こんにちは!
自動車整備士のまいこです。
突然ですが、今日は朝から田中さん大変だったみたいなんです。
フロントガラスにヒビが入っても「小さい傷だから大丈夫かな?」と放置する人は結構いらっしゃいます。
でも、その小さいヒビを放置しておくことで思いがけないトラブルや出費を招く原因になるかもしれません。
フロントガラスのヒビは侮れないんですよ。
現在、車のフロントガラスにヒビがある方は必見です!
フロントガラスのヒビを放置するとどうなる?
フロントガラスのヒビは「初めは小さな傷」でも、風圧や振動、温度の変化などで亀裂が大きくなってしまいます。
例えば、フロントガラスに小さいヒビが入って状態で高速道路を走ると、そのヒビ(亀裂)に風圧が集中するのでヒビから一気にガラスが割れることはよくあります。
また車を走らせていなくても冬だと温度差で「朝になったらヒビが伸びていた!」なんてこともあります。
とりあえず言えることは、小さいヒビでも放置して良くなることはありません。
そして、症状がひどくなればそれだけ修理代も高くなります。
つまり、自分の出費を抑えるためにもフロントガラスのヒビは早めの補修が必要です!
フロントガラスのヒビは補修する?交換する?
当たり前ですが、出来ればお財布にもやさしい「リペア(補修)」で済ませれるなら、それに越したことはありませんよね。
ですが、全てのヒビ割れがリペアできるわけではありません。
リペア可能かを判断する基準があるので、まずはそちらを解説していきますね。
フロントガラスのリペア(補修)が可能かどうかの判断基準は?
一般的にフロントガラスの補修が可能なひび割れのサイズは2センチ未満と言われています。
2センチというと、ちょうど1円玉のサイズです。
フロントガラスのヒビ割れに1円玉を当ててみて、ヒビがはみ出していないのであればサイズ的には補修で済むというわけですね。
ですが、いくらサイズが収まっても位置が悪いとリペア出来ません。
フロントガラスの飛び石は、端から10センチほど離れている必要があり、あまりガラスの外側だと走行時の振動でヒビ伸びてしまう可能性があります。
つまり、フロントガラスのリペアが可能かどうかのポイントとして、
- ヒビの大きさ…2センチ(1円玉で隠れる程度)
- ヒビの位置…ガラスの端から10センチ離れている
という点を考えなければいけません。
また、あまり放置しておくとヒビの中に水がたまったりします。
ひび割れは放置しておいて良くなることはありませんから、可能であれば早めにリペアしてしまいましょう!
リペア(補修)は業者に任せる?自分でやっちゃう?
業者にガラスのリペアを依頼すると安いところで1万円くらいですが、アマゾンなどでガラスの補修キットは2,000円くらいで販売されています。
金額だけで考えれば「自分でやっちゃおうかな」と思いますが、ガラスの補修は一発勝負です。
補修を失敗するとヒビの中に補修液が中途半端に残ってしまい再度やり直すことが出来ません。(再補修出来ればラッキーくらいです。)
自分でやるにしてもそんなに簡単ではないと思うので、出来れば業者に依頼することをお勧めします。
「でも今月は財布がピンチだから自分で安く済ませたい!」
という方は、事前に動画などで勉強してから慎重に作業してくださいね。
フロントガラスの交換費用を安く済ませる方法は無いの?
フロントガラスのひび割れがリペアでは追い付かずに交換となった場合でも、出来るだけ費用を抑えたいと思いますよね。
じつは車のフロントガラスも色々と種類があるので価格もピンキリです。
純正品ガラス
純正品ガラスは、各自動車メーカーの刻印が入った新車の時についているガラスです。
色々あるフロントガラスの中で値段は高い部類に入ります。
高機能ガラス
UV(紫外線)カットやIR(赤外線)カット率が高く、またサンシェード(フロントガラスの上部が黒くなっている)などが付いているガラスです。
最近の新車には高機能ガラスが取り付けられている車も多いです。
こちらも純正品同様、値段は高い部類に入ります。
社外品ガラス
ウチが取引しているガラス屋さんのお勧めは社外品ガラスです。
乱暴な言い方をすると、ガラス屋さん曰く「純正品との違いはメーカーの刻印があるかないか」だけらしいです。
純正品よりも安いですし、使っていても違いがわからないのであれば確かに良いですよね。
輸入ガラス
中国などで作られたフロントガラスで、基本的に値段は新品で一番安いです。
ですが、ちょっと曲がっていたりして取り付けにくいらしく、ウチが取引しているガラス屋さんはお勧めしてません。
リビルト(中古)ガラス
一番安く済むのはリビルト(中古)です。
ただ中古部品なので必ずあるわけではありませんし、多少傷や汚れなどある恐れもあります。
また、ほとんどの場合は保証が付かないと思いますので、その点は注意が必要ですね。
厳密なフロントガラスの交換費用はお店で見積もりを取って頂く必要がありますが、事前の知識として社外品などもあることを知っておくと選択肢の幅が広がると思います。
覚えておいて損はないですよ。
フロントガラスの交換に自動車保険は使えるの?
