こんにちは!
現役の自動車整備士まいこです!
車の故障というと、いろいろなことが起こりますよね。
バッテリーが上がったり、タイヤがパンクしたり。
その中でも頻繁に起こる車の故障とは一体何でしょうか?
以下の表は「平成28年度・JAFのロードサービスの出動理由の年間ランキング」です。
順位 | 救援依頼内容 | 件数 |
1 | バッテリー(過放電) | 742,379 |
2 | タイヤのパンクなど | 375,959 |
3 | キーとじ込み | 206,331 |
4 | 落輪・落込 | 179,283 |
5 | バッテリー劣化・破損 | 126,232 |
6 | 事故 | 112,013 |
7 | 燃料切れ | 63,595 |
8 | 発電機・充電回路 | 41,282 |
9 | スターターモーター不良 | 33,632 |
10 | ハンドロック・キー作動機構 | 27,037 |
合計 | 1,907,753 | |
その他 | 402,491 | |
総合計 | 2,310,244 |
第1位にバッテリーの過放電ということですから、「バッテリー上がり」ですね。
次に多いのは、「タイヤのパンク」関係です。
また3位には「キーのとじ込み」がランクインしています。
「事故での呼び出し」は第6位ですから、思ったよりも事故で呼び出されるケースは少ないイメージがしますね。
というわけで、今回はJAFのロードサービスのランキングを参考にしながら、よくある車の故障について原因や対策について考えたいと思います!
車の故障ランキング 第1位:「バッテリー(過放電)」
第1位は、バッテリーの過放電。
つまり「バッテリー上がり」です。
最近の車はキーを抜くとヘッドライトなども消えるので、電気を付けっぱなしでバッテリーが上がってしまうのは減ってきていると思いきや、まだまだ多いようですね。
とくに現場で感じるのは、最近の車は気密性が高まったことでハッチバック(後ろのドア)が半ドアになっていることが多く、ルームランプが付きっぱなしに気が付かずに朝起きるとバッテリーが上がっているということも多いです。
また、アイドリングストップ車では「信号待ちでエンジンが切れる(アイドリングストップ)させることで燃費を向上させる」のですが、近所の買い物ぐらいの距離しか乗らない方だとバッテリーの充電期間が少なく、思ったよりも早めにバッテリー上がりを起こすというケースもあります。
この場合は、アイドリングストップ機能をオフにさせれば、信号待ちでもエンジンを稼働させることでバッテリーが充電されるので車の使用状況を考えてオン/オフを切り替えてみてください。
その他、バッテリー上がりに関して症状など、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
車のバッテリー上がりで困る前に読む!症状から対応まで全て解説!
車の故障ランキング 第2位:「タイヤのパンク」
第2位は「タイヤのパンク」です。
「タイヤのパンクなんてどうしようもないでしょ?」と思われるかもしれませんが、タイヤがパンクする原因には、
- 空気圧不足
- バースト
があり、これらは事前のメンテナンスで十分に防ぐことが出来たトラブルです。
空気圧不足はガソリンスタンドに行ったときについでにチェックすることが出来ます。
半年の1回くらいは確認しておきたいですね。
またバーストはタイヤが摩耗しているのに走り続けることで起こります。
こちらもタイヤの溝のスリップサインを確認するだけで、交換すべきかどうか簡単に判断できます。
(△マークの先に少しゴムが出っ張った部分があり、その出っ張りまで溝が減っているとタイヤ交換のサインです。)
普段からの簡単なチェックで未然に防げる車のトラブルですね。
また、タイヤがパンクしてしまったら任意保険やJAFのロードサービスを利用するのも良いですが、車の補修キットなどを利用する場合は、以下の記事を参考にしてください。
タイヤの溝が少なくて交換を検討しているけど、タイヤサイズの見方が分からない場合は、以下の記事を参考にしてください。
車のタイヤサイズを変更するとどうなる?サイズの見方も教えます!
