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車の異音が気になる!音と場所から原因を考えてみましょう!

こんにちは!

自動車整備士のまいこです。

挨拶するまいこ

突然ですが、あなたの車に「気になる異音」は有りませんか?

年数が経っている車はもちろんですが、新車の1ヶ月点検でも「ちょっと気になる音がする」という相談は頂きます。

マイケル
そう言えば私の車も1週間前に音が鳴ってましたけど、気が付いたら消えてました。
まいこ
異音の症状も常に起こっていれば原因も特定出来るけど「たまにしか音がしない」という場合もあるから異音の修理は難しいのよね。ちなみにどんな音だったの?
マイケル
私の時は走っている時に後部座席の方から「カタカタ」聞こえてましたけど、何だったのでしょうか?
まいこ
ある程度は「音」と「位置」で予想は出来るけど、たぶんマイケルさんのは…。

 

マイケルさんのように今は音が消えていても、一度気になる音が聞こえてしまうと「大切な車が故障してしまうのでは?」と気になりますよね。

また本当に大きな故障に繋がる前兆で異音が発生する場合もあります。

というわけで、今回は「音と位置」から異音の正体について解説していきますね。

 

 

ボンネットからの異音

ボンネットには、エンジンやベルト類、その他いろいろな部品がありますから、異音が発生する場合も多種多様です。

ですが、金属系やベルト類では発生する異音も違ってきますから、ある程度は特定出来ますので、ぜひ参考にしてくださいね。

チェックポイントを解説するまいこ

エンジンから「カラカラ」と音がする

エンジンから「カラカラ」という音が聞こえてきたら、まず疑いたいのは「エンジンオイルが不足していないか?」ということです。

エンジンオイルが不足すると、エンジン内部の金属が摩耗して調整がズレてしまい、金属部分がぶつかって音が発生します。

この状態をそのままにしておくと、

  • エンジンが焼けつく
  • エンジン内部の金属が変形する

ことになり、修理はオーバーホール(エンジンをバラして修理する)が必要となります。

オーバーヒートした車

 

「ガラガラ」や「ゴー」と音がする

エンジンではなさそうだけど、「ガラガラ」や「ゴー」と音が聞こえる場合はウォーターポンプが怪しいです。

ウォーターポンプとは、エンジンを冷やすために冷却水を循環させる装置ですが、内部のベアリングが故障していると異音を発生させます。

この状態をそのままにしておくと、冷却水が循環せずにオーバーヒートを起こす可能性が出てきます。

初期症状であれば修理費も抑える事が出来ますから、早めに点検整備を受けましょう。

 

高音で「キー」や「キュルキュル」と音がする

ボンネットから結構大きな音で高い「キー」や「キュルキュル」という音が聞こえたら、ベルトが緩んでいたり、滑っている可能性が高いです。

そのままにしておくと切れたり、外れたりする恐れがあり、仮にファンベルトが切れれば走行出来ません。

修理費としては高額ではありませんから、早めに修理して下さい。

ショックで倒れた女性

同じく「キー」という高音だけど「P」レンジの時だけ音がする

ファンベルトのように高音の異音がしますが、「P」レンジの時だけ音がして「D」レンジだと音が消える場合は、ウォーターポンプが怪しいです。

ウォーターポンプ内部のシールが経年劣化で擦れて高音を出すのですが、初期段階ではアイドリングが高い「P」レンジの時だけ音がして、アイドリングが下がる「D」レンジでは音が鳴きやみます。

こちらはウォーターポンプの交換が必要ですが、取外しの際にはベルトも外すので一緒に交換してしまっても安心かもしれませんね。

 

エンジンから「バスン」や「ボボボ」と安定しない音がする

「バスン」や「ボボボ」というような音がして、アイドリングも安定しない場合はプラグなどの点火系に不具合が生じています。

プラグコード、イグニッションコイルに異常がある場合も同じような症状が発生します。

また場合によってはエンジン警告灯が点灯するケースもあります。

悪化するとエンジンがかからなくなるので早めに整備工場に持ち込みましょう。

イグニッションコイル

 

走り出しで「ガコッ」と大きな音がする

エンジンを支えるエンジンマウントのゴムの劣化が考えられます。

中高速時はエンジンは安定するのでほとんど音は鳴りませんが、車の発進時など衝撃が強い場合に音が鳴ります。

エンジンマウントのゴムは経年劣化しますから、異音が発生するなら交換しかありません。

 

 

足まわりからの異音

足まわりからも異音は発生します。

ブレーキ、タイヤ、ドライブシャフトなど、いろいろ音がなる個所はありますから、注意していきましょう!

