こんにちは!
自動車整備士のまいこです!
突然ですが、あなたはエンジンオイルの汚れを自分でチェックしたりしますか?
エンジンオイルは、人の体で言えば血液のようなもの。
あまり古く劣化したエンジンオイルだと車の故障の原因にも繋がりますから、愛車のためにも新しい綺麗なエンジンオイルに交換していきたいですよね。
そんなエンジンオイルが汚れているか見るには「エンジンルームからレベルゲージに付着するオイルの色で確認」します。
自動車免許を取得する時に習うので「なんとなくやり方は分かる」と思います。
しかし!
実際にエンジンオイルを見て「これは結構汚れているなぁ」とか色で判断って出来ます?
そもそも、新品のオイルの色も分からなければ、1か月後の汚れ具合も分からない方がほとんどだと思います。
それでは「自分でエンジンオイルの汚れ具合をチェックする」のは難しいですよね。
というわけで、今回は「エンジンオイルの汚れ具合」を実際に見ていきたいと思います!
エンジンオイルの汚れ具合!日数や距離でどれくらい色は変わるの?
まずエンジンオイルの交換時期は「半年もしくは3,000~5,000kmが目安」と言われます。
※ 車の取扱説明書を見ると1年10,000kmと書かれている場合もありますが、ここら辺の解説は後述します。
では「1,000km走行したエンジンオイル(交換の目安時期ではない)」のと「交換時期の目安の距離」のオイルでは、見た目で分かるほど色に違いがあるのでしょうか?
「百聞は一見に如かず」ということで、実際にエンジンオイルの色を見てみましょう。
エンジンオイルの汚れを「3種類」見比べてみましょう!
エンジンオイルを見てもらうために「3種類のエンジンオイル」をご用意しました。
- 新品のエンジンオイル
- 走行距離1,000kmのエンジンオイル(車は新車)
- 走行距離4,000kmのエンジンオイル(車は5年落ち)
右端の茶色いエンジンオイルはともかく、ドス黒いオイルが2本あります。
まるで墨汁のように黒いですね。
じつは、真ん中が「新車から1,000kmしか乗っていないエンジンオイル」です。
実際エンジンオイルは「少し走ればすぐに真っ黒になってしまう」ということがわかりますね。
右の新品のオイルはレベルゲージに付着すると「透明度が高い」ので色の差が分かりますが、もう左のエンジンオイル(5年落ちの車で4,000km走行)と比べると、エンジンオイルの汚れ(色の違い)なんて私たちでも判りません。
- エンジンオイルの汚れ具合をチェックする意味ってあるの?
- エンジンオイルの交換時期の判断ってどうするの?
2つの疑問が湧くのですが…
という方もみえるかもしれませんので、合わせて解説していますね。
じゃあ、なんのためにエンジンオイルをチェックするの?
「色で汚れ具合が分からないならチェックする意味ないじゃん!」と思われるかもしれませんが、むしろ大切なのは「オイル量の確認」です。
エンジンオイルをずっと交換していないと、エンジンオイルランプ(油圧警告灯)が点灯することがあります。
走行中にスピードメーターのところに警告ランプが付くとドキッとしますが、このランプは「エンジン内部の油圧が低下」した時に点灯します。
あくまで油圧が低下して点灯するのですが、大体の原因として「エンジンオイルの量が足りない」という場合が多いです。
エンジンオイルが足りない状態で走行すれば「最悪はエンジンがダメになる」ような重大な故障に繋がりますので、やはりエンジンオイルのチェックは出来るに越したことがありません。
ですから、復習も兼ねてエンジンオイルのチェック方法もお伝えしていきますね。
エンジンオイルの確認!汚れよりも量をチェックしましょう!
エンジンオイルの確認は「エンジンルームのオイルレベルゲージ」で確認します。
エンジンオイルは、ガソリンと一緒に少しずつ燃焼していきます。
そのためエンジンオイルは減っていくので、量の確認のためにレベルゲージが付いています。
一度レベルゲージのオイルを拭きとって、再度指し込んでオイル残量を確認します。
新車なのでオイルが綺麗すぎて見えにくいですけど、ゲージの左側(上部)の丸い印辺りまでオイルが入っていれば適正な量です。
ゲージ右側(先端部)までにしかオイルが付着しない場合は「量が少ないの」で要注意ですね。
そうなるとエンジンを守る役割が出来なくなり「エンジンにダメージを与える」恐れもありますから、たまには自分でもチェックしてみてくださいね。
エンジンオイルの交換時期!ベストな判断を下すには?
