などのデータでは「白よりも赤の方が事故率が低い」とされていますが、上記の写真を見る限り鵜呑みには出来ないということがわかります。
「進出色は事故率が低い」は間違い!?
車の色と事故率の関係で言うと「進出色と後退色」の話が出てくることが多いです。
「進出色は近くに見えて、後退色は遠くに見える」と言われ、また先の青色が事故率が高いというデータから「進出色は事故率が低い」と言われます。
しかし、実際に「夜間の色の見え方」を見ると”赤は夜間だと見えにくい”わけですから、進出色だったら安心というのは少し違うように思えます。
ただ後退色については、夜間も見えにくそうな低明度の色が多いので「後退色は事故率が高い」というのは正しそうです。
私は車の色と事故の関係に「周辺の明るさ」は無視出来ない要素だと考えます。
そう考えると事故率が低い車の色は「白に近い明るい色」つまり高明度の色を選んだ方が良いのです。
洗車が苦手!汚れが目立たない車の色は?
また車の色を選ぶときに「あまり車を洗車しないから汚れの目立たない色ってどれ?」と聞かれます。
これ車の色に関する質問回数で言えば「結構上位にランクインする」くらい頻繁に聞かれます。
その中でお勧めするのは「シルバーメタリック」でしたが、最近はライトブルーやライトピンクのメタリックも出てきているので汚れの目立たない色にも種類が出てきました。
こちらでも先ほど解説した「高明度」の色がポイントですね。
逆に濃い色(例えば黒や赤)は、汚れやほこりが目立ちやすいので洗車はあまりやらないという方は「明るいメタリック色」を選ぶと良いですね。
色褪せしやすい車の色ってあるの?
せっかく車を購入するのですから「長く綺麗な状態」を保ちたいですよね。
ですが、たまに見かけるのは「色褪せ」している車。
車の色によって「色褪せしにくい色」などあるのでしょうか?
色褪せは「ソリッド」が起こりやすい!?
車の塗装は、大きく分けると以下の3つに分かれます。
- 単色塗装(ソリッド)
- メタリック塗装
- パール塗装
この中で色褪せや塗装剥げをよく見かけるのは「ソリッド」です。
ソリッドは光沢のない「白・赤・青・黄色」などシンプルな塗装です。
色褪せは、簡単に説明すると塗装の表面の「クリアー層」にダメージを受けて着色の層にダメージを受けることで起こります。
メタリックやパール塗装は着色の層に「プラスアルファの層」があるので、そういった点でソリッドよりも色褪せしている車を見かけることは少ないです。
とはいえ、ソリッドだから色剥げするのではなく「コーティングなどのメンテナンス」を行うことで、塗装へのダメージを軽減させることが出来ます。
以下の記事では、さらに詳しく「塗装剥げや色褪せの原因」について解説しています。
ぜひ、こちらも合わせてご覧ください!
車の色で下取りや買い取り価格は変わるの?
車を買う時に「すでに売却時のことも考えている」という方は意外と多いです。
結論から言えば、下取りや買い取りの査定価格を考えるなら「パールホワイトが無難な選択」だと思います。
どのメーカーの車種でも必ずある色なので「中古車を探す方も指定しやすい」という点があります。
そのため需要が高く(とくにパールホワイト)は値段が付きやすく、他の色に比べてオークションでも価格がよく競っている印象がありますね。
ですがパールホワイトの場合は、新車購入時でオプションカラーなので標準色よりも割高ですから「高くて当たり前」という気もしますが、もし車の売却時のことを気にするなら「パールホワイト」がおすすめです。
じゃあパールホワイト以外の色だと売却価格は安いの?
「自分の気に入った色の車に乗りたいけど、売る時は安くなるのかな?」と、逆に心配になるかもしれません。
ですが、売却時のことはあまり気にせず「気に入った色の車を選ぶ」のが私もベストだと思います。
実際車の色は査定価格への影響がゼロとは言いませんが、それよりも「傷やへこみ」の方が影響します。
少し乱暴な言い方になりますが「程度が良ければ色はこだわらない」という方が中古車を探す方には多いです。
「パールホワイト以外は嫌だ!」ではなく「ブラックかパールホワイトで”程度が良い”のを探している」というように優先されるのは程度の良さです。
ですから、車の購入時は気に入った色を選んで「大切に乗ってもらう」ことが売却時に高く売るコツといえるでしょう。
まとめ
今回は「車の色」について解説してきました。
ポイントとしては、以下のことが挙げられます。
- パールは根強い人気!さらにカラフルな色も新車でよく選ばれます
- 事故を避けるなら「明るい色」を選ぶ!とくに白や黄色は夜間でも目立つ
- 汚れやほこりが目立たないのは「高明度」のメタリック!
- 色褪せは「ソリッド」に多い!しかし大事なのはボディメンテナンス
- パールホワイトは車の売却で高く売れる!でも大事なのは「程度の良さ」
車の色選びは「何を優先するのか?」で選択肢が大きく変わりますね。
ただ「パールホワイト」については全てにおいて平均点を上回るので人気色なのも頷けます。
というわけで、いかがでしたか?
色々と解説してきましたが、実際にお客様と商談をしていても「やっぱり気に入った色の車に乗りたい!」という方が多いです。
私も長く愛着の持てる気に入った車の色を選んでいただくことがベストだと思います。
ですが「車の色を選ぶポイント」は事故率や汚れが目立たないなど色々ありますから、そういった点で参考になれば幸いです!
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