 

ブレーキを踏むと「キー」と音がする

小石が噛んだりして「キー」と音がする場合もありますが、その場合はすぐに消えます。

音が消えずにずっと続く(むしろ大きくなってくる)ようであれば、ブレーキのパッド(ディスク)、シュー(ドラム)が薄くなってきているサインです。

キーと鳴りだした初めのうちは、問題ありません。

これは「もうそろそろ交換の時期ですよ」と音で知らせてくれるようになっているからです。

ですが、そのままにしておくと他の部品に影響を及ぼしますし、何よりもブレーキが効かないと大変ですから早めに点検整備を受けて下さい。

驚くマイケル

走行中に「ゴー」と音がする

走行中に「ゴー」と音がする場合は、ハブベアリングが劣化している可能性があります。

とはいえ、ハブベアリングがそんなに破損したりすることはありませんが、ベアリングがスムーズに動くためのグリスが注入されていないなど、整備がしっかりされていない場合は、比較的簡単にベアリングは傷が付いたりします。

ベアリング不良がひどくなると、最悪まっすぐ走行出来ないこともありますから、早めに修理してしまいましょう。

 

ハンドルを切ると「ガガガ」と音がする

ハンドルを切ると「ガガガ」と音が鳴るのは、ドライブシャフトブーツが破れている可能性が高いです。

ドライブシャフトブーツ

ドライブシャフトのジョイントをスムーズに動かすために大量のグリスが注入されています。

そのグリスが飛び散らないようにドライブシャフトブーツ(ゴムのジャバラ)で密封されているのですが、そのブーツが破れることでグリスが飛び散りジョイントがスムーズに動かなくなります。

そのため「ガガガ」とか「コココ」というような異音を発生させます。

ブーツが破れてもドライブシャフトが折れることは余程無いと思いますが、飛び石などでシャフトに傷が付いたりする前に、早めに点検整備を受けましょう。

 

走ると「タタン…タタン…」とリズムカルな音がする

走行すると「タタン…タタン…」とリズムカルに音が鳴る場合は、タイヤに石が挟まっているのだと思います。

走っていれば忘れた頃に石が外れて音が消えていると思いますが、どうしても気になる場合はタイヤに石が挟まっていないかチェックしてください。

タイヤを確認する男性

タイヤから「キキキ」と音がする

ハンドルを切ったりしてタイヤから「キキキ」という鳴くような音がするのは「スキール音」と言います。

タイヤはゴム製品なので硬化してくるとスキール音が鳴ることがありますが、もしかしたら「空気圧が不足」している可能性があります。

空気圧の確認と合わせてタイヤが劣化していないかも合わせて確認していきましょう。

 

 

車の下まわりからの異音

車の下まわりの異音と言っても幅が広いですが、比較的「気がつたら早めに対処したい」ものを中心にお伝えしていきます。

紹介するまいこ

走っていると「バラバラバラ」と大きな音がする

アクセルを踏み込んで音が大きくなるのであれば、マフラーに穴が開いたか腐食して隙間が出来てしまったと思われます。

分割式のマフラーであればよいのですが、一体式のマフラーだと部品代だけで数万円します。

穴が小さければパテで埋める事も可能ですが、排気ガスが漏れていたら車検に通りません。

パテはあくまで補修なので、ゆくゆくマフラーの交換は覚悟しておきましょう。

ショックでうつ伏せになる女性

ギヤチェンジの際に「ゴロゴロ」や「ガラガラ」と音がする

駆動伝達系(ミッション、クラッチ、トルクコンバーターなど)の異音は多岐に渡るので一概に言えませんが、共通するのはギアチェンジする時に衝撃が強くなります。

これはMT車でもAT車でも同様です。

ギアチェンジのショックで言えば、ミッションオイルの劣化の影響も考えられます。

ただ異音がするとなるとミッション内部のギアが当たっているなど深刻な状況かもしれません。

ミッション系の異常となると、エンジンのオーバーホールと1.2を争う高額修理になりやすいです。

「なんかおかしいな?」と感じたら、早めに点検修理に出しましょう。

MTシフトレバー

 

