いらっしゃいませ!
現役自動車営業マンの田中です!
突然ですが、先日お客様から「安い車が欲しいんだけど10万円以下の中古車って大丈夫なのかな?」という相談を受けました。
とにかく安い車が欲しいという需要は結構ありまして「免許を取ったばかりでぶつけるから」など、理由は様々ですが10万円くらいの中古車を探しに来る方は毎月みえます。
現時点で、中古車情報サイトのグーネット(Goo-net)で「支払総額10万円以下」を条件に検索したところ、全国で400台以上ヒットします。
その中のほんの一例ですが「車検がまるっと2年付いて10万円以下」という破格の車も見かけることが出来ます。
とはいえ、冒頭のお客様のように「10万円で安く買ったはいいけどすぐ壊れないかな?」という故障の心配はあるかもしれません。
今では車の性能も上がって寿命も長くなっていますが、実際のところどうなのか気になります。
というわけで、今回は「10万円以下の中古車の購入のポイント」についてお伝えしていきます。
10万円以下の中古車を購入する際に気を付けるポイント!
まず初めに、車の表示価格は「車体本体価格」が記載されていますので、展示車のプライスカードに10万円と記載されていたら10万円で購入できるわけではありません。
基本的に車の購入には「諸費用」が別途かかります。
この諸費用も少し曲者で、店舗によって金額は様々です。
最近では車両本体価格は安くても「付帯サービス」で諸費用を割高にするお店もあります。(これが必ずしも悪いと思いませんが)
そして、今回はじめに注目したいのは「車検」です。
同じ10万円の中古車でも車検の有無で程度が大きく変わる!?
「10万円の中古車」と言っても、車の程度(状態や質など)は様々です。
実際にオークションで予算10万円で中古車を探せば、相当な台数から選ぶことが出来ます。
しかし、10万円という低予算だからこそ
- 車検2年付きで10万円なのか?
- 車検の残りは1年なのか?
- それとも来月車検なのか?
車検の有無によって支払総額は大きく変わってきます。
例えば、上記で見れば「10万円で車検も2年付いている」のが支払い金額としてはに最もお値打ちですが、車両の状態については一番が悪い可能性があります。
というのも「新規で車検を受ける」のに、車両価格の中に「車検整備代が含まれて10万円」ということは、実質的な車の価値(市場相場)は、ほぼゼロに近い車ということになります。
逆に、車検が短くて車両価格が10万円なのであれば「車の価値」が10万円に近いというわけですね。
個人的には「車両購入の予算が10万円ある」のと「新規車検込で10万円に抑える」のでは、オークションで選べる車の幅は大きく変わります。
低予算で少しでも程度の良い車が欲しいなら、車検の長さはあまり気にせず残り数か月でも車検のある車(新しく車検を受けない)で探した方が得だと考えます。
10万円以下の低年式・過走行の中古車は危なくないの?
ぶっちゃけて言えば、10万円以下で買える中古車だと「低年式・過走行」が気になるところだと思います。
日本では「車は10年10万km走れば寿命」と言われており、新しく買い替えるのが一般的と考えられていました。
しかし、海外では日本車は故障が少なく30万キロ以上走っても現役で使用出来るの大変人気があります。
こういった話、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
そう考えれば「道路も舗装されていないような外国で30万キロ超えても走っている」のですから、道も綺麗な日本で乗れないわけがありません。
基本的に日本車は高性能なんですよね。
でも、なぜ日本では「10年10万kmで寿命」と言われてきたのでしょうか?
10年10万kmで交換部品が増える
車の品質は年々進化しており、10年10万kmを超えたら故障が増えて乗れなくなるわけでもありません。
ですが「10年10万kmで交換が推奨されている部品」があるので、修理にお金をかけるなら買い替えた方が得だと考えられてきたわけです。
- タイミングベルト
- エンジンマウント
- 燃料フィルター
- ウォーターポンプ
- 白金プラグ
上記の部品などは一般的に10年10万kmで交換が推奨されています。
確かにこういった部品を交換すると費用が高額になるケースが多いです。
しかし、今から10年前となると車種によっては「タイミングベルト」ではなく「タイミングチェーン」に切り替わっているので、これからは部品交換が必要ないケースも増えてきます。
「10年10万kmは寿命」ではなく「10年前の車は思ったよりも高性能」になってきますから、中古車がアツい時代がやってきそうです。
結局のところ「10万円以下の中古車」って大丈夫なの?
結局「10万円以下の中古車って大丈夫なの?」というと、私もこれまで支払総額10万円の中古車を3台乗り継いできましたが、幸いにして大きなトラブルに合ったことはありません。
もちろん中古車に絶対はありませんので、最低限の保証が付くかどうか、どの程度消耗品を交換してもらえるかは、事前に販売店とよく確認するようにしてください。
また、なかなか値落ちしない人気車種がある一方で「どうして10万円で買えるのか?」というと、一言でいえば市場価値がなくなったからです。
新車メーカーは、毎年のように新モデルを発売する一方で、販売終了や旧モデルになる車種が出現します。
そういった車は欠陥があるわけではなく、単純に「世の中で欲しい人がいなくなった」だけです。
中古車価格とは、その値段で買いたい人がいる価格であって「中古車価格=車の状態や性能」ではありません。
これからは、とくに10年、15年落ちの車で10万円以下でも「車の性能は高いのに不人気だから安い車」という狙い目の車も出てきそうですね。
おわりに
いかがでしたか?
今回は「10万円以下の中古車って大丈夫なのか?」というテーマで話をしてきました。
購入については、
- 車両価格に車検代を含む…安いけど車の価値(程度)は低い
- 車検の残りが少ない…車の価値(程度)良さそうだが、すぐランニングコストが発生する
という点がポイントで、支払総額を抑えたいのか、数年乗ることを考えて少しでも程度の良い車を探すのかは「車検」がポイントになることをお伝えしました。
また、これから10年・15年落ちという「低年式・過走行」という車は、性能がドンドン上がってきている時期のものになります。
中古車自体は「性能が悪いから安いわけではなく、需要がなくなってきたから安くなる」ので、言い換えれば「まだまだ乗れるし性能も良い中古車がこれから増える」ようになってきます。
部品についてもメンテナンスフリーのものを多く利用してきていますし、そういった安くて乗れる車が増えることは良いことなのではないでしょうか?
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車には「市場価格が存在する」ので愛車を高く買い取りして貰うコツは、市場価格の限界ギリギリを提示して貰うことに他なりません。
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