車の故障ランキング 第3位:「キーとじ込み」
第3位は「キーのとじ込み」です。
これはうっかりして忘れてしまうこともありますが、注意したいのは「スマートキー」です。
通常スマートキーはとじ込み防止のため、車内に鍵を置きっぱなしにして外のハンドルからロックすると「警告音とともに鍵がかからない」ようになっています。
しかし、スマートキーを「ドアのポケット」に入れっぱなしにしている場合は、誤作動でロック出来てしまうこともあります。
つい癖でドアポケットに鍵を置いてしまう方は、キーのとじ込みには注意してくださいね。
車の故障ランキング 第4位:落輪・落込
第4位は「落輪・落込」です。
J狭い道を走って側溝にタイヤが落ちてしまったという経験をされた方もみえるかもしれません。
車が側溝に落ちたら「どうしようもないな」と諦めてしまいたくなりますよね。
でも、タイヤが1つ落ちたくらいで軽自動車であれば大人の男性が2,3人いれば持ち上がってしまうんです。
もちろんJAFやロードサービスを呼んでもいいですが、近くに何人か男性がいればチャレンジしてもいいですね。
ただ、その場合「ハンドブレーキとパーキングの解除」を忘れないことと、解除して落ちるような状況(下り坂など)であれば、無理せずにロードサービスを呼んでくださいね。
車の故障ランキング 第5位:バッテリー劣化・破損
第5位は「バッテリーの劣化・破損」です。
一般的にバッテリーの寿命は2年と言われています。
第1位のバッテリーの過放電同様にエンジンをスタートさせようとしても「カッ」と鳴ってセルが回らないでしょう。
しかし、バッテリーの電圧が弱くなるのも劣化の場合は、急に0になるわけではありません。
何かしらの症状が出ていることが多いです。
その点、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
バッテリー上がりの症状!初めての人でも分かるように解説するよ
車の故障ランキング 第6位:事故
第6位は「事故」です。
事故に関しては、自分が加害者の時もあれば被害者の時もあるでしょう。
一概に防げることではありませんが、事故を起こしたらその後の対応が大事です。
基本的には、まずは救助者がいれば「救助が最優先」です。
そして、警察への連絡。
保険会社への連絡です。
事故に遭った場合にどうすればよいのか?詳しくは、以下の記事を参照してください。
車の故障ランキング 第7位:燃料切れ
第7位は「燃料切れ」です。
燃料切れが第7位というのは、思いのほか多いですよね。
年間件数でいうと、63,595件ロードサービスで出動しているわけですから、365日で割ると1日174件発生しているってすごいです。
また、そのうちの約1万件は高速道路で発生しています。
むしろ高速道路だったら燃料切れもわかるんですけど、一般道で約5万件も燃料切れが発生していると思うと多いというか、近くにガソリンスタンド無かった…んでしょうね。。
これは気を付けましょう。
車の故障ランキング 第8位:発電機・充電回路
第8位は「発電機・充電回路」のトラブルです。
具体的には「オルタネーター」という部品の故障でしょう。
オルタネーターとは、エンジンを始動させることで電気を発電させる部品で、こちらが壊れてしまうとバッテリーに充電されないため、バッテリーの電気を使い切ってしまうと車は動かなくなってしまいます。
このオルタネーターが故障してイヤなのは、車を運転している最中でも「エンスト」してしまうところです。
症状としては、
- オーディオが途切れたり
- スピードメーターなどのディスプレイが暗くなったり
電気系統に異常が出てきます。
その場合は、急いで路肩に車を移動させた方が良いですね。
その他にも車がエンストを起こす原因として、いくつか紹介してします。
参考にしてください。
車の故障ランキング 第9位:スターターモーター不良
第9位は「スターターモーターの不良」です。
エンジンを始動させようとすると「カシャカシャカシャ…」と音がして、ブルンとエンジンが掛かりますが、そのカシャカシャと鳴っているのがスターター(セルモーター)です。
エンジンを始動させるには、強制的にエンジンを回転させる必要があります。
その強制的に回転させる役目がセルモーターの役割です。
つまり、このセルモーターが壊れてしまうとエンジンを始動させることが出来ないのですね。
その他にも「車のエンジンがかからない原因」はいくつかあるので、気になる方は以下の記事を参照してください。
車のエンジンがかからない!慌てず確認したい10個の原因とは?
車の故障ランキング 第10位:ハンドルロック・キー作動機構
第10位は「ハンドルロック・キー作動機構」です。
たまに女性の方から「ハンドルが動かない!」と慌てて問い合わせが入ることがありますが、JAFの出動件数で第10位というのは多いですね。
年間で27,037件もあるんですね。
ハンドルロックは故障ではなく、慌てずにハンドルを左右にゆすりながらエンジンキーを回せば解除されます。
一度経験すれば大丈夫でしょうけど、初めてだとビックリされるかもしれませんね。
また、キー作動機構というのは「スマートキーの電池切れ」などでしょうか?
これと合わせて2万件以上ということであればわかる気もします。
スマートキーの電池は使用頻度によりますが、おおよそ2年くらいが寿命です。
電池自体はボタン電池ですから、自分で交換することも出来ますよ。
何パターンか写真で解説しているので気になる方はご覧ください。
車のスマートキーの電池が切れた!電池交換は自分でも出来るの?
まとめ
いかがでしたか?
頻繁に起こる車のトラブルですが、よく見てみると「うっかり」や「事前のメンテナンス」で未然に防げるものが多かったですね。
純粋な車の部品トラブルというのは半分以下という感じです。
また特に多いのは「バッテリー関係」で、第1位と第4位で合わせると年間85,000件も発生しています。
しかも、これはあくまでJAFの出動件数ですから実際の発生件数で考えると相当数が予想されますね。
いつ自分の身にも起こるかわからない車のトラブルですから、事前の点検で防げるものはしっかり防ぎたいですね。
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