いらっしゃいませ!
現役の自動車整備士まいこです!
先日、お客様から「燃料タンクの水抜きをガソリンスタンドで勧められたけど入れた方がいいの?」という質問を頂きました。
そのお客様は女性でしたが、男性でも車のことに詳しくないとガソリンスタンドのお兄さんに勧められると「やった方が良いのか?」という不安になってしまいます。
でも「ガソリンタンクの水抜き」って、何のために必要なのかご存知ですか?
ちなみに、私の友達10人に聞いたところ「そもそも知らない」という人の方が多かったです。
そうなんです。
知らないから「ダメですよ」と言われると心配になるんですよね。
というわけで、今回は「ガソリンタンクの水抜き剤」についてお伝えしていきましょう!
水抜き剤の効果とは?入れたら一体どうなるの
まずはじめに「水抜き剤」とは一体何なのか説明していきましょう。
そもそも水抜き剤とは、簡単に説明すると「アルコールが主成分の火をつけると燃える液体」です。
また水溶性であるため「水と混ざるというのもポイント」です。
通常ガソリンは水と混ざり合いません。
そのため、ガソリンタンクに発生した水は「タンク内部に残る」ことになります。
そこで水抜き剤を入れることで「水抜き剤と水が混ざり合い」また「水抜き剤とガソリンも混ざる」ことで「水がガソリンと一緒に燃焼され水が無くなる」というのが水抜き剤の効果です。
どうしてガソリンタンクに水が溜まるの?
なぜ「燃料タンクに水が溜まるのか?」でいえば、原因は結露です。
- 冬場の「結露」が多い時期
- 夏場の「湿気」の多い時期
おおよそ30Lタンクで年間10ml程度たまるとされています。
ただし、これもあくまで目安で燃料タンク内の空気のスペースが多い少ないで変わります。
水が溜まると何が困るの?
ガソリンタンクの内部に水がたまると、考えられるトラブルはいくつかあります。
- ガソリンの経由ライン(パイプなど)や燃料タンク内で凍結する恐れがある
- 金属製の燃料タンクの場合は錆びる
- タンクが錆びるとガソリンが経由するラインで目詰まりを起こす
などが考えられます。
ただ、最近の燃料タンクは「金属から樹脂素材に代わっている」ので、その場合は錆びの心配はありません。
水が溜まるなら「水抜き剤」は必要なのか?
確かに燃料タンクに水がたまるかどうかを言えば「溜まる」でしょう。
しかし水抜き剤が必要かと言えば、私は必要ないと思っています。
理由としては、以下となります。
- 燃料タンクが樹脂素材に変わっている(ただし金属製のタイプもある)
- 年間に水が溜まる量は「ほんのわずか」
また、車の取扱説明書にも「ガソリン以外を使用すると調子が悪くなる恐れがある」と書かれています。
むしろ「水抜き剤がゲル状に固まってガソリンパイプに詰まったりする故障もある」ので、そちらの方が問題です。
仮に燃料タンクに水が溜まりガソリンの経由ラインに流れても、一瞬エンストのような症状(ガソリンが来ていないので)を起こしますが深刻な問題には至りません。
ちなみに私も今まで一度も水抜き剤を入れたことはありません。
それでも燃料タンクの水が気になるなら…
金属素材の燃料タンクの車だと「タンクが錆びたら嫌だな」という心配になる気持ちはわからなくもありません。
その上で水抜き剤を入れない対処法としては「燃料タンク内に空気のスペースを作らない」ようにすることです。
つまり、常に「ガソリン満タン」を心がけます。
そうすることで結露するスペースを失くせるので、もっとも効果的な方法です。
ただ、あまり車を運転しない方は「ガソリン満タン」にも注意が必要です。
ガソリンは腐ります!3か月で使い切れないなら満タン禁止
給油したガソリンは3か月を目途に使い切りましょう。
ガソリンは冷暗所で保管して6か月は持つとされていますが、タンク内部で劣化してしまうと大変です。
ガソリンは劣化してくるとドロドロした状態になったり、酸化して金属部分を錆びさせます。
結露防止でガソリン満タンにしたのに、そのガソリンが原因で別の大きな故障を引き起こしては意味がありません。
普段から使用する車であれば3か月に1回の給油というのは稀かもしれません。
ですが、ほとんど車に乗らない方がみえるのも事実なので、そういった方は注意してくださいね。
水抜き剤を入れる頻度はどれくらい?
「ガソリン満タンも嫌だから私は水抜き剤を入れます」という意見も、もちろん尊重します。
ただ気を付けたいのは「使用頻度」です。
使用頻度としては、2,3年に1回くらいで十分だと思います。
理由は「結露でそこまで水が溜まらない」からです。
ただ、私の基本的な考えとしては「入れなくても問題ない」ですけどね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「車の水抜き剤」について解説してきました。
ガソリンスタンドでは積極的に水抜き剤など勧めてきますが、ぶっちゃけ会社からのノルマと歩合があるそうです。
頑張って販売しなければいけない理由もあるのですね。
とはいえ、勧められるがままにバンバン水抜き剤を入れると逆に故障の原因になるので気を付けてください。
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