こんにちは!
自動車整備士のまいこです!
「プリウスのバッテリーが上がった時の対処方法が分からない」という相談は意外と多いです。
というのも、プリウスはモデルによってエンジンルームにバッテリーがありません!
一般的なガソリン車のイメージで考えていると「あれ?バッテリーどこにあるの?」となってしまいます。
プリウスのバッテリー上がりの初期症状は「メーターで充電不足の表示やバッテリーマークの点滅」でお知
また、さらに電圧低下してくると「電装品が一切起動しなくなる」末期症状を迎えます。
これも初期状態があれば良いのですが「急に末期状態になる」こともあるので、出来ればご自分のプリウスがバッテリー上がりした時に対処できるに越したことはありません。
というわけで、今回は「プリウスのモデル別にバッテリー上がりの対処方法について」解説していきましょう!
プリウスはモデルによってバッテリーの位置が変わります!?
プリウスはたくさんマイナーチェンジやモデルチェンジをしていま
モデルによりバッテリー位置や救助方法が異なりますの
10型プリウス(型式:HK-NHW10など)
まずプリウス(10~40型)の補機バッテリーはエンジンルームでは無く「トランク」にあります。
後ほど出てくる「救助端子」はないので、トランクを開けて補機バッテリーから救援することになります。
ただ、バッテリー上がりを起こすとトランクは電気(ボタン)で開かないので「手動で開ける」ことになります。
これが分からなくて困る方も多いので解説しておきましょう。
プリウスのバッテリー上がり時にトランクを手動で開けるには?
まずはスマートキーに内蔵されている「メカニカルキー」でドアを開けます。
運転席ドアからリアシートを前に倒して(リアシートの肩あたりのつまみを引く)トランクルームのボードなどを取り外します。
赤丸部分にレバーがあるので動かすとトランクを手動で開けることが出来ます。
あとは補機バッテリーにブースターケーブルやジャンプスターターを繋げてエンジンスタートさせます。
20/30/40型プリウス(型式:DAA-NHW20など)
20~40型のプリウスは、初代プリウス同様に補機バッテリーはトランクに設置されています。
ですがジャンプスタートする時に行いやすいように「エンジンルームのヒューズボックスに救援端子(プラス端子)」があります。
救援端子にケーブルを繋ぐ手順は、
- プリウス(バッテリー上がり)の救援端子に赤いケーブルを繋ぐ
- 救援車両のプラス端子に赤いケーブルを繋ぐ
- 救援車両のマイナス端子に黒いケーブルを繋ぐ
- プリウス(バッテリー上がり)の未塗装金属部分に黒いケーブルを繋ぐ
となります。
一般車両のケーブルのつなげ方はマイナス端子(黒いケーブル)からですが、ハイブリッド車の救援端子はプラス(赤いケーブル)からなので気を付けてくださいね。
50型プリウス(型式:DAA-ZVW50など)
参照元:トヨタ プリウス
50型のプリウスから通常のガソリン車と同じようにバッテリーはエンジンルーム搭載になり
ここまで来ると通常のジャンプスタートと方法は一緒です。
ちなみに10~40型までのプリウスでバッテリーがエンジンルーム
プリウスでエンジンルームにバッテリーが置けるようになった
ちなみに救援端子からジャンプスタートする際の「未塗装
そもそもバッテリーのマイナス端子はボディーへ直接接続されているので「ボディー全体がマイナス端子(エンジン本体
そのため、ボディの未塗装
プリウスでバッテリーの救援はできるの?
ここまでプリウスがバッテリー上がりした時の対処法について解説してきました。
では逆にプリウスで「バッテリー上がりの車を救助出来るのか」というと、残念ながらすべてのモデルで救助する事は出来ません。
むしろ救助出来ないだけでなく、無理に行うと「ハイブリッド車側のシステムが故障してし
もちろん無理に救援しようとしてハイブリッドシステムが故障しても保証対象にはなりません。
おわりに
いかがでしたか?
今回は「プリウスのバッテリー上がりの対処法をモデル別に」お伝えしてきました。
記事のポイントをまとめると、
- 10型プリウスのバッテリーはトランクで救援端子は無い
- 20~40型は救援端子からジャンプスタートできる
- 50型はエンジンルームにバッテリーがある
- プリウスを含むハイブリッド車で救援するのはシステムが故障する恐れがある
ということでした。
ジャンプスタートが上手くいってもバッテリー自体の電圧が下がっている事には変わりがありません。
補機バッテリーを「3年以上使用」してバッテリー上がりを起こしたのなら交換時期と考えて良いと思います。
以上「プリウスのバッテリー上がり!対処方法はモデルによって変わります」でした。
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