ハイブリッド(HV)・電気自動車(EV)の異音

ハイブリッド車や電気自動車も発売されて、どんどん整備方法も変わってきています。

また市場で販売されるようになって、まだ長い月日が過ぎているわけではありませんが、それでも異音は発生しています。

 

「キーン」と高い音がする

ハイブリッド車や電気自動車の場合は、モーターや制御関係の不具合から「キーン」と高い異音を発生させる事がります。

ハイブリッド車や電気自動車の点検修理で気をつけたいのは、専用の測定器を備えた整備工場で依頼しましょう。

よくお客さんで「ガソリンスタンドで言われた」と、なぜかガソリンスタンドのお兄さんの言う事を信じて疑わない人がいますが、ハイブリッド車をきちんと受け入れ出来る整備工場にしようとすると、かなり高額な設備が必要になります。

町のガソリンスタンドや小さなモータースでは、ハイブリッド車や電気自動車の深刻な故障は、まず対応できないでしょう。

ですから、もし「異常かな?」と思ったらディーラーに持ち込みましょう。

納得する田中さん

 

室内の異音

室内の異音は「新車1ヶ月点検」でも言われます。

新しい車なので大体大きな問題ではありませんが、逆に気になるところだと思いますので「こんなケースがありました」ということでお伝えしていきます。

 

走行中にドアガラスから「カタカタ」と音がする

1ヶ月点検でもたまに言われますが、原因の多くは「ゴム(ガラスラン)が馴染んでいない」ようで時間が経つと消えてしまいます。(ですから点検の時には異音が聞こえなかったりする)

ガラスラン

また年数が経っている車であれば、ゴムが劣化したり、ゴムの間にホコリや小石が挟まってしまった可能性もあります。

ゴムが劣化して動きが悪い場合など、フッ素オイルで滑りをよくするのも手です。

間違って5-56(潤滑剤)を噴射しないようにしましょう。

ベタベタしますよ。

 

ドアガラスを開閉すると「ガガガ」と音がする

ドアガラスの開閉にはアームやワイヤーを使ってパワーウィンドウを動かすレギュレーターという部品やモーターが入っている場合があります。

これらが故障するとモーターから異音が発生したり、ガラスが傾いて音を鳴らす場合があります。

 

フロントガラスの横辺りから「カタカタ」と音がする

新車点検で「助手席の前辺りからカタカタ音がする」という相談がありました。

また、時間が経っても音が消えない原因で「ナビやETCの配線が当たっている」というのもありました。

配線が隠れているカバー

カバーを取り外した

時間が経ってもカタカタ何かが当たるような音が消えない場合は、ナビやETCのコードかもしれませんね。

 

まとめ

挨拶するまいこ

いかがでしたでしょうか?

車の異音は至る所から発生するので気にするとキリが無いくらいですね。

でも、「異音と合わせて走行時に何か異変が出るようなら要注意!」です。

迷わず整備工場に持ち込みましょう!

マイケル
結局、私が聞こえていた異音は何だったのでしょうか?いろいろ異音の話を聞いていたら気になります。
まいこ
じつは、マイケルさんの異音はかなり深刻ね。ずばりマイケルさんが聞いた異音は「霊の仕業」よ。
マイケル
え?霊ですか?
まいこ
間違いないわ。だって今もアナタの後ろにメガネをかけた若い男性が恨めしそうにジッと見ているもの。
マイケル
あわわわわ…。
田中
…。

 



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寛ぐまいこ

 


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