こんにちは！
現役の自動車整備士まいこです。
「愛車にスモークフィルムを貼りたい」と思ったとき、みなさんはどうされていますか？
最近の車は、すでにプライバシーガラスになっており、外から見ても薄ら黒いガラスになっています。
ですが、なかには
- もっと黒くしたい
- 赤外線（IR)や紫外線（UV）が気になる！
ということで、フィルムを貼る方も少なくありません。
スモークフィルムを貼りたい場合は、ディーラーやカー用品店でも施工してくれますし、フィルムだけを買って自分で貼ることもできます。
とはいえ、なかなか自分で貼るのは難しいんですよね。
じつは、私も何度も失敗した経験があります（笑）
というわけで、今回はスモークフィルムに関して実体験から学んだ生の声をお伝えし致します！
自分でスモークフィルムを貼る際の注意点！
スモークフィルムはディーラーでもカー用品店でも施工してくれますが、費用的にはお安いものではありません。
一方でカー用品店に行けばフィルムだけで数千円程度で買えてしまうため、自分で貼り付ければ費用の節約になります。
最近ではYouTubeで「スモークフィルム 貼り方」と調べると、実演してスモークフィルムを貼っている動画もありますから自分でトライしてみるのも良いかもしれません。
ただ、やはりDIYでスモークフィルムを貼って失敗した話も多いです。
基本的なスモークの貼り方はYouTubeなどを参考にして頂いて、ここから「まいこがスモークフィルムを貼った時の体験談」をお伝えします。
目的に応じたフィルムを選定！
フィルムは色あいなども含めてたくさんの種類があります。
UVやIRカットだけに特化したクリアタイプから、プライバシー保護・ドレスアップを目的としたスモークタイプ、さらにドレス性を高めるグラデーションやミラータイプもあります。
また、
- 車種によってカットされているフィルム
- 施工しやすい貼って剥がせるタイプ
もあります。
とくにスモークを貼ったことが無い方は、薄いフィルム（でも安い）はオススメしません。
こちらは、空気を抜く時に破れたり、貼り直しが効かない（剥がすと破れる）と難易度が高いです。
ぶっちゃけて言えば、すでにカットされていて、厚みのある（貼り直しが出来る）フィルムであれば、DIYの難易度はかなり下がります。
道具を揃えましょう！
DIYの基本は道具です。
特にスモークフィルムの場合は仕上がりの綺麗さが大切で、エアーが噛んでいたりシワがあったりすると車全体の価値を低めてしまいます。
フィルム貼り付けに必要な道具
- カッター・ハサミ
- スプレーボトル（水500mlに対して中性洗剤4～5滴の溶液）
- ゴムヘラ
あとはタオルやマーキング用のペンなどがあればいいです。
後部座席のガラスが脱着出来る人はお風呂で
何より失敗談として多いのがエアー溜まりです。
スモークフィルムを貼る際にエアーが残ってしまうのは、スモークを貼る前にガラスをビタビタに濡らさないからです。
ようするにエアーを抜く前に乾いてガラスにフィルムが貼りついてしまうんですね。
ですから、もし後部座席のガラスを外せるのなら、もう取り外してしまってお風呂場でビタビタに濡らしながら貼った方が簡単です。
メリットは、
- 車内が濡れない
- カットが簡単
- 貼るのも簡単
またガラスが外せない方は、なおさらカットされているフィルムを購入されることをお勧めします。
リヤガラスやクォーターガラスは縁が黒いので多少カットをミスしても外から目立ちません。
でも、後部座席のドアガラスは縁がないので、カットを失敗すると出来栄えが悪くなります。
１枚のフィルムからカットするよりも、カットされているフィルムを貼った方が断然成功しやすいです。
難しいのはリアガラス！カット済みフィルムがオススメ！
リアガラスは大きい上に曲面になっており、また熱線が走っています。
これを内側から貼るとなると、シワになったり繋ぎ目が目立ったり、エアー抜きも難しいため1枚張りは難易度高いです。
そこで、はじめにお勧めした「カット済み」がオススメです。
カー用品店などでカット済みカーフィルムでも数千円で販売されていますが、そちらは貼りやすいようにリアガラスは「分割カット」されています。
何度かチャレンジすればコツをつかめるようになりますが、ここは費用対効果の考えようで、よほどの綺麗な仕上がりを期待するのであればプロにお任せするのがいいかもしれません。