事故でフロントガラスが割れた時はもちろんですが、走行中の飛び石でフロントガラスが割れてしまった場合でも車両保険が付けていれば保険金で交換する事が出来ます。
確かに以前は自動車保険を使うと3等級下がるから7万円以上の修理じゃなければ保険は使わない方が良いと言われていました。
しかし、最近の保険では「フロントガラスの交換修理」は1等級下がるだけという会社がほとんどです。
であれば、飛び石でフロントガラスを交換しないといけないような場合は、保険を使って交換してしまった方がお得です。
でも「免責金額」がある場合は注意して下さい。
仮に免責金額10万円の場合「保険金100万円支払うけど、そのうち10万円は実費(免責)で支払ってね」ということになります。
免責金額が0円であればまったく問題ありませんが、何度か保険を使っていると免責が付いていきます。
その場合はガラスの交換代によりますけど、免責金額を支払って等級も下がるのなら損です。
どちらにしても保険金を使う場合は、保険会社の人も相談に乗ってくれますから、車両保険に加入されているなら一度相談してみる価値はありますよ。
フロントガラスにヒビがあると車検は通らない?
よく「これくらいの傷だと車検通るかな?」と聞かれることがあります。
「車検に通らないひび割れは何センチ」という明確は基準はないので、経験則からになりますが、
- 欠けている程度であればセーフ
- リペアされており視界が確保されているならセーフ
と、考えて良いと思います。
「結構大雑把じゃない?」と思うかもしれませんが、フロントガラスの基準は
自動車(最高速度40km/h未満の自動車を除く。)の前面ガラスの強度等に関し、保安基 準第29条第2項の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。
- 損傷した場合においても運転者の視野を確保できるものであること。
- 容易に貫通されないものであること。
と、されており、これを車検の検査官が「どう判断するか?」です。
ピシッと亀裂が入っている1センチくらいのヒビはリペアしていないとアウトだと思いますが、あまり目立つものでなければ大丈夫だと思います。
フロントガラスとドアガラスは違う!?
フロントガラスのひび割れの話ですが、せっかくなので他のガラスについても説明しましょう。
車のガラスのことをあまり気にする方はいないかもしれませんが、じつはフロントガラスとドアガラスやリアガラスは構造の違うガラスです。
フロントガラス(合わせガラス)
フロントガラスはドアガラスなどと違って「視認性」が重要になってきます、また事故にあった場合の「安全面」も考えなければいけません。
そのため、構造は「合わせガラス」となっており、
- 透明性が高く変色しにくい
- 割れても破片が飛び散りにくくなっている
- 衝撃を吸収する
ようになっています。
例えば、事故で運転手が前方に放り投げられるような場合も想定して割れやすくなっています。
ちなみにフロントガラスの割れ方によって車がどれくらいの走行スピードで衝突したのかもわかるそうですよ。
ドアガラス(強化ガラス)
フロントガラス以外のドアやリアガラスは強度に強い「強化ガラス」になっています。
合わせガラスと比べると、
- 合わせガラスよりも強度が強い
- 割れると破片は粉々になる
- 温度差に強い
という特徴があります。
私も道路を普通に走っていた時に、突然助手席のガラスが粉々に砕け散った時はビビりました。
一人で運転していたのですが「えー!!」って、素で声出しちゃいました。
フロントガラスの霜取りでヒビ割れが出来ることも!?
冬になるとフロントガラスに霜が張り付いている時があります。
朝いちばん、会社に行く時間が迫っている時は本当に困りますよね。
…まあ、さすがにここまで積もってたら「会社休もうかな」と思いますけど。
普通にフロントガラスが凍っていたら、あなたは急いで霜を溶かすためにお湯をかけていませんか?
じつはこれはフロントガラスにとっては、とても負担のあるNG行為なんです。
フロントガラスは急激な温度変化に弱い
そもそも、ガラスは急激な温度変化に弱く、温度変化でガラスが変形することもあります。
さらに、フロントガラスは事故の時も考えて合わせガラス(複数構造)になっています。
急激な温度変化で変形を起こした場合、合わせているガラスそれぞれ一緒の変形を起こすわけではないですから、通常のガラスよりも割れたりヒビが入りやすいです。
また、お湯をかけても外気温が低ければ、すぐに冷えて凍ってしまう場合もあり、「冷え!熱い!冷え!」とガラスからすると完全にやめてほしい状況になります。
ご存知なくて今までお湯をかけていた人は、今年の冬から気を付けてくださいね。
朝いちばんフロントガラスの霜を急いで溶かしたい
「うっかり寝坊してしまった朝に急いで霜を溶かさないといけない」というような緊急時に、時間が無いからと凍ったまま運転するのは本当に危険です。
時間があれば、
- 凍ったフロントガラスにぬるま湯をかける
- デフロスターの温度が上がるまで待つ
(ちなみにリアはデフォッガーと言います)
時間をかければそのうち霜も溶けますが、緊急時はそうも言っていられません。
そういう時のために用意しておきたいのがコチラです。
ぬるま湯や水で霜を流しても、外気温が低いと、またすぐに凍ってしまいます。
しかし、解氷スプレーの場合は再凍結しないので寒い朝でも安心なのです。
いろいろ解氷スプレーも種類がありますが「Holts」は安くておすすめです。
まとめ
「フロントガラスにヒビが出来た時の対処まとめ」です。
- リペア(補修)は業者に頼んだ方が安心!
- DIYで行うなら作業は慎重に!天気なんかも重要です。
- ガラス交換するなら社外品も要検討!
- 冬のフロントガラスに熱湯は厳禁です!
如何でしたでしょうか?
飛び石なんて気をつけて走ろうが当たってしまう時は当たります。
どうしようもありません。
超ブルーです。
どうせ当たるなら宝くじに当たりたいですね。
…。
……。
以上です!
【 最後にPRです! 】
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車には「市場価格が存在する」ので愛車を高く買い取りして貰うコツは、市場価格の限界ギリギリを提示して貰うことに他なりません。
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