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車のヘッドライトの種類って何がある?最も明るいライトはコレだ!

こんにちは!

自動車整備のまいこです!

突然ですが、あなたはヘッドライトの種類についてご存知ですか?

先日、新車の1ヶ月点検の時に「ヘッドライトを明るいのに変更したい」という相談を受けました。

そのお客様の車は「ハロゲンランプ」という一般的なヘッドライトで、暖色系のオレンジ色のような光を放ちます。

例えば「ハロゲンランプ」を「LEDライト」に交換するのは、電球だけ交換すれば良いわけではなく、内部のユニットを交換することになり費用も掛かるので、新車購入時に確認しておきたいポイントです。

 

田中
たしかに車を見に来てもらったお客様の質問で「ヘッドライトに関すること」は意外と多いし、また「HIDって何ですか?」という質問もあるね。
まいこ
ヘッドライトって車の「当たり前の装備」だから、あまり気にしない方も多いのかもしれないわね。
田中
そうだね。最近だと「衝突回避システム」なんか安全装置で注目されているけど、ヘッドライトも安全運転に欠かせないですからね。
まいこ
ヘッドライトの種類は新車を購入する時の「グレード」で変わってくるから、新しく車を買う時には意識したいポイントです。

 

ヘッドライト安全運転に欠かせない重要なアイテムです。

今回は「ヘッドライトの種類」だけでなく、交換からお手入れ、また最新の機能まで、しっかり車のヘッドライトについて解説していきたいと思います!

 

 

車のヘッドライトは3種類!それぞれのメリット・デメリット

ヘッドライトは大きく分けると3種類あります。

それぞれメリットやデメリットがあり、車のグレードによってもヘッドライトの種類が変わります。

またドレスアップとしてヘッドライトをもっと明るくしたり色味を変えてみる事も出来ますが、まずは基本3種類の説明をしたいと思います。

 

ハロゲンランプ

最も標準的で多くの車に搭載されているのがハロゲンランプです。

家庭の電球と作りは同じですが、中にハロゲンガスを注入し高い光量を保ちます。

点灯していると熱を持つ(かなり熱い)ので、もし自分で交換する時は気を付けて下さい。

黄色がかった電燈色が特徴ですが最近では白色(ホワイトバルブ)に近いものもあります。

ハロゲンランプのメリット

メリットは何と言っても「価格」です。

バルブ自体は1,000円程度で販売されていますので、工賃を入れても数千円で交換が可能です。

 

ハロゲンランプのメリット

デメリットは一定期間で中のフィラメントが切れてしまう、いわゆる電球が切れることです。

寿命は一般的には約3年間(1,000時間程度)とされています。

ひと昔前ならそれは当たり前のことだったのですが、後述する新世代の電球が誕生してからは「寿命が短い」という点で劣るものとなってしまいました。

 

LEDランプ

最近では家電でもおなじみになってきたのがLEDです。

こちらは一般家庭のルームライトでも使われることが増えているので聞き覚えがある単語ですよね。

専門的に言うと発光ダイオードを使用したタイプになります。

 

LEDランプのメリット

LEDライトのメリットは「寿命」です。

約15年(10,000時間)とされ、ここまで来ると交換という必要性さえなくなってきますね。

消費電力も少ないので電力系統への負担も少なく、最近の新車ではLED化が進んでいます。

また明るさもHIDに負けないくらいの明るさがあり、点灯時でも熱を持たないのもメリットと言えます。

 

LEDランプのデメリット

LEDに関しては、正直デメリットが思いつきません。

ただ、LEDと後述するHIDを比べると、個人的にはHIDの方が明るくデザイン性は高いと思います。

ですが、わざわざ純正のLEDをHIDに替えるまでドレスアップにこだわる方でもない限り、LEDを外したいと思う方は少ないのではないでしょうか。

 

HIDランプ

  • ディスチャージランプ
  • キセノンランプ

と呼ばれるヘッドライトのタイプです。

ハロゲンタイプのようなフィラメントが存在しない、蛍光灯のようなライトです。

参照元Honda

HIDランプのメリット

メリットは明るさ」です。

まいこ
今までご紹介した「ハロゲン」「LED」「HID」の3種類の中で、最も明るいのは「HID」です。

 

アーク放電による発光でハロゲンタイプに比べ圧倒的に明るく、色の種類は多種多様ですが、他のタイプにはない青色がかった光が好まれるようです。

寿命は約5年(2,000時間)とされています。

ただし青色になるほど発熱量も多く、寿命は短くなります。

 

HIDランプのデメリット

デメリットは立ち上がりの遅さ」です。

完全点灯までに10~20秒かかることがありますので、運転開始時の暗さやパッシングには不向きとされています。

そのためHIDの車でもハイビームはハロゲンランプという車も多いです。

 

 バルブの明るさや色を判断するには?