では、続いてエンジンオイルの交換の判断ですが、一般的には
- 距離…3,000~5,000km
- 期間…6か月(フィルターは1年)
と言われています。
エンジンオイルに関しては「新しくして車に悪いことは一切無い」ので、上記の距離や期間を目安に交換していれば間違いないでしょう。
という方もみえると思いますが、じつはメーカーの基準ではエンジンオイルの交換時期は上記と異なるんです。
取扱説明書にも記載!メーカーのエンジンオイルの交換基準
じつは製造メーカーが推奨するエンジンオイルの交換時期は以下になります。(メーカーや車種によって違いはあるので「愛車の取扱説明書」をご確認下さい。)
取扱説明書に記載されているエンジンオイルの交換時期
- ガソリン車…15,000kmまたは1年
- ディーゼル車…5,000km~20,000kmまたは6か月~1年
- ターボ車…5,000kmまたは6か月
つまり、一般的に言われているエンジンオイルの交換時期よりも、メーカーの基準では「距離も年数も長い」です。
では「なぜメーカーの基準よりも早くエンジンオイルの交換を勧められるのか?」というと、以下の理由があるんです。
シビアコンディションだと「メーカー基準の半分」になる!?
シビアコンディションというのは、
- 登坂路や舗装されてないようなデコボコ道を常時走っている
- ストップ&ゴーを繰り返す渋滞
- エンジンが温まらない状態からの急発進・急加速
というような車に負荷が掛かる状態での走行です。
つまり、一般的に言われる、
- 距離は、3,000~5,000km
- 期間は、エンジンオイルは半年、オイルフィルターは1年
というのは、ターボ車やディーゼル車などをシビアコンディションで使用していても問題が無いように言われているんですね。
車のことを考えるなら、エンジンオイルは綺麗で新しいに越したことはありませんから、上記くらいの距離もしくは期間の"どちらか"が交換条件に該当したらエンジンオイルの交換はした方が良いと言えます。
ただ「金銭面の負担を抑えたいから出来るだけエンジンオイルの交換時期を伸ばしたい」という方は、ご自身でどのように車を使用しているのか考えてみましょう。
シビアコンディションで車を使用していないのであれば、エンジンオイルの交換もメーカーが推奨している基準で構わないのです。
オイル交換2回に一度交換!オイルフィルターとは?
エンジンオイルの交換と合わせて「オイルフィルター(エレメント)」についても、合わせて解説しておきます。
オイルフィルターはエレメントとも呼ばれますが、簡単に言うとエンジンオイルの汚れを綺麗にする「ろ過装置」です。
このフィルターの中を循環させることで「エンジンオイルの汚れを綺麗にして」またエンジン内部を循環させます。
そのため、オイルフィルターが汚れていればエンジンオイルは綺麗にならないので、こちらはエンジンオイル交換2回に対して1回の割合で交換します。
オイルフィルターを交換せずに、エンジンオイルだけ交換しても意味がありませんから、オイルフィルターも定期的に交換しましょうね。
おわりに
いかがでしたか?
今回は「エンジンオイルの汚れ」について解説しました!
最後のここまでの内容をまとめると、
「エンジンオイルの汚れ」のまとめ
- エンジンオイルの汚れを「色で判断」するのは至難の業!?
- エンジンオイルのチェックは色よりも「量」をチェック!
- エンジンオイルの交換は「距離や月日」また「車の使用頻度」から考える!
- エンジンオイルの交換2回に一度は「オイルフィルター」も交換する!
エンジンオイルの汚れを「色で判断」するのは、写真を見て頂いた通りパッと見で分かるものではありません。
たまにガソリンスタンドで「エンジンオイル汚れてますよ!」なんて言われますが、そこはあまり気にしなくても良いかなと思います。
もちろん「ずっと交換していない」のであればダメですけどね。(エンジンオイルは「空気に触れれば酸化して経年劣化」も起こします)
車を長く乗り続けるならエンジンオイルは定期的に交換しましょう!
以上「エンジンオイルの汚れ!色から交換のタイミングって分かるものなの?」でした。
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