こんにちは!
自動車整備士のまいこです!
突然ですが、みなさんの車にもサイドブレーキがあると思いますが、今までに「サイドブレーキが効かなくなった」ことはありますか?
サイドブレーキが効かない(戻らない)原因は、
- ワイヤーが伸びる(切れる)
- サイドブレーキが固まって動かなくなる
の2つが考えられます。
AT車であればサイドブレーキを掛けなくてもPシフトで車を止めることは出来ますが「MT車でサイドブレーキが効かない、サイドブレーキを掛けた状態で戻らない」場合は状況的にかなり困ると思います。
というわけで、今回は「サイドブレーキが効かない(戻らない)原因と対処法について」詳しく解説していきましょう!
サイドブレーキが効かない原因って何なの?
まずは、サイドブレーキが効かなくなる原因の「ワイヤーが伸びる(切れる)」からお伝えしたいと思います。
ワイヤーが伸びる理由は経年劣化もありますが、じつは「人為的なミス」が多いんです。
サイドブレーキを戻さないで走るとワイヤーが伸びる!?
ワイヤーが伸びる原因の1つに「サイドブレーキをかけたまま走行をする」ことがあります。
「普通サイドブレーキ引いて走ったら気が付くでしょう?」と思われるかもしれませんが、これが意外と多いんです。(何回も修理依頼を受けた事があります)
もしサイドブレーキをかけたまま走っても多少の距離であれば問題はありませんが、数十分走ってしまうとサイドブレーキのワイヤーが伸びてしまいます。
伸びたワイヤーは調整できますが、心配なのは「ブレーキのライニング部分(摩擦材)が高熱で焼けている状態」も考えられます。
摩擦材が焼けると「焦げた臭い」がするので、それでサイドブレーキを引きっぱなしだったことに気が付く方も少なくありません。
焼けてしまうと時間が経過して熱が取れてもライニング自体が使い物にならず、本来の制動力(ブレーキの効きぐあい)が戻らない場合もあります。
ワイヤーが錆びて切れてしまうことも!?
またサイドブレーキのワイヤーはゴムで保護されているのですが、こちらが切れると内部に水が入り込み「ワイヤーが錆びて切れてしまう」こともあります。
その場合フットブレーキであれば底に付くくらい踏み込めます。
サイドブレーキが効かない時の対処は?
サイドブレーキはハンドブレーキ・フットブレーキ共に「調整ナット」があります。(もちろんワイヤーが切れていたら調整は出来ず部品交換です)
ただ、調整をやりすぎるとブレーキを引き摺ってしまうので「自分でやるよりは整備工場に依頼した方が安心」です。
調整だけであれば数千円だと思います。
またサイドブレーキを戻し忘れて「焦げ臭くなるまで走行した」場合は、サイドブレーキのワイヤーが伸びていなくても一度整備工場で点検を受けた方が良いでしょう。
サイドブレーキのワイヤーは「通常ほとんど調整することがない」です。
サイドブレーキの引き代は、リアブレーキの摩擦材(ブレーキライニング)の「クリアランスを調整する」ことで甘さはなくなります。
この調整は車検の時やブレーキの摩擦材を交換した時に整備工場で行なってもらえます。
サイドブレーキが効かないよりも「戻らない」方が怖い!?
まずはサイドブレーキが効かない原因をお伝えしてきましたが、効かないだけであれば走行も出来ますし、正直そこまで困ることはないと思います。
ただ逆に「サイドブレーキをかけて戻らない」は大変です。
次は、そんなサイドブレーキが戻らない時の原因についてお伝えしていきましょう!
サイドブレーキが戻らない(固着する)原因は?
サイドブレーキが戻らない原因には以下のようなケースがあります。
- 寒い地域でワイヤーが凍結する
- ワイヤーが錆びる
- ワイヤーが切れる(外れる)
- サイドブレーキの引き過ぎ
寒い地域では「サイドブレーキが凍結して動かなくなる」こともあり、寒冷地に住んでいる方にとってサイドブレーキを使用しないのは常識です。
スキーや温泉などに行く方は、サイドブレーキの凍結には気を付けたいところです。
また、サイドブレーキを引いて「ワイヤーが錆びて固まった・切れた(外れた)」場合は、JAFやロードサービスでレッカー移動をお願いするしかありません。
あと「サイドブレーキを引き過ぎる」と固くて戻らないケースもあります。
こちらは「一度サイドブレーキを引き上げてボタンを押す」と解除できますよ。
サイドブレーキが凍結した場合はどうする?
サイドブレーキが凍結した場合は、お湯や解氷剤などを後輪のブレーキ(ホイールの裏あたり)にかけて解氷します。
ただ外出先だと氷を解かすだけのお湯を調達するのも大変です。
頑張った挙句に「結局JAFや任意保険のロードサービスを呼ぶ」こともあるので無理は禁物です。
おわりに
いかがでしたか?
今回は「サイドブレーキが効かない(戻らない)時の原因や対処法について」お伝えしてきました。
サイドブレーキが効かなくなる原因には「経年劣化で仕方がない」こともありますが、
- サイドブレーキの戻し忘れ
- 寒冷地でサイドブレーキをかけてしまう
という、注意したり知っていれば困ることがないケースもありました。
あまり冬になっても雪が降らない地域の方だと「サイドブレーキが凍結する」ことをご存じない方も多いと思いますので、寒冷地に遊びに行くときは癖でサイドブレーキをかけないように気を付けてくださいね。
また他のブレーキの記事も合わせてご覧頂けば幸いです。
ブレーキの引きずりとは?いち早く症状に気が付くことが大事だよ!
以上「サイドブレーキが効かない戻らない!考えられる原因と対処法は?」でした。
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