こんにちは!
自動車整備士のまいこです。
突然ですが、皆さんは車の見積もりを出されて「きちんと内容を理解出来ている」でしょうか?
なんとなく「トータルでたくさん値引いて貰えたら嬉しいな」なんて思っていたら甘い!
というのも、先日友達のA子が新車を買いたいというのでお店に一緒に行ったんです。
でも、そこの営業マンは女性2人だからと軽くみてか「高い見積もり」を出してきました。
もし、見積もりの見方が分からないA子1人だったら「こういうものなのかな?」と納得して契約してしまっていたかも知れません。
ギリギリ(`皿´ ) ギリギリ
そんなこともあったので、皆さんも悪い営業マンにやられないように「正しい車の見積もりの見方」をお伝えしたいと思います。
車の見積もりの見方!まずは固定と変動のポイントを分けよう
まず車の見積もりは各社で名目が違ったりするので「何がなんだか?」になりがちですが、よく見ると
ポイント
- 変動するポイント
- 固定されるポイント
の2つに分かれます。
こちらはトヨタのサイトから作成した見積もりですが、赤枠で囲ったところが変動するポイントです。
逆に囲っていないところは「税金」だったり「メーカーオプション(工場で取り付けられるもの)」で値引き対象外になります。
ここでは、変動する赤枠で囲った部分を確認していきましょう。
車両本体価格
車両本体価格については皆さんご存じのように「値引き」があるポイントです。
車の購入で「どれだけ値引き出来るか?」は気になると思うので、あとでお伝えしますね。
販売店(ディーラー)オプション
先ほども解説しましたが、オプションについては
- メーカーオプション…工場で取り付け(値引き無し)
- ディーラーオプション…販売店で取り付け(値引き有り)
に分かれます。
マットやバイザーなど用品カタログから選択するものは「ディーラーオプション」です。
販売諸費用
そして、もっとも注意すべきなのが「販売諸費用」です。
というのも、車両価格やディーラーオプションには「定価」がありますが、この販売諸費用については定価がありません。
つまり「販売店の言い値」になります。
まず車の見積もりの見方として、
- 「固定ポイント」…税金、保険、リサイクル料金、メーカーオプションなど
- 「変動ポイント」…車両価格、ディーラーオプション、諸費用など
2つに分けてチェックするようにしましょう。
その上で【営業マンの販売姿勢】を見極めていきますよ!
初めの見積もりで「買って良い営業マンか?」を判断しよう!
一般的に普通車だったら「30万円くらい値引きしてくれたら頑張った」なんて言われます。
でも、もし初めの見積もりが「無駄に高い」のであればどうでしょう?
また、ディーラーオプションが100万円分あって値引きが30万円だったら頑張ってくれたのでしょうか?
はじめにチェック!販売諸費用が「割高」じゃないか?
車の販売は「値引きありき」ですよね。
ですから、営業マンが初めに高い見積もりを出すのも作戦のウチでしょう。
その中で、最も上乗せしやすいのが何かというと「販売諸費用」です。
例えば、先の見積もりは「メーカーのもの」なので、販売諸費用は(参考価格)になっていますよね。
また「販売店のために高い金額で設定」しています。
そんな販売諸費用ですが、実務としては「書類作成に1時間とナンバー取りに行くのに半日」です。
そう考えると、正直15,000円くらいが妥当かなって思いませんか?
仮に65,727円もとられたら「えー!」ってなりますよね。(ナンバー代や証紙などは「法定費用」で別途請求されています)
内訳としては「車両登録費用、証明手続き費用、関連書類取得費用、納車費用など」名目を色々ありますが、結局コレは値引き対策なんです。
ディーラーオプションの割引率は2割だったら上出来!
販売店で取り付けを行う用品(オプション)は、何も言わなくても「1割引」は普通にやってくれると思います。
2割で計算してくれるなら「頑張ってくれる営業マン」でしょう。
さらに、取り付けの簡単な部品だけでも取り寄せて「自分で付けて工賃サービス」までしてくれたら神ですね。
車両本体価格の値引きは大きな声では言えないですが…
車両本体価格の値引きは、車種にもよりますが「40~50万円」です。
本当に大きな声では言えませんが、その根拠は某販売店の「社割価格」だからとだけ言っておきます。
ですから、一般の方で50万円値引けるかというと難しいのですが、仮に車両価格で30万円値引いてくれたら「まずまずの数字」なのではないでしょうか。
はじめの見積もりで「粘る営業マン」は要注意!
「車両本体価格・ディーラーオプション・販売諸費用」の裏事情的な話をお伝えしてきましたが、もちろん販売店もある程度の利益を残さないといけません。
冒頭の話に戻りますが、A子についた営業マンは「いかに値引きが出来ないかという理由を延々と説明して」きました。
「いや、定価じゃん。」
「定価どころか、明らかに諸費用とか高いじゃん。」
2時間くらいグチグチ話を聞かされ、うんざりして帰ってから「じつは、もう少し値引きできるようになりました」という電話がA子に入ったそうです。
ここで今までの話を振り返って欲しいのですが「車は値引きを前提に”全体的に高く”金額を設定」しています。
なのに、値引きが出来ない理由を延々説明するのは「悪く言えばウソ」ですし、値引きできるようになったというのも「ウソ」なわけです。(だって出来るんですから)
今回A子には車業界に詳しい私が一緒にいたから良かったですけど、何も分からない年配の方なんかが買いに来たら「他の人はもっと安く買っているのに高い金額で買わされる」ことになります。
「これって本当にどうなの?」って思うんです。
ちなみに、ウチの営業マンの田中さんは「内容決まった?じゃあ、値引きこれだけね!」とサクサク金額出していきます。
今のようなネットの時代だとお客様も「ある程度の値引き金額」が分かるので、そこをスパッと出し惜しみ無く提示するので即決してくれます。(田中さん曰くコツがあるそうですが)
私も車を買うなら変な駆け引きされるよりも、スパッと値段出してくれた方が「信用」できますよね。
おわりに
今回は熱が入ってしまいましたが「車の見積もりの見方について」お伝えしてきました。
後半は完全に個人的な意見になってしまいましたが、さいごにポイントをまとめておきます。
ポイント
- 見積もりは「固定ポイント」と「変動ポイント」に分かれる
- 販売諸費用には「定価」がない(好き勝手に価格設定できる)
- 車は「値引きありきの価格設定」なのに値引きできないと言う営業マンは個人的に信用ならない
車屋の娘なのにアレですが、車業界は色々なところで健全ではないと思うんですよね。
同じ商品を誰でも同じ価格で買えないって方が「どうかしてるぜ」です。
思わずA子と一緒に「なんて日だ!」と叫んだ一日でした。
以上「車の見積書の見方!コレを知らずに買いに行ったら損するかもよ?」でした。
【 最後にPRです! 】
車売却のコツについて真面目に答えると…
車には「市場価格が存在する」ので愛車を高く買い取りして貰うコツは、市場価格の限界ギリギリを提示して貰うことに他なりません。
そのために必要不可欠なのは「複数の業者に競ってもらう」ことです。
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