カー用品店に行くと、各メーカーが多くの種類のバルブを販売しています。

参照元電球| 豆知識 | カー用品情報 | イエローハット

「形式が合うか?配線などの付属工事が必要か?」など店員さんと相談しながら決めるのがよいでしょう。

明るさや色味については、商品にそれらを示す数値が記載されています。

色はK(ケルビン)で示され、数値が大きくなるほど黄色→白色→青色となります。

8,000Kを越えるような青色は車検に通らない可能性があるので要注意です。

また明るさについても明るすぎると対向車や歩行者の妨げとなるので注意しましょう。

 

 

ヘッドライトを交換するには?

みなさんの愛車のヘッドライトが、もしも暗かったり点灯しなかったりした場合、一番手っ取り早いのがバルブの交換です。

バルブは電球ですので消耗品です。

では交換するにはどうしたらいいでしょう?

 

ディーラーや専門店で交換してもらう!

なんだかんだ言いまして、やはりプロにお願いするのが安心です。

ディーラーはもちろん、カー用品専門店やガソリンスタンドでも交換してくれます。

ディーラーでは純正バルブの交換、および総合的なバランス調整もしっかりと行ってくれるはずです。

カー用品店やガソリンスタンドは工賃もディーラーに比べて安価で、バルブの種類も豊富ですが、なかには安価なバルブやバランス調整の不安定なこともあります。

用途や目的に合わせて、信頼できる所で交換してもらいましょう。

 

自分でバルブの交換はできるの?

また、バルブのみの交換であれば自分でもやろうと思えば出来ます。

愛車のボンネットをあければ、ヘッドライト部分に繋がったソケットがあるので、それを外しカバーごと抜き取れば、バルブを取り出すことが可能です。

 

作業時の注意点として、ガラス管部分を触らないこと。

手の油脂が付くとその部分が焼き付き、表面の温度差が変わり、結果的にバルブの寿命を短くします。

ガラス管を触っても大丈夫なものもありますが、基本的には「軍手を着用して交換する」ようにしておけば問題ありません。

また、ヘッドライトはバルブだけでなく、電気供給やリフレクター(反射板)など総合的なバランスで設計されています。

同型の純正バルブに交換するならいいのですが、違うタイプのバルブを装着する際にはそれらのバランスが崩れると、せっかくのバルブ性能を発揮できませんので要注意です。

 

バルブを交換したら調整が必要です!

ディーラーでの交換や定期点検に出されている場合は問題ないのですが、自分でバルブ交換した場合、ライトが適正な発光をしているか確認をしなければなりません。

道路運送車両法では、

  1. ハイビームは、夜間前方100m先の交通上の障害物を確認できること
  2. ロービームは、夜間前方40m先の交通上の障害物を確認できること
  3. 照射光線は、自動車の進行方向を正射するものであること

と、されています。

 

光軸調整

バルブを交換しただけだと、光軸(光の向き)がズレていることがあります。

このままでは適正な場所を照らさなかったり、自分はちょうど良くても対向車が眩しく感じることがあるので危険です。

光軸の調整は、まずは交換前の適正な光軸の確認が必須です。

  1. 車内にあるマニュアルレべライザーを0に合わせます。
  2. 車庫内の壁などにライトをロービームで照射し、光の縁(カットオフライン)をテープなどでマーキングしておきます。
  3. ヘッドライトの裏にあるリフレクターの調整ネジでマーキングに合わせます。

 

レベライザー

車の後方に荷物を積み込むと「後ろが下がる分、前方が上がる」ので、ヘッドライトの向きを「下方向」に調整できます。

通常は「0」で(メーカーによって異なるかもしれませんが)「0~5」の段階があり数字が大きくなるほど「下方向」を照らします。

 

