こんにちは!
自動車整備士のまいこです!
車に詳しい男性だと「ウォーターポンプ」をご存じという方もみえると思います。
ウォーターポンプとは「冷却水をラジエーターとエンジンに強制的に循環させる部品」ですが、こちら意外と車検の時に「水漏れ」を発見することがあります。
ウォーターポンプが水漏れしていると「冷却水」が漏れるため、トヨタ、ダイハツ系はピンク色、その他の車種ではグリーン色の付着物が付くので比較的簡単に発見出来ます。
ただ、ウォーターポンプの故障は水漏れ以外の症状もあり、またそれを放置しておくとオーバーヒートを引き起こす可能性もありますから「早期発見・早期修理」が修理費を抑えることにも繋がります。
というわけで、今回は「ウォーターポンプが故障したときの症状や前兆について」お伝えしていきましょう。
ウォーターポンプの故障原因は?代表的な3つのパターン
まず、ウォーターポンプの故障原因としては、
ポイント
- インペラーの摩耗・劣化による不具合
- ベアリング・シールの破損・損傷
- ベルトの緩みによる回転不足
などが考えられます。
それぞれの症状について解説していきましょう。
インペラーの摩耗・劣化による不具合
ウォーターポンプは「内部に水車の羽根(インペラー)が回って冷却水を循環させる」ようになっています。
この羽根が消耗により回らない等の不具合を起こすと「ガラガラというような異音」を放つこともあります。
完全に冷却水を送れなくなれば「オーバーヒート」しますので、最終的に故障は分かるのですが出来れば異音が発生しているような「前兆」の段階で気が付きたいです。
ベアリング・シールの破損・損傷
ウォーターポンプを構成するパーツには他にも「シャフトベアリング」「メカニカルシール」があります。
これらが破損すると異音も発生するのですが、合わせて水漏れも起こすので要注意です。
異音については、エンジンが始動して暫く「キュルキュル」「シャー」「ゴリゴリ」などの異音が発生。
また、ある程度回転すると摩擦が減って異音が小さくなるか鳴き止むことがありますが、再度エンジンが冷めれば鳴きだします。
基本的にウォーターポンプの故障として「よくある」のはベアリングとシールの方ですね。
ベルトの緩みによる回転不足
ウォーターポンプは「エンジン横にありベルトで駆動している」ので、ベルトの緩みによる回転不足が原因で作動しないことも考えられます。
ただ、その場合はボンネットから「キーッ」と高音の異音が発生するので、すぐに分かると思います。
他にもウォーターポンプが故障する「前兆」はあるの?
ウォーターポンプ故障の症状として異音がありますが、他にも冷却水が漏れるケースでは、
- メーターパネルの水温計が高くなる
- 冷却水のリザーブタンクが空になる
- 冷却水の甘い匂い・硫黄のような臭いがする
などがあります。
こういった症状が現れたら早急に整備工場で点検を受けるようにしましょう。
ウォーターポンプの故障を放置するとどうなる?
ウォーターポンプから異音などの「前兆」が出ているけど、そのまま放置するとどうなるのでしょうか?
考えられる事として以下のようなケースがあります。
ポイント
- 冷却水がエンジンに循環できずエンジンが焼け付く
- ウォーターポンプが回転せずに駆動ベルトが切れる
- 冷却水を循環させるホースが破損して噴出する
ただ、どういった場合でも行き着く先は、オーバーヒートでエンジンが焼け付き「大規模修理もしくは載せ替え」になってしまうということです。
ですから、放置という選択はありません。
ウォーターポンプの修理について
ウォーターポンプの修理は車種によって「作業のしやすさが違う」のでバラけますが、目安としては2~4万円程度です。
部品に関してもリビルド品があるので、少しでも修理費を抑えたい場合はこちらが良いでしょう。
ウォーターポンプはDIYで交換出来るのか?
ウォーターポンプは整備が好きな方だとDIYされることもあります。
ただ、難易度で言えばエンジンオイルの交換などの数倍難しいので「DIY初心者」にはお勧めしません。
その上で、いくつか整備のポイントをお伝えするなら、
- パッキン(ガスケット)は綺麗に剥がす!また再利用は行わない
- ホースとバンドを再利用する場合は「バンドの付いていた位置を同じ」にしておく(漏れが発生しにくい)
- ファンベルトなど同時に取り外す部品にひび割れなどがあれば同時交換がおすすめ
- 冷却水のLLCの廃棄をそのまま河川や側溝に流さない!
ウォーターポンプ・サーモスタットが作動しているかの確認は「ラジエーターの上部のホースを軽く触って熱くなってきたら冷却水が循環している」確認になります。
また、タイミングベルト装着の車など内部で駆動しているタイプもあるので、その点は注意してください!
おわりに
今回は「ウォーターポンプについて」解説してきました。
基本的にウォーターポンプは消耗部品なので5~10年で故障する可能性が出てきます。
そのため故障自体は仕方がありませんが、出来るだけ修理費を抑えるためにも「早期発見」は心掛けたいものです。
ウォーターポンプの症状や前兆としては、
ポイント
- ガラガラ・ウィーンなどの「異音」が発生する
- 冷却水が漏れると「硫黄や甘い」独特の臭いがする
などがあります。
また、水漏れや循環不良が進行すると「オーバーヒート」を起こすので水温警告灯なども点灯するでしょう。
整備に自信がある方はDIYも止めはしませんが、異常が現れたら放置せずに速やかに点検や整備を行うようにして下さいね。
以上「ウォーターポンプ故障時の症状は?DIYで修理可能かも気になる!」でした。
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