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車のバッテリーの寿命!電圧が低いと言われたら買い換え時期なの?

こんにちは!

自動車整備士のまいこです!

先日、ガソリンスタンドの店員さんに「バッテリーが弱っていますよ」と言われたので相談にみえたお客様と話をしました。

ちなみに、そのお客様は1年前に新車を購入して頂いている方で、年数的に考えてもバッテリーの寿命とは言えません。(通常2~3年は使えます)

でも「バッテリーも電圧が低くなれば早く寿命が来てしまうのでは?」と心配になったとのこと。

 

確かにそう言われると「電池残量が無い」みたいに思えて心配になる気持ちも分かります。

というわけで、今回は

  • 車のバッテリーは電圧が低いと寿命になるのか?
  • 電圧の下がったバッテリーは復活するのか?

という2つのポイントを解説していきましょう!

 

 

車のバッテリーは電圧が低いと寿命なのか?

まず結論からお伝えすると「車のバッテリーはエンジンを始動しないと充電されない」ので、普段あまり車に乗らない人のバッテリーが電圧低下するのはごく自然な現象です。

例えば、エンジンをかけて間もない状態でガソリンスタンドに行き「バッテリーが弱っている」と言われても、それは適正な判断が出来ているとは言えないでしょう。

まいこ
十分に走行してバッテリーに充電がされてから電圧測定しないと「本当にバッテリーが寿命なのか?」は分かりません。

 

とくに「充電制御車」は注意が必要!

バッテリーの電圧テストにはいくつか種類があるのですが「バッテリーに負荷を与えて測定する方法」の場合は注意が必要です。

バッテリーの電圧チェックでは、

  • 負荷が掛かっている電圧(負荷電圧)
  • 負荷から回復した電圧(回復電圧)

があります。

 

通常、負荷が掛かっていないバッテリーの電圧は「12V~13Vの間」が適正値で、負荷が掛かった場合(エンジン始動時)には「9.5V以上」あれば問題ありません。

しかし、ハイブリッド車やアイドリングストップ車などの充電制御車専用のバッテリーは基本的に満充電12.6Vになりません。

そのため電圧が低いと言われた場合には「無負荷時のバッテリー電圧」と「負荷をかけた時のバッテリー電圧」の両方をチェックしてもらい、負荷電圧が9.5V以下の場合は要注意と判断した方が良いでしょう。

 

近年のバッテリーの電圧は下がって当然!?

最近の車の多くは燃費を上げる代わりに「バッテリーにとっては過酷な環境」になっています。

そういった環境に耐えられるようにバッテリーも強化されており、その中の1つに「充電制御対応バッテリー」があります。

充電制御車はバッテリー充電を出来るだけ減速する時に急速充電で行うようになっており、加速時は電気負荷を減らすことで燃費を向上させるようになっています。

さらに、アイドリングストップ車は充電制御も行う上に「信号待ちなどではエンジンが切れる」のでバッテリーに充電されません。(でもバッテリーの電気は使用されています)

これで車の使用頻度が通勤や買い物程度であれば、バッテリーからすると「いつ充電させてもらえるの?」という状態です。

 

バッテリーの寿命は3年程度と言われますが、充電制御車などの専用バッテリーは高額です。

エンジンをかける時の回りが重くなったり、アイドリングストップ車だとバッテリーが弱くなると「アイドリングストップしなくなる」などの症状が出ます。

そのためバッテリーの使用年数の割に電圧低下が早いと思ったら、たまには長距離運転をしてバッテリーをしっかり充電させる時間を作ってあげましょう。

 

 

電圧の下がったバッテリーは復活するの?

バッテリーの寿命は3年程度と言われますが、まだ年数的にも余裕があるのであれば電圧が下がっても復活します。しかし、

  • 経年劣化でバッテリー上がりを引き起こした
  • バッテリー上がりの期間が長く内部にダメージを負った

場合であれば復活は厳しいでしょう。

 

バッテリーを復活させる方法として「信号で止まる機会が少ない道(バイパスなど)を20分ほど走る」ことでも充電されますが、メンテナンスできるタイプのバッテリー(上部にキャップなどの蓋が付いて補充液が入れられる)であれば、復活剤などを入れてバッテリーの起電圧を上げたりする事も出来ます。

 

また専用の機械を使用して充電する方法もありますが、こちらは注意が必要です。

バッテリーによっては急速充電してしまうと「ダメージを与えて逆にとどめを刺す」こともあります。

バッテリーの充電は出来る限り時間をかけて上げるのがベストです。

 

自分でバッテリーの電圧測定や充電を行いたいなら

バッテリーテスターで有名な会社に「ミドトロニクス社」がありますが、こちらのテスターはプロ使用でお値段も高いです。

しかし、ここまで本格的な物で無くても電圧テストは可能です。

 

電圧測定と充電も出来て価格も安いこちらは、アマゾンのレビューを見ても上々です。

自分で色々調べるのが好きな方は是非!

 

 

おわりに

いかがでしたか?

今回は「バッテリーの電圧が下がると寿命になるのか?」をテーマにお伝えしてきました。

ポイントをおさらいすると、

  • バッテリーの電圧が下がっただけでは寿命にはならない
  • 普段あまり車に乗らない方のバッテリーは電圧が下がっても仕方が無い
  • 一般的にバッテリーの寿命は3年と言われている(それ以上長く使えることもある)
  • バッテリー上がり(放電)の期間が長いと内部にダメージを負い復活できない

などがありました。

 

とくに最近の車は燃費向上のためにバッテリーの充電を犠牲にしているところがあるので、電圧テストも正しく行わないと「すぐに電圧低下の結果が出る」ので注意が必要です。

ガソリンスタンドが悪いとは言いませんが、セカンドオピニオンとして他の整備工場でも話を聞くことは必要なことかもしれませんね。

以上「車のバッテリーの寿命!電圧が低いと言われたら買い換え時期なの?」でした。

 



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