こんにちは!
現役の自動車整備士まいこです♪
今回は車の整備ではなく「チャイルドシート」について話をしたいと思います。
というのも、先日お客様から「チャイルドシートって助手席で使用していいの?」という質問を受けました。
そのお客様は子供が3人いて軽自動車に夫婦2人と子供3人が乗ると後部座席にチャイルドシートを設置すると厳しいそうなんです。
確かに最近の軽自動車は大きくなってきているとはいえ「車内の横幅」に関しては、軽自動車の規格上そこまでスペースがあるわけではありません。
後部座席に大人1人と子供2人であれば詰めて座れなくもありませんが「ドーン」とチャイルドシートがあると如何に子供と言えども狭さは感じるでしょう。
そんな状況もあって「チャイルドシートを助手席で使用してもいいの?」という質問をされたわけですが、私の意見としてはあまりお勧めできません。
その理由について詳しく話をさせていただきたいのですが、まずはその前にチャイルドシートって助手席で使用しても法律違反にはならないのでしょうか?
チャイルドシートの助手席使用は法律違反になりません!
チャイルドシートって何となく「助手席で使うものではない」というイメージがありませんか?
むしろ助手席で使用していると「違反で警察に捕まるんじゃないか?」とすら思っていましたが、じつはチャイルドシートを助手席で使用することは法律違反ではないんです。
チャイルドシートは平成12年4月1日から6歳未満の幼児にチャイルドシートの使用が義務付けられましたが、設置場所の指定はありません。
ですから、助手席でチャイルドシートを使用しても法律違反にはなりません。
※ ちなみに、6歳未満で着用の義務を免除される場合を除き、チャイルドシートを使用しなければ「幼児用補助装置使用義務違反」となり、減点1点(反則金はなし)となります。
法律違反で無いのであれば、助手席でチャイルドシートを設置している方が便利な気もします。
では、なぜ皆さんチャイルドシートを「助手席で使わない」のでしょうか?
チャイルドシートの助手席使用は危険!メーカーも推奨していません!
法律的にはチャイルドシートを助手席で使用しても違反になりませんが、チャイルドシートを作っているメーカーがそもそも推奨していません。
それについては、チャイルドシートの取扱説明書に「エアバックが前にある座席で使用しないでください」と書かれていました。
参照元:Combi 取扱説明書
厳密に言えば「助手席」ではありませんが、最近の車はほとんどが助手席前方にもエアバックが装備されています。
となると、一般乗用車であれば「助手席でのチャイルドシート使用はメーカーも推奨しない」ということになりますよね。
チャイルドシートに限らず「助手席のエアバック」は子供に危険!
「助手席のエアバック」という話であれば、もうチャイルドシート設置の問題ではありません。
チャイルドシートにも種類があって小学生くらいのお子さんになると「ジュニアシート」を使用しますが、こちらも一緒です。
エアバックの衝撃が子供にとって大変危険ということなのですから「助手席に子供を乗せないということが肝心」です。
確かにエアバックが破裂すると、ものすごい衝撃があるんです。
こちらの動画を見て頂くとわかる通り、周りの大人達があまりの衝撃に思わず「おお!」と声を漏らしています。(ちなみにエアバックが展開すると白い煙が発生していますが、エアバックは燃焼による化学反応でガスを発生させて膨らみます。)
ちなみに、エアバックが破裂する衝撃を時速にすると100~300km/hにもなります。
さすがにこれだけの衝撃を子供に直撃させたくはありません。
また、もしかしたら「エアバックは事故を起こさなければ開かないから、事故を起こさなければいいよね?」と考えている方もみえるかもしれませんが、今までにエアバックが誤作動したケースもゼロではありません。
結局子供の安全を考えるなら、チャイルドシートを助手席で使用するしないではなく「子供を助手席に乗せない」ということになってきますよね。
ただ、なかには「どうしても助手席にチャイルドシートを設置しないといけない」ということもあると思います。
そんな時は「前向き」「後ろ向き」どちらの向きでチャイルドシートを設置すべきなのでしょうか?
チャイルドシートを助手席に設置するなら後ろ向き?前向き?
