いらっしゃいませ!
現役自動車営業マンの田中です。
さて、今回は「車の塗装の剥がれや色あせ」について解説していきます。
車を買い替えて頂いたお客様の下取りの中には塗装が剥がれていたり、色あせていたりする車も案外と多いです。
例えば、こんな感じで部位によって色あせの仕方が変わっていたり、
表面が剥がれた状態になっている車もあります。
これも経年劣化と言えばそうかもしれませんが、じつは塗装が剥がれたり色あせは防ぐことが出来ます。
車は綺麗なボディのまま長く乗り続けたいですよね。
というわけで、今回は「車の塗装が剝がれたり色あせる原因や対策方法も詳しく解説!」致します。
まずは車の塗装の構造を理解しよう!
塗装の剥がれや色褪せの原因の説明の前に「そもそも車の塗装ってどうやって塗られているのか」見ていきます。
そうでないと上手くと説明できないので少しだけお付き合いくださいね。
車の塗装は、「下塗り、中塗り、上塗り」と塗り重ねられています。
参照元:NISSAN ARC
下塗りの役目は防錆です。
次にボディーの色が綺麗に見えるように中塗りをして、着色のための上塗りをします。
着色に関しては、車のカタログを見ると色の後ろに「メタリック」や「マイカ」などと書かれていることがありますが、こちらによって塗装工程は少し変わります。
- ソリッド…「単色塗装」と呼ばれ、白や赤などのシンプルな塗装です。
- メタリック…「メタリック塗装」と呼ばれ、ソリッドにアルミ片を加えてキラキラさせた塗装です。
- マイカ…「パール塗装」とも呼ばれ、石の雲母(マイカ)の微細な粒を混ぜて独特な光沢を出します。
最後に、塗装の耐久性向上と艶出しのためにクリアーを塗ります。
マイカに関しては、上塗りの後に「パール入りのクリアーを塗り」、その上にクリアーを塗ります。
車を買うときに「パール」は有料色ですが、それだけの理由がきちんとあるわけですね(笑)
そして、塗装が剥げたり、色褪せたりするのは、「クリアー層~上塗り層」にダメージを受けることで起こるのです。
車の塗装によって「剥げたり色褪せしにくい色」はあるの?
上記の説明を踏まえて「色褪せや塗装剥げしにくい色」というのは以下の2つ。
- パール系
- メタリック系
は、ソリッドよりも色褪せや塗装剥げはしにくいです。
ただ、それでも以下で説明する色褪せや塗装剥げを起こす原因を放置していれば、いくらパール色でも塗装にダメージを受けます。
ですから「パール(メタリック)だし、大丈夫でしょ?」と油断せずに、綺麗な塗装色のまま長く乗って頂くためにも以下の原因については要チェックでお願いします。
車の塗装が剥がれたり色あせする”具体的な原因”は?
では「車の塗装が剥がれたり色あせする原因は何だ?」というと、じつはいくつも要因があります。
使用状況や環境によって最も深刻なダメージを与えている原因は変わってきますが、大体は以下のことが考えられます。
もっともスタンダードな原因は紫外線!
紫外線はすべての有機化合物の分子の結合を破壊します。
これは車の塗装でも例外ではありません。
ボディ表面のクリアー層が新しいうちはよいのですが、クリアー層が劣化すると上塗り塗装に紫外線が届きます。
その結果、チョーキング現象(白い粉がつく)が起こりだし「色あせ」が始まります。
紫外線を防ぐには、屋根付き車庫やカーポートに駐車することが一番ですが、これはそんなに簡単なことではありませんよね。
ですから一般的には「コーティング」が有効となります。
車の塗装の上に「コーティング被膜」を作ることで塗装に紫外線が届くことを遅らせます。
もちろん洗車は楽ですし見た目も綺麗ですから、そういう意味でもおすすめです。
塗装を酸化させる「鉄粉」「鳥ふん」
塗装を酸化させて、塗装を剥がし、ボディを錆びさせる原因はいくつかあります。
よくあって注意すべきは以下です。
- 鉄粉
- 鳥ふん
鉄粉は鉄工所や線路が近くにあると、思いのほか付きます。
鉄粉をそのままにしているとボディの上で錆びて、ついでにボディも錆びさせます。
お風呂場でヘアピンが錆びると、ヘアピンがあった場所も錆びているのと同じ現象です。
錆が付いてしまうと擦っても全然取れませんよね。
ですから、早いうちに鉄粉を取り除きたいのですが、鉄粉は水洗いでは綺麗に流れ落ちません。
専用のクリーナーを使用しましょう。
また、合わせて危険なのが「鳥のフン」です。
鳥のフンは消化液ですから、強烈な酸が含まれています。
付着したまま放置すると塗装が変色してきます。(虫の死骸や樹液なども塗装を変色させます。)
こちらは水洗いで取れますから、鳥のフンがボディに付着したらすぐに洗い流すようにしましょう。
水垢・イオンデポジットは放置しない!