スモークフィルムを貼ると得られるメリットは？
最近の車はプライバシーガラスになっているので、「さらにスモーク貼るメリットあるの？」と思っていらっしゃる方もみえると思います。
実際、商談していると「プライバシーガラスになってるならスモークはいいや」という声も頂きます。
しかし、それでもスモークフィルムを貼るメリットはあるのです。
プライバシー保護＆防犯性アップ
最近の車はプライバシーガラスになっているとは言え、中がまったく見えないかというとそんなことはありません。
ですが、色の濃いスモークフィルムを選べば、昼間でも外から中が見えずプライバシーが保たれます。
また、駐車場などで車を離れる際にも、中の荷物が見えにくいので防犯効果もあるとされています。
ただ、色の濃いフィルムを貼れば中からも暗く見えるので、夜間のドライブでは見えづらいこともあります。
UV＆IRカットで日焼け防止
紫外線（UV）カットのフィルムを選べば強い日差しの夏ドライブでも日焼けを防止してくれます。
最近の車はフロントはUVカットガラスになっていることも多いですが、リアガラスはUVカットされていないこともあります。
後部座席に赤ちゃんが乗っていたりすると紫外線も気になりますし、また赤外線（IR）も気になります。
赤外線は車内の温度を上げるので、IRカットされていると温度の上昇を抑えて後部座席もエアコンの効きを高めてくれます。
ちなみにUV＆IRカットの性能とスモークの濃さは無関係です。
透明に近いものであっても充分なUVカット性能を持ったものもあります。
事故の際にガラス飛散防止
車のフロントガラスは合わせガラスなので、衝撃に強く割れても破片が飛び散らない仕様となっています。
しかし、ドアガラスやリアガラスは強化ガラスで割れると粒上に砕け散ります。
普通のガラスのような鋭利な破片ではないので比較的安全ですが、1枚フィルムを貼ることによって飛散を防ぐことができます。
万が一の事故の際ですがガラス破片を被ってしまったり、車内外の掃除の手間が省けます。
ドレスアップ
中が見えない可視透過率の低いウィンドウガラスは存在感ありますよね。
そういったドレスアップ目的でスモークフィルムを貼る方が圧倒的多数を占めていると思います。
実際「黒くなかったら意味が無い」とスモークフィルムを貼る方は仰います。
プライバシーガラスの若干の色が着いた程度では飽き足らない人向けですね。
スモークフィルムに関する罰則
カー用品店に行けばたくさんのフィルムが並んでいますが、売られているからと言ってどれをどこに貼ってもいいわけではありません。
まず、フロントガラスと運転席・助手席のドアガラスには可視透過率70％未満のものを貼ってはいけません。
可視透過率とは、光を通す割合のことです。
可視透過率が低いほどフィルムの色が濃くなり見えにくくなり、安全運行の妨げになることから、道路交通法上も不正改造となり罰則があります。
違反点数は無いですが「6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金」となります。
ちなみにリアガラス、後部座席のドアガラスには規定はありません。
ここで気を付けたいのは標準装備でプライバシーガラスを装備している場合です。
プライバシーガラスはすでにうっすらと色がついているので、この時点で可視透過率は80％程度です。
ここから少しでも色付きのフィルムを貼るとすぐに70％を切りますので、例えフィルムの仕様が70％以上になっていても違反対象となります。
まとめ
車のスモークフィルムについて解説してきましたが、いかがでしたか？
スモークフィルムも運転するのにどうしても必要かと言えば、そういうわけではありませんが、やはりを同じ車が並んでいてもスモークフィルムが貼っていると見た目のカッコ良さが増すと思います。
フィルム自体は安いのですが、自分で貼ってみるのも良いかもしれません。
その上で私がお伝えしたいのは、
- 窓ガラスが外せるなら、外してお風呂場で貼る
- むずかしいリヤガラスは「分割」して貼る
という２点です。
それだけでスモークフィルムを貼るのも簡単になりますから是非お試しください。
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