リフレクターの調整ネジ

ヘッドライトの裏を覗くと調整ネジが見えます。

新しい車種だと比較的調整しやすいようになっているかもしれませんが、以前は「長めのドライバー」でないと調整ネジまで届きませんでした。

まだドライバーで調整するタイプも多いので工具が無い場合は、整備工場で光軸調整をお願いした方が手間や工具代を考えると安いと思います。

光軸調整だと料金は1,000~3,000円くらいです。

自分で行うのが難しい場合は、整備工場に依頼しましょう。

 

 

ヘッドライトの新機能!最近の車は進んでいます

最近、車を買い替えていない方でも

  • スモールランプ
  • ヘッドライト
  • オートライト(暗くなると自動で点灯する)

があるのはご存じだと思います。

ですが、最近の車には「オートハイビーム機能」「AFS」といった新しい装備も追加されている車種も増えてきました。

 

オートハイビーム機能

メーカーによって名称は変わりますが、オートハイビーム機能とは「通常走行時はハイビームで前方や対向車線に車がいる場合はロービームに切り替えてくれるヘッドライトの新しい機能」です。

普通車では随分浸透していますが、軽自動車ではまだ装備されている車種は少ないです。

さらには、ただハイビームとロービームを切り替えるだけではなく、対向車の方向だけロービームに切り替える「AudiのマトリックスLEDヘッドライト」のような機能もあります。(国産車にも同様の装備が備わっている車種も増えています。)

参照元AudiマトリックスLEDヘッドライト

ヘッドライトの機能1つとっても自動車はどんどん進化していきますね。

オートハイビーム機能を活用して視界良好の安全運転で楽しいドライビングを!

 

AFS(アダプティブフロントライティングシステム)

AFS(Adaptive Front Lighting System)とは、ハンドルと連動して、ヘッドライトが進行方向を照らすシステムです。

参照元MAZDA

ハンドルを切った方向を照らしてくれるので「内側方向」を確認しやすく、カーブや交差点での明るい視界を確保し巻き込みなどを防ぐためのシステムです。

「夜間の交通事故は昼間の約3倍」と言われています。

どちらも暗い夜道を安全運転、事故防止に役立つ機能ですから是非ご検討ください。

 

ヘッドライトは「安全運転に不可欠」です!

充分にご存知かとは思いますが、まずはヘッドライトの役割からおさらいです。

ヘッドライトは自分だけではなく、まわりの方の安全確保にも役立ちます。

 

夜間運転のための視界を確保

車にはいくつかのライトが装備されていますが、ヘッドライトは夜間に前方を照らし運行に直接かかわる重要なライトです。

都市部の繁華街などではそれほど気になりませんが、郊外や山間部など街灯が無い所ではヘッドライトの性能が大きく実感できます。

充分な明るさを確保し、的確な方向が照らされているかが大切です。

 

歩行者や対向車のための安全を確保

ヘッドライトは運転をサポートするとともに、車の存在を周りにアピールするためのものでもあります。

例えば走行中に車からは歩行者が見えなくても、歩行者からはかなりの距離でもヘッドライトで車の存在を確認できることがあります。

そして最近では「おもいやりライト」といって、日中や夕方早目の点灯を心がける運動も積極的に推進されています。

おもいやりライト https://www.omoiyari-light.com/

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

  • ヘッドライトは「ハロゲン」「HID」「LED」の3種類がある
  • バルブを交換したら光軸調整をすべき!(対向車に迷惑をかける)
  • ヘッドライトのくすみは「ピカール」で磨く!

など、ヘッドライトの種類から調整にお手入れ、他には「オートハイビーム機能」「AFS」など新しい機能も解説してきました。

ヘッドライトは当たり前のようにある装備ですが、振り返ってみると随分と色々ありましたね。

 

マイケル
まいこさん!じつは私も「ディスチャージ」って何なのかわかっていませんでした。今回の記事はためになりました。
まいこ
ヘッドライトと言ってもわからない人の方が多いくらいじゃないかしら?確かに車にあまり興味が無ければ「ディスチャージ」なんて聞いたこともないと思うわ。
マイケル
「ハロゲン」と「LED」は生活の中で聞いたことあるんですけどね。本当に今回の記事は勉強になりました。
まいこ
役に立って良かったわ。でもマイケルさん。今回の記事がためになったじゃやなくて、「今回も」ためになったんじゃないかしら?
マイケル
((;゚Д゚))。

 



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