なかには「どうしても助手席にチャイルドシートを設置しないといけない」ということもあると思います。
例えば冒頭のお客様のように「助手席にチャイルドシートを設置しないと人が乗りきらない」場合や、一度見かけたことがあるのですが軽トラックにチャイルドシートを設置されている方もみえました。
軽トラックだったら2人乗りですから、チャイルドシートを助手席に設置するのも致し方ないですよね。
そんな、どうしても助手席にチャイルドシートを設置する必要がある場合は「必ず前向きで設置」するようにしましょう。
もしチャイルドシートを後ろ向きで設置してエアバックが破裂した場合「時速にして100~300km/hの衝撃が赤ちゃんの後頭部に襲い掛かる」ことになります。
下手すると車が衝突したよりも激しい衝撃となるので、絶対にチャイルドシートを後ろ向きで助手席に設置するのはやめましょう。
どうしても助手席にチャイルドシートを設置したいなら、
- 助手席のシートは一番後ろに下げておく
- チャイルドシートの向きは「前向き」
にして使用ください。
ただ、これは「国産車の場合」なんですけどね。
欧米車では「助手席エアバックのキャンセルスイッチ」がある!?
参照元:VOLVO
ボルボやプジョーには「助手席のエアバックが子供に危険」という理由から、助手席エアバックをキャンセルするスイッチのある車もあります。
このエアバックのキャンセルスイッチがある車両に関しては「後ろ向き」が推奨されています。
車が前方衝突してもチャイルドシートが後ろ向きであれば「前に飛び出すことをチャイルドシートが防いでくれる」からです。
個人的には、後部座席だと赤ちゃんが泣き出したりしても運転中だとかまってあげられませんが、助手席だと手を握ったりできるのである意味で母子共に理想なんじゃないかなと思っています。
国産車でもエアバックを作動させないことはやろうと思えばできますが(でも問題が発生すると怖いのでやらない)「どーーしても助手席にチャイルドシートを設置しないといけない状況」になってしまったことを考えると、今後は国産車にも運転者の判断で解除ができるキャンセルスイッチはあった方が便利な気はしますよね。
チャイルドシートは「助手席の後ろ」「運転席の後ろ」どっちに付ける?
ここまでの話で「基本的にチャイルドシートは後部座席に設置すべき」ということがわかりました。
そうなると、次に考えるのは「助手席の後ろ」か「運転席の後ろ」のどちらが良いのかということ。
これもまた、それぞれにメリットがあるので頭を悩ませるところなんです。
チャイルドシートを「助手席の後ろ」に設置するメリット
- 道路で子供を乗り降ろしすると、運転席側は「車道」になる
- 運転席のシートをあまり下げられない(軽自動車だと切実)
- 子供の様子を見たい時に助手席の後ろだと「パッ」と見れる
チャイルドシートに乗せている時でも、赤ちゃんは結構頻繁に泣いたりしますし変な体勢になっていることもあります。
そんな時に振り返って「パッ」と見れるというのは重要な気がします。
ウチの営業マンの田中さんは助手席の後ろ派なんですが、それでも運転席の後ろにもメリットはあるんです。
チャイルドシートを「運転席の後ろ」に設置するメリット
- 運転席の後ろの座席が一番安全と言われている
- チャイルドシートに子供を乗せる時に助手席側に回らなくて済むので楽チン
安全面を考えると「運転席の後ろ」が安心ですし、子供の乗り降ろしも運転席側の方が手早く済みます。
ただ、こうなってくると「助手席・運転席の後ろ共にメリットがある」ので、私は「成長(年齢)に合わせて」チャイルドシートの設置位置を変えても良いかなと思います。
例えば、乳児の間はミルクを突然吐いたりすることもあるので「パッ」と見れる助手席の後ろ。
幼児になったら「イヤイヤ期」で乗り降ろしも大変になるので運転席の後ろというように、子供の年齢と成長に合わせて考えては如何でしょうか。
まとめ
今回は「チャイルドシートを助手席で使用する」ということで解説してきました。
ポイントとしては、以下のことが挙げられます。
- チャイルドシートを助手席で使用しても法律違反ではない!
- ただしチャイルドシートのメーカーは助手席使用は推奨していない!
- 理由は「助手席エアバック」が危険だから!
- 出来ればチャイルドシートは後部座席で使用しよう!
また欧州車に関しては助手席エアバックのキャンセルスイッチのある車もあるので、そういった場合は「助手席で後ろ向き」にチャイルドシートを設置するのはOKです。
今回の話はいかがでしたか?
もし私が赤ちゃんを乗せて車を運転するなら「助手席」の方が性格的に向いていると思います。
後部座席で泣いてたりすると信号待ちなんかで気になっては振り返るような気がして、むしろ事故を起こしそうで怖いです。
それを考えると私の愛車「ダイハツ・ココア」も赤ちゃんが生まれたら売却して、欧州車で助手席エアバックのキャンセルスイッチの付いている中古車を探すかもしれません。
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