雨や水道水に含まれるミネラル成分が塗装に付着して、白い水玉模様が付着します。
一度イオンデポジットが付着してしまうと、クレーターのように内側に水がたまるようになります。
たまった水は蒸発し、その部分の塗装が局所的に熱を受け塗装が縮み最終的に割れてしまいます。
そうなる前にきちんと洗車し除去する必要があります。
ボディの下地が見えるような傷はタッチペンで補修を!
その他、車の小傷などを放置しておくと錆びの原因になり、そこから塗装が剥がれることにも繋がります。
下地が見えているような傷は、タッチペンで錆防止は必須です。
塗装を守るためには「コーティング」が一番!
塗装が剥げる原因について解説してきましたが、結局「鉄粉」「鳥ふん」「イオンデポジット」などはついたら除去することが出来ます。
見たらわかりますからね。
しかし、見えないうえに常に塗装に影響を与える最もやっかいな問題が「紫外線」です。
こちらは見えないですし、どうしても浴びてしまいますからね。
そこで車の塗装を守る「保護膜」としてコーティングを塗っておけば、先に説明したように塗装に紫外線が届くのを遅らせることが出来ます。
コーティング業者に頼むと「さすがプロ!」という綺麗な状態にしてもらえますが、少しでも費用を抑えたいという方のために、DIYでコーティングするポイントについて解説します。
コーティングの出来栄えは下地処理で決まる!
コーティング業者に頼むとピカピカに仕上げてくれますが、これはコーティングを塗る前の下地処理が徹底されているからです。
通常、業者の下地処理は以下の作業を行います。
- 手洗い洗車
- 鉄粉除去
- コンパウンド磨き
- 脱脂作業
さらに、車の状態によっては「鉄粉除去~コンパウンド磨き」の間に、イオンデポジットの除去や細かい傷を消すような作業も出てきます。
しかし、今回は個人レベルで行うDIYということで「お手軽さ重視」でほどほどの綺麗さを目指すコーティングのやり方をお伝えしていきます。
手洗い洗車で鉄粉なども取る
まずは、車に付いている汚れを落とすために手洗いで洗車をします。
その時に合わせて「鉄粉など」も洗い流してしまいましょう。
本来は「手洗い洗車→鉄粉除去」という2工程を時短させたわけですね。
もちろん、先ほどご紹介した鉄粉除去スプレーやコンディショナーを使って水垢を落とすための作業など、しっかり行ってもらっても構いません。
コンパウンド磨きは削除!一気に脱脂作業へ
コンパウンド磨きは、細かい洗車傷を消すために行ったりしますが、手作業だと大変なので工程を削除します。
もちろん気になる方は行ってもらって構いません。
下地作業を徹底すると、本当に手触りがツルツルしますよ。
しかし、コーティング前の「脱脂作業」はきちんと行いましょう。
脱脂とは、油分を除去することです。
ボディに付着している油分を綺麗に取り除くことで、コーティングの定着を促します。
最後のコーティングは「ガラスコーティングのピカピカレイン」を使用するので、同じメーカーの脱脂剤が安心です。
最後にガラスコーティングの「ピカピカレイン」で仕上げ!
コーティングは、樹脂系のポリマーコーティングやガラス系と呼ばれるものがありますが、コーティングの中で最強なのは「ガラスコーティング」です。
こちらをコーティング業者でお願いすると5万円はします。
効果は抜群ですが、お値段も結構します。
しかし、自分で行うと、
コーティング剤に脱脂剤、カーシャンプーなど合わせて1万円ちょっとでガラスコーティングが出来ます。
しっかりやろうとすると1日作業ですが、それだけの価値はあります。
コーティングをDIYすることで車の塗装が剥げたり、色あせたりを防ぐ「保護被膜」を作れると共に、車もピカピカで見た目も綺麗になるのですからコーティング最高ですね!
まとめ
いかがでしたか?
車の塗装が剥がれたり色あせしたりする原因はいろいろありますが、結局は「コーティング」が車の塗装を守る最善の方法なのです。
ただ「コーティングも業者に依頼すると高いし定期的なメンテナンスも必要だから」と敬遠される方もみえますが、DIYでやれば最高クラスのガラスコーティングでも1万円ちょっとで施工可能です。
それにやってみると意外と楽しいというか、下地処理で車の肌触りがツルツルになっていくのは快感を覚えます。
ぜひ、お試しください。
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